goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

早咲き彼岸花

2009年09月08日 | 09 花たち



【リコリス】ヒガンバナ科ヒガンバナ属

中目黒公園にとんでもなく早く咲いたヒガンバナか!?

冷静さを取り戻し、こちらはリコリスの仲間のどなたかだとの結論付けを昨年いたしました。
早過ぎます。」のタイトルで紹介しています。

5日の土曜日、今年もいち早く開花していましたよ。
昨年はリコリスとしては大変珍しく、分枝している姿を見せてくれましたが、今年は普通の姿ですね。

画像がよくありませんが、花びらの縁が白っぽいピンクに色変わりしています。
やっぱりリコリスのお仲間なんでしょうね。


ならばです。
昨年は「曼珠沙華、承前」のタイトルで紹介したヒガンバナを、同じ日に訪ねてきました。

今年は事前にこんな情報を得ていました。

【シナヒガンバナ・支那彼岸花】ヒガンバナ科ヒガンバナ属
中国原産のヒガンバナ。日本のヒガンバナより早咲きで花はやや小形。種ができるのが大きな違い。

一般的なヒガンバナよりも早くに開花する「シナヒガンバナ」があることを、今年になって初めて知りました。
早いものだと8月の初め頃から咲き出すようです。

「シナヒガンバナ」は、揚子江流域に自生する「原種のヒガンバナ」です。
こちらの染色体の数に変化が起こり、性質が変わって3倍体になり、種子をつけなくなったのが、我々が目にする一般的な「ヒガンバナ」だと言われています。

稲作とともに中国から渡来したとされるヒガンバナですが、日本にやってきたものは、ほとんどが3倍体のヒガンバナです。
あれだけ群生して咲いても、種子を見ることはありません。

小振りな花を咲かせることから、「シナヒガンバナ・支那彼岸花」には「コヒガンバナ・小彼岸花」との別名もあります。

確かに全体の姿が小振りで花茎も細く、頭頂花の数も少ないし、記述通りの特徴を持っています。

こちらは「シナヒガンバナ」と言っていいでしょうね。

サイトによっては、ヒガンバナとシナヒガンバナの間には、花の大きさなど外見上の違いは無いと書かれていることもあります。
両者の違いは、種子を付けるかどうかのようです。

この場所で、種子を確かめるまで残っていてくれるかどうか、心許ない限りです。


他の場所でも、ヒガンバナのお仲間の姿を見かけました。


6日、玉川上水第二緑道



7日、青山団地側

こちらはヒガンバナなのかシナヒガンバナなのか、大きさといい花姿といい、見ただけではまったく判りません。
開花の時期が少し早いだけです。

こうなってくると、見た目と自分の感性を信じるしかありませんね。
私は、こちらはヒガンバナと呼びたいです。

どちらにしても、ヒガンバナの季節がしぐそこまで来ていることは、確かです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ロッキーママ)
2009-09-08 08:20:44
今、庭のヒガンバナ見てきました。
芽が出ていましたよ。
咲くのはお彼岸くらいですね。

シナヒガンバナ、初めてです。
花の形が違いますね。
3倍体の説明を読みましたが難しいです。
理数系は苦手で。

たしかにヒガンバナはタネが出来ないですね。
このシナヒガンバナ、タネが出来たら蒔きたいです。

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彼岸花の季節 (ポージィ)
2009-09-08 10:55:02
彼岸花の季節がもうすぐそこにきているのですね。
日本で咲く彼岸花といったらずっと種のできない三倍体のものばかり
だったのが、ここへきて種をつけるものをちょこちょこ見るように
なってきましたね。早くから花を咲かせたいと、新たに中国から
輸入されるようになったのでしょうか。
毎年暦を数えてでもいるようにちょうどお彼岸の頃に咲くというのが
崩れてしまうのが残念に感じられます。
堅苦しいこというんじゃない、と思われるかもしれませんが。
 
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そうか・・・ (noodles3)
2009-09-08 17:08:39
原種もシナヒガンバナだったんですね。中目の招待は!
同定お疲れさまです。

陽も短くなってきましたが、秋の花々が控えてますね♪
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コメントありがとうございます! (goro’s)
2009-09-09 02:20:44
★ロッキーママさん

ヒガンバナ、そちらでも芽が出ていますか。
私も昨日チェックしてきましたが、今にでも咲きそうな様子でした。
彼岸の入り前に開花するでしょうね。

今回シナヒガンバナとして紹介したものは、小振りでしたしね、いかにもって形をしていましたが、外見にはなんら違いが無いとも言われているし、個体差もあるんでしょうね。
3倍体、要するに変異して種子を作らないものくらいの認識でいいんじゃありませんか。
そのくらいで充分です(笑)。

あれほど群生していても、ヒガンバナには種子が付かないんですよね。
このシナヒガンバナの運命は微妙です。
もうすぐ刈り込まれてしまいます。
種子、見たいんですけどね。

★ポージィさん

すぐそこまでヒガンバナがやってきていました。
この週末には、開花しているのをあちこちで見られるかもしれませんね。
ヒガンバナは種子を付けないものとしか思っておりませんので、種子を見たら驚きますね。
その正体はシナヒガンバナの可能性が大なんでしょうね。
仰るように、早く咲くものをと需要に応えて、中国から導入し、増やしているんでしょうかね。
今年は殊更顕著ですが、花によって時期より早く開花するものがありますが、その点ヒガンバナは毎年彼岸の頃に咲いてくれる律儀さが、なんともいいんだよなって言ってきましたが、あまりに早く咲いちゃうものが出てくると、はっきり言って興醒めです。
多少のずれは止む得ないとしても、時期時期になって咲く花たちに、愛しさを憶えます。

★noodlesさん

中目のものは、どうやらヒガンバナの原種、シナヒガンバナの可能性が出てきました。
リコリスの園芸種の可能性もありますけどね。

秋の花たちも、やっぱり早くやってきそうです。
ゆっくりでいいですよ~~
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