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goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

「特別な花」

2009年11月05日 | 09 花たち



【コウヤボウキ・高野箒】キク科コウヤボウキ属

関東以西から四国、九州までの山林の日当たりのよい乾燥した林内や、尾根筋などの瓦礫地に自生しています。
一見すると草本にも見えますが、落葉小低木です。
高さは60~90cmで根本から数多く分枝し、1株でも大きく広がります。
細い茎は木質化していて硬く、花は1年目の茎に一輪ずつ咲く。
白や淡紅色の筒状花のみの10数個の集合花で、長さ1.5~2cmほどです。
花弁はリボン状で細長く、5つに裂けた筒状花は反り返っています。

高野山でこの枝を束ね、箒として利用したのが「コウヤボウキ・高野箒」の名前の由来とされています。
なんでもその昔、高野山には竹林や梨、胡桃、桃などは無かったんだそうです。
利潤を生み出す植物は、その行為を戒めるとの教えで、換金作物の栽培は禁止されていたんだそうですよ。(このサイトを参照)

今でも杉林のきれいなところですよ、高野山は。

コウヤボウキの花への私の思いは、これまで再三再四goro’s 花 Diaryでも記してきましたので、ご存知のかたもいらしゃるでしょうね。
赤い実なら「サルトリイバラ」、花なら「コウヤボウキ」と繰り返してきました。
サルトリイバラの赤い実には、貧弱ながら今年出会うことが出来ました。
もっと凄いことがあったんだけど、その件につきましては後日報告するつもりでおります。

遂に出会いましたよ、コウヤボウキの花に。

文化の日の3日に目黒自然教育園を訪れたことは、前の記事で報告済みです。
目的はただひとつ、コウヤボウキの花を見るためでした。
秋の花を観賞するためなら、もう少し前に行ったほうが多彩な植物の花を見ることが出来ます。

以前にも書いたことがあるんですが、私にとって「目黒自然教育園」はある種特別な場所、「不思議空間」として「日常空間」にしたくないという、理由にもなっていないような妙ちくりんなこだわりがあります。

コウヤボウキが教育園にあることは、数年前から判っておりました。
花後の姿は、この早春に訪れたときカメラに収め、ブログでもお披露目しております。
秋になると見に行こうかなとの思いはここ数年ありましたが、これがまた厄介な性格でしてね、あると判っているところでコウヤボウキの花を見るのは、何故だか嫌だったんです。

すべての花がそうだということでも無いんですよ。
事実カタクリの花をどうしても見たかったので、教育園に足を運んで思いを遂げたこともあります。

じゃあ、何故コウヤボウキを見に行かないのか、見てみたいと恋焦がれているんだろうって、そう言われてしまいますよね。 

どこかでばったり出会いたいというのが、その答えです。
それほどの希少種でも無いし、自生種はまず無理だとしても、野草系を育てているところになら、植えられていることがあるだろうというのが答えです。
子供時代に慣れ親しんだ花なので、「特別な花」としてではなく出会ってみたかったというのが答えです。

ここ数年は、「特別の花」そのものなんですけどね。
面倒臭い性格でしょう、すみませんね。

お仲間のカシワバハグマには、大変失礼なことをしてきました。
コウヤボウキは見たことあるが、カシワバハグマは知らないというかたのほうが、多いと思うんですけどね。
私にとっては、コウヤボウキの代用として見てましたからね。

マイフィールドや遠出をした場所で気にしながら探していましたが、コウヤボウキには出会えずじまいの年月が続きました。

意を決して行ってきました、目黒自然教育園に。
どうしても今期の間に紹介しておきたかったのです。

記憶にある限りでは、ほぼ半世紀振りに出会った可愛いコウヤボウキの花です。
じっくり見てやってください。

感動のあまり、溢れる思いが熱い雫となって頬を濡らしました・・・


な訳ないですけどね。
感動と同時に、センチな思いがよぎったことは確かです。

思いが募ってた分、幼き日に感じていた以上に、可愛いかったです。
ご賛同いただけますよね。

実はこの花には思い出があります。
小学校に入学前だから、5~6歳のころのことなんですけどね。

ただこのエピソード、語り出したら枚挙に暇がありませんので、今回はヤメにします。

子供の頃、我が子のように可愛がってもらった隣のおばさんとおじさんとに繋がる思い出だということは、言っておきます。
余計思わせ振りな事態になりましたかね。

機会があれば、披露するつもりでおります。

お隣のおばさんとおじさんについては、ほぼ6年前HPを始めるに当たり、まず最初に書いた記事「したかっか」を、HPに掲載しています。
読み返す舌足らずな内容で、赤ペンを入れたくなりますね。


青山の猫と花たち

2009年11月01日 | 09 花たち



【ハゼ・櫨】ウルシ科ウルシ属

猫ちゃんたちに遊んで貰おうと思って、青山墓地にGO!


1時間ぐらい遊んでね~~


あれれ???

これまで遊んでくれた、あの3匹の姿は見えません。
黒ちゃんたちしかいません。

はい、判ってます、これ以上は近づきません。

あの子たち、散歩にでも行ったのかな・・・

どうしようかな、待っていようか・・・

でも黒ちゃんたちとは、まだお友だちにはなっていないし。
この子たちと心を通わせるには、時間が必要なことは判ってる。
焦らず、ゆっくりだよね。


ちょっと回りを偵察がてら、花チェックでもして来ることにするよ。



サザンカ・山茶花】ツバキ科ツバキ属

色々な品種が咲き揃ってきました。
本格的なサザンカシーズン到来かな。



【ホトトギス・杜鵑】ユリ科ホトトギス属

石垣の間から顔を出している、ド根性系ホトトギス。
逞しい。



キツネノマゴ・狐の孫】キツネノマゴ科キツネノマゴ属

1度刈り取られた後、芽を出したんだろうね。
ズングリしてるもんね。



【トウバナ・塔花】シソ科トウバナ属



【ウリクサ・瓜草】ゴマノハグサ科ウリクサ属

初登場。
ピント合わせが難しくて、登場の機会をここ3年ほど前から待ってもらっていました。
待たせ過ぎ。

果実がマクワウリに似ていることから、「ウリクサ・瓜草」と命名されたようですが、見たこと無し。



【コナスビ・小茄子】サクラソウ科オカトラノオ属

こちらも、果実が茄子に似ていることが、命名の由来です。
見たことあるけど、茄子というより、トマトに似ているかな。

サクラソウ科オカトラノオ属というのも驚きですな。



【フユノハナワラビ・冬の花蕨】ハナヤスリ科・ハナワラビ属

シダ類の胞子を、花に見立ての命名です。

ゾワゾワしてるかな、誰かさんは。



ハハコグサ・母子草】キク科ハハコグサ属

ハハコグサ属は日本では5種ほど、それに若干の新しい帰化種が加わる。その中でアキノハハコグサ(G. hypoleum DC.)はハハコグサに似るが、夏以降に花をつけることと、ハハコグサの花茎が先端近くでだけ分枝するのに対して、アキノハハコグサでは中程からもよく分枝する点で区別される。本州から九州の山地に生えるWikipediaより

「アキノハハコグサ・秋の母子草」が存在することを初めて知りました。



【タンポポ・蒲公英】キク科タンポポ属

間違いなく西洋くんでしょう。



スミレ・菫】スミレ科スミレ属

スミレだ~~

もしかして、外国からいらっしゃったかたですか?



シナヒガンバナ・支那彼岸花】ヒガンバナ科ヒガンバナ属

零れていたのも拾い集めて、同じ敷地内に埋めてきました。
来年花が咲くかどうか判らないけど、芽を出してくれるといいな。



【クチナシ・梔子】アカネ科クチナシ属

鳥さんたちに、いち早く狙われちゃうんだよね。
人間だってキントンなどの色付けに使うくらいだから、鳥にとってもご馳走なんだろうね。
甘酸っぱい味です。

 

さてさて、猫ちゃんはどうなっているかな・・・


ああ、いたいた~~


トラくんは帰ってくれてました。

30分ほど、遊んでね。


本日の外ごはん 鮭炒飯


これまで気付かなかったけど、君も耳カットしてるんだ。
そうだったんだね。


他の2匹は、姿を見ないままでした。
どこで遊んでるんだろうかね。


日曜の夜から雨が降るらしいよ。
気を付けてね。


姫?いえいえ小坊主です

2009年10月31日 | 09 花たち



【センニチコボウ・千日小坊】ヒユ科ツルノゲイトウ(アルテルナンテラ)属

見つけました、センニチコボウを。
花を紹介しているサイトでは見てきましたが、マイフィールドで見かけることは無かったんですよ。

10月5日に紹介した「アルテルナンテラ ポリゴノイデス」と出会ったとき、ようやっとセンニチコボウとの縁が結べたと、大喜びの大勘違いの大馬鹿者状態だったことが、今となっては懐かしく思えます。

もちろん、今回は一目でセンニチコボウだってことは判りました。
存在を知ってから出会えるまで、丸4年かかりました。
調べてみると、ここのところ人気の植物のようですのでね、今まで出会えなかったのが不思議な気がします。

紹介いたしましょう。

「センニチコボウ」は、ペルーやエクアドルなどのアンデス山脈原産の「アルテルナンテラ ポリゲンス・Alternanthera porrigens」の園芸種で、10月以降に開花する短日性の常緑多年草です。
耐寒性もそこそこあり、関東以西では露地植えでも越冬可能だそうです。

60~80㎝ほどの高さにはなるようですが、枝を詰めて30cmほどで育てると盛んに分枝し、花付きもよくなるようですよ。
花序は1㎝ほど、花1個は5㎜程度でしょうかね。 

花の少なくなる時季に名前の通り長い間咲いてくれるので、年々栽培するかたたちが増えている人気商品だそうです。
寒さ問題以外ではそれほど神経質になることもなさそうですしね、育てやすいんじゃないでしょうか。

原種の「アルテルナンテラ ポリゲンス」は、明治半ばには日本にやってきていたそうです。
非耐寒性植物として、温室などで栽培されていたようです。

センニチコボウは、愛知県一宮市の角田ナーセリーが、「アルテルナンテラ ポリゲンス」を改良して作出した園芸種だそうです。
花がセンニチコウに似ているが小さいので、「センニチコボウ・千日小坊」と名付けられました。
ただ同じヒユ科同士ではありますが、センニチコウは「センニチコウ属」、センニチコボウは「ツルノゲイトウ属」ですので、お仲間とはいえませんね。

似ている花で小さいものは、「ヒメ・姫」を頭に付けるのが植物名のセオリーですよと、これまで散々述べてきましたが、この場合は「ヒメセンニチコウ・姫千日紅」とは名付けられなかったんですね。
「コセンニチコウ・小千日紅」でも無いしね。
女性的なニュアンスのある名前の「センニチコウ・千日紅」に、一文字「ボ」の字を加えて「センニチコウ・千日小坊」・・・
あら不思議、いきなり男の子になっちゃいました。
見た目は「姫」だと思いますけどね、このあたり、命名者のセンスが光ります。

花姿同様、なんとも可愛い名前です、千日小坊は。

小さいだろうとは予測していましたが、予測以上でした。
いやいや実物をみるとほんとに小さいです。

思わず可愛いって、つぶやいちゃいましたよ。


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30日の男子弁当 鳥肉梅肉ソース


日曜日に出会った花たち

2009年10月27日 | 09 花たち


今にも降りそうな曇り空の下、日曜日の出かけ先で見かけた花たちを紹介いたします。
花が少なくなってきているのは確実です。


【フジバカマ・藤袴】キク科ヒヨドリバナ属

フジバカマを紹介するたびに、「多分」が付きます。
まったく自信がなくなってきましたが、「フジバカマのお仲間」であることは確かなことです。
よって今回も、フジバカマとして堂々と登場してもらいます。



ステビア】キク科ステビア属

葉っぱを1枚口に入れると、甘みが口中に広がります。



ウィンターコスモス】キク科ビデンス(センダングサ)属

クリーム色のものはよく見かけますが、黄色のこちらとは初対面です。
こちらはしばらくの間、花を楽しめそうですよ。

コスモスと名乗ってはおりますが、属名からもお判りのように、北米原産のセンダングサのお仲間です。
「キクザキセンダングサ・菊咲き栴檀草」との別名もあります。



シュウメイギク・秋明菊】キンポウゲ科イチリンソウ属

今年もすでに何度も登場してもらっている白花のシュウメイギクです。
でもよくみてください。
画面の上が一重、下が八重です。

一重はよく見かけますが、八重には滅多にお目にかかりません。
今回が2回目かな。



ヤクシソウ・薬師草】キク科オニタビラコ属

先日紹介した青山墓地のヤクシソウの側に、もう一株あったんですよ。
小さな固体ですが、開花しました。
光量不足もあり、画像がイマイチです。



【オリーブ】モクセイ科オリーブ属


秋本番、色付いてきていますよ。


ハギ・萩】マメ科ハギ属



【ニシキギ・錦木】ニシキギ科ニシキギ属



カシワバアジサイ・柏葉紫陽花】ユキノシタ科アジサイ属



【ドウダンツツジ・燈台躑躅・満天星躑躅】ツツジ科ドウダンツツジ属 


東御苑の花 その2

2009年10月15日 | 09 花たち


皇居東御苑で出会った花たちの第2弾です。
今回はキク科の花たちを集めてみました。

例によって花の詳細は、花名クリックで過去記事にリンクしておりますので、そちらでお確かめください。


カシワバハグマ・柏葉白熊キク科コウヤボウキ属

前回訪れたときは固い蕾でしたが、2ヵ月半近く経ってちょうど見頃です。

今年は、コウヤボウキに会いに行こうかな。



アキノノゲシ・秋の野芥子・秋の野罌栗】キク科アキノノゲシ属



ここからは野菊の仲間たちをいくつか。
個々の花についての詳細は、→こちらの記事に纏めています。


【シラヤマギク・白山菊】キク科シオン属

ほとんど咲き終わっていましたが、辛うじて数株に花が咲いていました。





【ノコンギク・野紺菊】キク科シオン属



【シロヨメナ・白嫁菜】キク科シオン属

紹介した野菊の仲間たち、シラヤマギク以外は、名札が無かったら見分ける自信はありません。
潔くすべて「野菊」、それでいいと思っています。



セイタカアワダチソウ・背高泡立草】キク科アキノキリンソウ属

この場所でセイタカアワダチソウを見かけると、何だか違和感があります。
多分だけど、来年は顔を出さないと思っておりますが。



【フジバカマ・藤袴】キク科ヒヨドリバナ属

こちらのフジバカマはまだ咲いていませんでした。


浜辺を生育場所に選んだキク科の花たちも咲いていました。


【ツワブキ・石蕗】キク科ツワブキ属



【ハマギク・浜菊】キク科キク属

7月にはすでに咲いていましたよ。

属名の「Nipponanthemum」 は「日本の花」という意味だということや、新品種の交配親として欠かせない存在だということを、これまでに学んできました。



【ダルマギク・達磨菊】キク科シオン属

過酷な自生地に適応するため、肉厚の葉の表裏は繊毛に覆われています。


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14日の男子弁当 鰯の蒲焼丼