「ようやく落ち着く」=五輪経験生かし活躍期待―橋本新会長にスポンサー企業
東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子前五輪担当相が18日、選ばれたことについて、スポンサー企業からは歓迎とともに、「ようやく落ち着く」と安堵(あんど)の声が聞かれた。五輪出場など豊富な経験を持つ橋本氏のリーダーシップへ期待も高まっている。
最高位のスポンサーを務めるトヨタ自動車の豊田章男社長はオンラインで記者団に対し「就任を心より歓迎したい」とコメント。スポンサー企業の日本航空は「新会長はオリンピアンであり、(五輪)担当相として尽力してきた方。経験を生かし活躍することを期待している」と強調した。
新会長の選考プロセスについては、「厳正かつ公平な審議を経て決定された」(ブリヂストン)、「男女共同参画の再確認や候補者検討委員会の議論を経て決定された」(セコム)と評価する声が上がった。三井不動産は「多様性の尊重などの理念が広く共有されるようリーダーシップを発揮してほしい」と要望した。
新会長にとっては、開催まで5カ月に迫ったタイミングで起きた混乱の早期収拾と信頼回復が当面の課題だ。NTTは「国内外の信頼を獲得し大会を成功に導くことを期待する」と求めた。