2019/10/02 19:59毎日新聞
宮内庁、大嘗祭の次第決定 即位関連儀式の日程出そろう
天皇陛下の即位に伴う大嘗祭で使用される大嘗宮の建設を前に執り行われた地鎮祭=皇居・東御苑で2019年7月26日午前10時6分、長谷川直亮撮影
(毎日新聞)
皇位継承に伴う儀式について検討する宮内庁の「大礼委員会」は2日の会合で、皇居・東御苑で11月に行われる「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」の次第などを決めた。これにより、天皇陛下の即位に関連して年内に行われる儀式・行事の日程は全て固まった。
大嘗祭は新天皇が五穀豊穣(ほうじょう)と国民の安寧を祈る儀式。大嘗宮の儀のうち「悠紀殿供饌(ゆきでんきょうせん)の儀」は11月14日午後6時半、「主基殿供饌(すきでんきょうせん)の儀」は同15日午前0時半からそれぞれ始まる。招待客は平成の時の参列者より約230人少ない約670人。参列者が招かれる祝宴「大饗(だいきょう)の儀」は同16、18日に行われる。大嘗宮は同21日〜12月8日、一般公開される。
皇室の祖とされる天照(あまてらす)大神(おおみかみ)を祭る伊勢神宮(三重県伊勢市)や、初代天皇とされる神武天皇の陵(奈良県橿原市)、昭和までの4人の各天皇の陵を天皇、皇后両陛下が参拝され、一連の儀式を終えたことを報告する「親謁(しんえつ)の儀」も日程が決まった。前回はそれぞれの参拝に皇族が同行したが、宮内庁は今回、男性皇族の減少などを理由に同行を見送った。
平成の伊勢神宮の参拝では上皇ご夫妻はそれぞれ馬車を使用したが、今回は皇后雅子さまは車を使う。体質的な馬へのアレルギーがあるため。【和田武士、稲垣衆史】
◇天皇陛下即位に伴う主な儀式・行事の日程
<10月>
22日 即位礼正殿の儀
祝賀御列の儀
饗宴の儀(25、29、31日も)
23日 首相夫妻主催夕食会
<11月>
14日 大嘗宮の儀(悠紀殿供饌の儀)
15日 〃 (主基殿供饌の儀)
16日 大饗の儀(18日も)
21日 大嘗宮の一般公開(12月8日まで)
22、23日 親謁の儀・伊勢神宮に参拝
27日 〃・神武、孝明両天皇陵に参拝
28日 〃・明治天皇陵に参拝
<12月>
3日 〃・昭和、大正両天皇陵に参拝