群れ群れて、白い蝶々

【ガウラ】アカバナ科ガウラ属

白い蝶々が、群れ飛んでいますよ～～

春の使者たちがいちはやく顔を出すマイリビングの一角は、この時期になるとガウラのお花畑に模様替えです。

ガウラのお仲間は、北米から南米にかけての一帯が原産の多年草で、18種が確認されているそうです。
日本には明治中期に観賞用としてやってきました。
マイフィールドでは確認出来ていませんが、いまや野に飛び出し、帰化している地域もあるようですよ。

草丈は80～120cm、ブッシュ状態で群生していると150cmになるものもあります。
1株から細い花茎を何本も伸ばし、しなやかな茎の先端に咲く1,5～2cmほどの白い花々は、風に揺られて自由に飛び回っています。
アグロステンマほどではありませんが、揺れる揺れる！

栽培はいたって簡単で、陽当たりさえ確保できれば、一度植えるとほったらかしにしてても、毎年元気な姿を現します。
耐寒性、耐暑性ともに優れておりますので、日本の夏の高温多湿も平気の平左。
初夏から晩秋にかけて次々と咲き続ける、花期の長い花です。

丈夫で手間いらず、株も毎年大きくなるし、零れ種子でも繁殖しますので、瞬く間にガウラ畑の出来上がり～～
唯一手間をかけるのは、花後の刈り取りくらいでしょうかね。

マイリビングで花を管理しているかたたちへお願いします。
春の使者のためにも、根元近くでバッサリ刈り取ってください。

管理を怠ると、あまりの大繁殖に手を焼く羽目になってしまいますのでね。
ご利用は計画的に。

ここにきて矮性種も参入し、狭い花壇や鉢植えなどに植えられて人気があるようです。

「ガウラ・gauros」は、ギリシャ語で「華麗な」とか「堂々とした」との意味です。
舞い咲く花姿から命名されたんでしょうかね。

和名は「ハクチョウソウ・白蝶草」です。
「ハクチョウソウ」と聞くと「白鳥草」だと思い勝ちですが、こちらの「ハクチョウソウ」は「白い蝶々」なんですよ。
花の形を蝶々に見立てたのが命名の由来です。
長い蕊を伸ばして細い花茎の先で揺れている姿は、蝶々そのものです。
よくぞこの名前を付けてくださいました。命名者に拍手～～

下向きで飛ぶのは、ご愛嬌ですけどね。

赤い蝶々もいます。

赤花は、茎も葉も赤です。

こちらは濃いピンクですが、薄色のものや、白からピンクの絞り模様のものなど花色も色々あり、斑入り品種もあるようです。

「ヤマモモソウ・山桃草」との別名は、ピンクのガウラに名付けられました。

画像を2枚追加します。

この時期咲き始めたガウラは、一気に花盛りの時期を迎えます。
長い花穂に次々と花を咲かせていきますが、花が一段落したあと、草丈の半分ほど切り戻すと新しい枝が展開します。

新しい花茎が出てくる初秋の頃、白い蝶々の大群が再びやってきます。