【ダルマギク・達磨菊】キク科
ダルマギクは、中国地方や九州の日本海側の海辺に自生する、日本固有の植物なんですって。
花径が4~5センチほどもあるきれいな薄紫色の花ですのでね、てっきり外国からやってきた園芸種だと思ってました。
そうと知って見ると、葉は多肉植物のように肉厚ですし、表裏にビロードのように、びっしり毛が生えています。
背丈もそう高くならず、横に広がっています。
常緑の多年草ですので、冬場の日本海から吹き付けてくる風に耐えるには、地面に這いつくばってしのぐしかないでしょうね。
同じ野生のキク科でも、先に紹介した「野菊」などとは、ここまで違うのですね。
ほとんど栄養も無い痩せた土地で生きるには、それなりの条件を備えていないと無理ですものね。
山口県の角島のダルマギクの自生地は、有名なようです。
検索したサイトで、岩場でダルマギクが咲いているのを見ましたが、ある種の感動を憶えます。
名前の由来は特定されてはいないようですが、丸い葉や、花の咲いていないときのずんぐりとした姿が、ダルマに例えられたようです。
さぞかし、めだつだろう。
なのに、このあたりでは見かけない。
国東半島は九州北部で日本海側の気候に左右される場所ではあるけれど、やはり厳密に日本海側の土地じゃないと自生してないのかなぁ。
固有の植物と聞くと、もっと繁殖してね、とつい応援したくなります。
トップの写真は葉弁が垂れていますね。
数カ所で撮影したのでしょうか。
イソギク同様、海岸線に自生するキクは、地に這うように咲くんですね。
日本の野生種のキクの仲間では、かなり豪華な花です。
園芸種だとばかり思ってましたから。
自生となると、国東は微妙な位置関係にあるのかな。
どのあたりに境目があるのか、わかりませんが。
そうそう、日本の固有種だと聞くと、つい贔屓が入っちゃいます~~
★noodlesさん
なんでこの豪華な花に、ダルマギクなんて名前が付けられたのか、疑問だったんだけど、丸く厚味のある葉や、自生地での苛酷な環境で育っている姿をみて、なんとなく達磨さんの修行話を思い出し、納得した次第です。
最後の写真だけが、別の場所のものです。
よくわかりましたね~~
イソギクもそうですよね。
身を低くして、必死に生きているんでしょうね。
これもまた、生き残り戦略ですね。