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goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

晩秋、緑道の花たち

2009年11月26日 | 09 花たち


この時期の花の少なさについては毎年のようにボヤイておりますが、摂理ですからね、仕方ありません。
有り余る四季の豊かさを享受できる日本国民は、冬の厳しさも惠に変えてしまいます。

晩秋のよき日、休日の23日に出かけたとき出会った花たちを紹介いたします。
季節を先取りして咲き出している花や、気温につられてぼんやり咲いた花、ラストスパートをかけて咲いている花など、いくつか拾い集めてきました。



タチツボスミレ・立坪菫】スミレ科スミレ属

この先、冬の日溜りのなかでもポツポツと咲いているでしょう。
スミレからは、小さくても暖かい思いを貰えます。





アジュガ】シソ科キランソウ属

適温さえあれば、ランナーを伸ばして咲きます。
西洋からいらっしゃったかたならではの逞しさです。



ヒメウツギ・姫空木】ユキノシタ科ウツギ属

こちらは完全に狂い咲き。
紅く色付いた葉っぱは、もうすぐ落葉します。





キチジョウソウ・吉祥草】ユリ科キチジョウソウ属

個体差、地域差、環境の違いはありますが、キチジョウソウもまだまだ咲いています。
メシベが確認できますので、こちらは両性花ですね。



【スイセン・水仙】ヒガンバナ科スイセン属

スイセンも咲き出しています。

冬の花だとの刷り込みがありますので、毎年のように早く咲き出しているなと思ってしまいますが、この時期咲いてもちっとも不思議ではありません。

とは言いつつ、11月のうちに咲いているのを見るのは、珍しいとは思います。
今年は特に早かったですね。





【シュウカイドウ・秋海棠】シュウカイドウ科シュウカイドウ属

シュウカイドウは中国からマレーシアにかけての地域が原産の球根性多年草です。
冬には地上部は枯れ、球根(塊茎)の状態で春まで休眠します。
日本には江戸時代の初期に渡来し、観賞用として庭園で栽培されてきました。
現在では各地に野生化したものも見られるそうです。
耐寒性に優れ、日本の戸外で越冬できる唯一のベコニアだとされていましたが、現在では品種改良が進み、いろいろなベコニアが越冬しているのを見かけます。

「シュウカイドウ・秋海棠」の名前は、漢名の「秋海棠」を音読みしたもので、春に咲くバラ科の「カイドウ・海棠」に花色が似ていることから、「秋に咲く海棠」と名付けられました。(過去記事より再掲) 

寒さに強いとされるシュウカイドウも、そろそろお終いです。

雄花

雌花


白花もあります



フッキソウ・富貴草】ツゲ科フッキソウ属

今年も乳白色の実を確認することが出来ました。
グランドカバーなどで使われているフッキソウはよく見かけますが、白い実はあまり付かないんですよ。

花も咲いてはいました。
蕾は秋からスタンバイしていますが、本来は春になってからが本番です。
ただフライングしているのは、よくみかけます。


ネコちゃん、遊ぼ!

2009年11月20日 | 09 花たち


18日火曜日に青山方面に向かったのは、ネコちゃんたちに会いに行くためです。
前回青山墓地のネコちゃんたちに会ったのは、8日の土曜日。10日も前になります。
気になってはいたんだけど、天気のことなど諸々あって顔を出せずにいました。
天気さえよければ行くぞと決めていたので、快晴になった火曜に、ルンルン気分で行ってきました。


こんにちは~~ 久し振り~~
元気でしたか。

白黒ちゃん、元気でしたか。

おっと、久し振りだね、君と会うのは。
前回、前々回と君には会えなかったので、最後に会ったのは28日だよ。
ほぼ3週間振りってことだよ。
淋しかったよ。

ところでなんだけどさ、君のこと、何と呼ぶことにしようかな。
これまでは白ちゃんとか呼んでたけど、他の仔に比べて白いってことで、君のこと、白猫とは言えないよな。

ただ困ったことがあるんだよ。
君たちに出会って以来、決めてたことがあるんだ。
餌をやるのはよそうってことと、名前を付けるのも止めようの2点なんだけどね。

まず餌については、気紛れにしかやってこないおじさんが、生存権を握るような行為にまで足を踏み入れられないってことなんだ。
おじさんには、君たちを守り抜くような責任を持てないってことだよな、はっきり言っちゃうと。
幸い君たちは、毎日(多分だけど)食事を持ってきてくれる誰かがいるんだよね。

その人のこと、見かけたことあるよ。
おじさんより10歳ほど若いお兄さんだよね。
頭が下がる思いでいるよ、おじさんには到底出来ない行為だから。
このあたりの問題って微妙なんだけど、そう決めたんだ。
おやつぐらいははって思いがよぎることもあるけど、止めとくよ、今のところは。

もうひとつ、名前のことなんだけどね。
こっちはおじさんの問題。
それぞれに名前を付けちゃうと、思い入れが強くなり、最終的には依存するようになると思うんだよね。
すでにその傾向はあるんだけどね。
でも踏ん張ってそうならないようにするよ。

だからといって君たち皆を「ネコちゃん」と呼ぶのもこんがらがってきちゃうしね。
出来るだけ記号のような通称がいいかなと思ってるんだ。
「白黒ちゃん」「トラちゃん」は、見たまんまでいいと思ってるんだけど、問題は君だよ。
先にも言ったように、決して「白ちゃん」じゃないからね。
初対面のときのことを思い出して、君のこと、「スリちゃん」と呼ぶことにしたよ。
いきなりスリスリしてきただろう。
悩んだんだよ、これでも。
思い入れが入っていないかと言われたら、少しは入っていることは認めるけどね、客観的事実に鑑みると、これしか無いんだよ。
「一重ちゃん」とかも候補にはしたんだけど、これからは「スリちゃん」と呼ぶことにするよ。


しばらく一緒に遊ぼう。
遊んで頂戴。

なんだか、まだ薄れ汚れた顔してる。
相変わらず、あちこちでスリスリしてるんだろうね。


まだ時間も早いし、おじさんちょっと気になってる花があるんで、見に行ってくるね。
1時間ほどで帰ってくるから、待っててね。

お出かけ先があるのなら、それはそれで仕方ないけどさ・・・

おじさんは必ず帰ってくるから。

じゃぁ、行ってきます~~




【イソギク・磯菊】キク科キク属

今では数ヶ所で見ることが出来ますが、フィールドが広くなかった頃、最初に見かけたのがこちらのイソギクです。
goro’s 花 Diaryを始めた年、05年の秋「香しき磯の菊」のタイトルで登場したのが最初です。

葉裏は繊毛で覆われ、白くみえます。
過酷な生育環境を生き抜くため、必要なんだよね。

随分整理されて、貧弱な様相になってます
これからまた大きくなってください


ヤクシソウ・薬師草】キク科オニタビラコ属

そろそろお終いだろうから、もう1度見ておくことにしました。



【シロバナタンポポ・白花蒲公英】キク科タンポポ属

白花のタンポポも咲いていました。
青山墓地は、実はタンポポの宝庫でもあるんですよ。




帰ってきたよ~~
1時間経ってないよね。
見たかった花も、見てきたよ。

あれ? ひょっとして君は・・・

不思議空間の帰りに出会った、ニューフェイスくんだよね。
こことは別の、随分離れたところで出会ったので、別のグループだとばかり思ってたよ。
ここまで遊びに来てるんだね。
君はもしかして近所の飼い猫だと思っていたんだけどね。
まだ結論出すには早いかな。

判った判った、これ以上は側に近寄らないって。

時間でしか縮めることの出来ない距離があることは、承知しています。


白黒ちゃんもスリちゃんも、ずっとここにいたのかい。
まさか待っててくれた訳じゃないだろうけどさ、嬉しいよ。

それにしても、ニューフェイスくんの警戒度、凄いね。
何もしないからって、君たち伝えといてくれないかな。


トラちゃんもいたんだ~~

こんにちは。

君はほんとに優しいと、そう思ってるんだよ。

 

お散歩かい。

おじさんもそろそろ帰るよ。

じゃあね、バイバイ。
暖かい日に、また来るよ。


さようなら。

バイバイね

お散歩のあと付けてきちゃったけど、ここでお終いですか。

それじゃあ、またね。
また遊んでね。
すぐ来るよ。

ありがとう。



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19日男子弁当 焼鳥丼


紅葉と花たち

2009年11月18日 | 09 花たち


15日の日曜日は天気にも恵まれ、絶好のお出かけ日和でした。
前回のマイベンチの晩秋風景に続き、今回は善福寺川沿いで見かけた花たちを集めてみました。

まず和田掘公園内にある和田掘池の紅葉から。
花じゃありませんが、花に比肩する美しさです。
ハゼノキです。

今回出会った紅葉中、いちばんの美人さんでした。
ハゼはイチョウなどと同様、年々の天候にあまり左右されず、日本各地のどこでも真っ赤に染まった姿を見せてくれます。

1本の、赤い姫です。

このアングルがいちばんの景観ポイントで、写生をする人、三脚を立ててカメラを構える人、携帯の画面を向けて撮っている人など、次々に集まってきてました。

わぁ~、軽井沢みたい~~

若いカップルの女性が発した言葉に、思わず噴出しそうになりました。
軽井沢かよって突っ込みいれつつ、そう感じ、言葉にした彼女の感性を、大人なら認めてあげなくてはと反省しきり。
否定は誰でも出来るからね。

おじさんには無いんだよね、軽井沢を基準にするような感性は。



【アメリカアサガオ・亜米利加朝顔】ヒルガオ科サツマイモ属

あれれ、もしかしてリンドウ?
花びらの縁が傷み加減ではありますが、アメリカアサガオです。

熱帯アメリカ原産の1年草の帰化植物です。
マイフィールドにはそれ程多くはありませんが、ときたま見かけます。





【ツバキ・椿】ツバキ科ツバキ属

この時期はなんてったて花木の主役はサザンカですが、早咲きの椿も咲き出しています。

サザンカとツバキの違い、判りますか?

知れば知るほど訳判んなくなって、第一印象頼みになっていますね。
これはツバキです。





シャクチリソバ・赤地利蕎麦】タデ科ソバ属

記憶に間違いなければ、昨年まで善福寺川(私がカバーしているエリア)には、シャクチリソバは無かったはずなんですけどね。
忽然と登場していました。



チトニア】キク科チトニア属

別名「メキシコヒマワリ・墨西哥向日葵」。
後ろに写っているのは「ヒャクニチソウ・百日草」。

最初の出会いから4年になりますが、この場所以外でチトニアを見かけたことはありません。
何度も言ってますが、もう少し見かける機会が増えてもいいんじゃないでしょうか。



【チロリアンランプ】アオイ科アブチロン属

独特な花形は愛らしさがあります。
花姿からは想像出来ないくらいの逞しさで、蔓をどんどん伸ばしていきます。

寒さにはかなり強いので、今しばらくは花を見ることが出来ます。
というか、真夏の一時期以外は、年中咲いているようです。



柿の葉


カタバミの仲間たちも咲いていましたよ。


【カタバミ・片喰】カタバミ科カタバミ(オキザリス)属 



【ムラサキカタバミ・紫片喰】カタバミ科カタバミ属 



イモカタバミ・芋片喰】カタバミ科カタバミ属




シロバナイモカタバミ・白花芋片喰】カタバミ科 カタバミ属


カタバミ(オキザリス)の仲間たちは、冬の花です。
異論もあるでしょうが、この先何らかのオキザリスが咲いていますよ。
今頃からしばらくの間は、イモカタバミが足元を彩っているのを見かけることが出来ます。



トウカエデ

植えられてまだ年数の少ない若木ですが、きれいに紅葉していました。

この並木は、何時の日かもっと人目を引く存在になるでしょう。


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17日男子弁当 鰤ショウガ煮


幼き皇帝

2009年11月12日 | 09 花たち



【コウテイダリア・皇帝だりあ】キク科ダリア属

数年前から花サイトなどでは盛んに紹介されているので、どうやら流行っているらしいとの気配は伝わってきましたが、マイフィールドに皇帝は君臨していなかったのです。
領民はこんなにも皇帝を渇望しているのに、何故彼の地にはいらっしゃってくださらないのか、理不尽だと知りつつ腹立たしく思ったこともあります。

昨年、やっとコウテイダリアに拝謁することが許されました。
それもなんと、お膝元中のお膝元、マイリビングの一角に君臨していたんですよ。
ここに皇帝はいらっしゃたのか、何故見つけられなかったのか、思わずそれまでの行動を疑ったりしましたよ。

今年は早い時期から心待ちにしてました。
代々木公園の別の場所に、幼き皇帝たちがやってきているのを、初夏の頃見つけていましたのでね。
成長する4株の姿を、折々に見守っておりました。
(別の公園でも1株見つけてあります)

晩秋風景に装いを変えてしまった代々木公園で、幼きコウテイダリアの花が咲き出しているのに、先日遭遇いたしました。
そろそろ咲き出すとも何にも考えていなかったので、感動もひとしおです。
こういう出会いは、ほんのりした暖かさを貰えますね。

まさに一輪目が開花しましたよって、そんなタイミングです。

コウテイダリアはメキシコ原産の多年草で、短日性植物です。
関東では11月になってから咲き出すといわれています。
この場所は人工的な光を受けることはありませんので、時期通りに咲き始めたんでしょうね。

1年目の皇帝ではありますが、こちらで3m弱といった背丈でしょうか。
花の直径は20㎝ほどあります。

腕を伸ばして撮った画像ですが、露出も合っていないし、ひどいものです。
天気のせいにしてもしょうがないかな。

修正を加えてもこんなものです。
花色など、もっと明るいピンクなんですけどね。

うまく撮れるかどうか判りませんが、再撮をお約束します。

霜が下りるまでの命とはいわれていますが、まだしばらくは君臨してくれるでしょう。
昨季は年越えしてもなお咲いているのが見られました。


幼き皇帝の開花を確認したあと、2年目の皇帝への謁見を果たすべく、昨年みかけた場所に移動してみました。

こちらはすでに何輪かの花が咲いています。
なんと5mほどにまで背丈を伸ばしておりました。
支柱でしっかり支えられています。
この1年、大事に育てられたんでしょうね。

凛々しく成長した立派なお姿を拝謁することは、領民として嬉しくも誇らしくもある一方、文字通りの高嶺の花。
ますます尊顔を拝することが難しくなりましたよ。


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すぐ上の姉から、今年最初のミカンが届きました。
今回は新米が一緒に送られてきたので、ミカンはそれほどはありません。

宇和島の秋を賞味したいかたは、お早めに。


不思議空間の野草たち

2009年11月06日 | 09 花たち


目黒自然教育園へ行った目的はコウヤボウキの花を見ることでしたが、その他いくつかの野草たちを見ることが出来ました。
花時期を過ぎているものが多かったです。
花名のプレートは残されていても、肝心の花は咲き終わっていたり、株そのものが消えてしまっているものもありました。
秋の花の盛りは、ほぼ終りですね。

ただ初対面の花もありましたので、花時期云々は別にして、資料としての意味も含め、goro’s 花 Diaryに登場させておくことにしましょう。


【ナンバンギセル・南蛮煙管】ハマウツボ科ナンバンギセル属

初対面。

北海道から琉球列島、中国南部から東南アジア、インドまで分布しています。

花だけで葉は無く、葉緑素を持たない1年草の寄生植物です。
ススキ、ミヨウガ、オカボ、サトウキビなど、イネ科やカヤツリグサ科、ショウガ科の植物に寄生するそうです。

花の形を南蛮人が吸うパイプに見立てたのが、「ナンバンギセル・南蛮煙管」の名前の由来です。

「オモイグサ・思草」との別名もあります。

紫のきれいな花なんですけどね。





【ツリフネソウ・釣船草・吊舟草】ツリフネソウ科ツリフネソウ属

この夏、「ハナツリフネソウ・花釣舟草」と出会ったとき、もしかしてツリフネソウかと期待しましたが、大間違いだったことが判明。
こちらが本家のツリフネソウです。

遠目に見かけたことはありましたが、近間でのご対面はお初です。

ハナツリフネに比べると、ワイルド感がありますね。



【ナガボノシロワレモコウ・長穂の白吾亦紅】バラ科ワレモコウ属

こちらも初対面。

関東地方以北の本州、北海道や樺太に分布する多年草。
主に湿原や湿性の草原に生育しています。
中国地方などの湿地に生育しているものは、氷河時代に分布していたものが生き残っているんだそうですよ。

1mほどの花茎の上部は枝分かれし、2~5cmほどの花穂を出しています。



【タマノカンアオイ・多摩の寒葵】ウマノスズクサ科カンアオイ属

これまでは早春に見てきましたが、今時分から咲いているんですね。



キクタニギク・菊渓菊】キク科キク属

「アワコガネギク・泡黄金菊」、「アブラギク・油菊」の別名もあります。



【モミジガサ・紅葉傘】キク科コウモリソウ属

ヤブレガサ」のお仲間です。
咲き終わった状態です。
初対面。



シロヨメナ・白嫁菜】キク科シオン属

野菊の仲間ですね。
こちらもそろそろお終いでしょうね。