クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

妙義神社周辺散策 H-29-11-21

2017-11-23 09:30:06 | 妙義・下仁田・富岡・南牧
今日は妙義山麓周辺の紅葉見物の積りだったが紅葉はやや外れ、代わりに
妙義神社の見学がメインになってしまった。
元々、この神社は中世からの神仏習合時代は「白雲山高顕院石塔寺」で
あったが明治初頭に神仏分離令が出て石塔寺は廃寺となり全域が神社に
属した。
そして1872年に郷社、1934年に県社に昇格して現在に至った経過によって
境内は上部の旧神域と下部の旧寺域に分かれている。

R-18の松井田妙義インター入口の五料信号を左折(南)し暫くr-51を
進んでから丁字路でr-213へ右折し蛇行して進んで「道の駅・妙義」の駐車場。
ここから麓に妙義神社を抱く白雲山が見える。地形図には「天狗岳」と
なっていので若しかすると山容の左上の相馬岳と併せて白雲山?
大体、妙義山からして代表の白雲山・金鶏山・金洞山の総称。



ホンの少し戻って一の鳥居から真っ直ぐに西に延びる参道正面。県道の
曲がりの関係で感覚的には北に向かう感じがするが丁度道が南北に
なっているので参道の向きは真西。この鳥居は1974年の建立。



かなり傾斜のある参道を登って行くと最初の石段の所で標柱。
右手の大木は樹齢200年余で有名な枝垂れ桜だろう。



僅かな紅葉の先の石段の上に1773年建立の「総門」が見えた。関東一の壮大さ
を誇る、鮮やかな朱色で高さ12m。切妻造りの八脚門。国指定重要文化財。



近づいて掲額をみたらさあこれは読めない。暫く考えても判らないので
宮司さんに聞いたら昔の名称の「白雲山高顕院石塔寺」からきて「高顕院」と
表示されているとの事。



元々は石塔寺の仁王門であったので仁王様が左右に収まっている。



違う角度から見るとこんな感じ。



総門の左前方には石段の先に「銅鳥居」が見える一寸した広場。



右手を見ると小さな「札所」。その背後には豪華な石垣が続く。



もう一段上には立派な建屋があるがこれが東・北・南社務所。この辺は
明治期以前に石塔寺がおかれていた旧寺域とのこと。



ここから回廊で繋がっているのが現在修復中の宝物殿。これは「旧宮様御殿」と
言われるが、1636年から江戸東叡山寛永寺の座主輪王寺宮の隠居所となった
ので宮様御殿の名があり1853年(ペリー来航の年)に再建。
ここの著名な庭園はNHK大河ドラマ「花燃ゆ」楫取素彦の避暑地の設定で
使われている。



銅鳥居方面に戻るとそこには「波己曽社(はこそしゃ)」があり
本殿・幣殿・拝殿からなり、旧本社と伝わる1656年建立の県重文、
1969年に上部神域より現在地に移築されたそうである。



巨大な狛犬が守っている。



銅鳥居前。吉宗忠相コンビが活躍の1719年建立で県重文。



その掲額を見たら「白雲山」。



そこから165段と称する石段で唐門・本殿へと繋がっているが年寄りは
途中で目を回しそうなので敬遠。NHK大河ドラマ「義経」で、牛若丸が
預けられる鞍馬山の撮影が行われた場所。



迂回道に入ると波己曽社の隣に池があり小さな社がある。池は弁天池
だから表示はないが弁天堂? 



迂回道では少し紅葉が見られた。

     

登り切った所は本殿の裏手で「大ノ字・白雲山」への登山口。かって
ここからスタートして大ノ字を経て中間道を歩いたことがあったが
大ノ字の鎖場で順番待ちをしているときに目の前で滑落事故を目撃して
しまったのでそれ以来、ここからは登っていなく専ら石門巡りで
大砲岩を眺めて終わりにしている。



切り返して本殿に向かうと石宮があり「水神社」があったが謂れは不明。



横から随身門に近づき一寸石段を下りて正面から。



ここは神域の入り口だから仁王ではなく随身。随身とは、平安時代以降、
貴族の外出時に警護のために随従した近衛府の官人のことであるが神社の
門(随身門)の左右に、神を守る者として安置される随身姿の像のことも
「随身」といい、この場合は随神とも書かれる。裏に赤鬼・青鬼が守る、



ここから少し左に鍵の手に曲がると石段の上に豪華な「唐門」、神域上段部の
入り口。



付近のご神木は伐採されたそうだがそれに匹敵するようなしめ縄付きの
巨木が目立つ。



通り過ぎて本殿側から眺める。全国有数の趣向を凝らした装飾の
国指定重要文化財。



石段下から見ると唐門の南北(西向きだから見た目は左右)石垣上には
袖塀が廻され、南側は神楽拝見殿が接続しているのが良くわかる。



神楽拝見殿らしき建屋。



南北面にはそれぞれ南門・北門が設けられる。

 

漸く本殿前。拝殿、幣殿、本殿からなる御本社が鎮座。

  

本殿の装飾がすごい。上毛の日光と言われるほど見事な彫刻。

 

近くに「天狗社」の表示があったので本殿の裏に回り小さな拝所発見。
どうやら左右に天狗の面、中央に天狗の羽団扇をデフォメルしたような
図柄。「天狗の羽団扇」は八つ手の葉らしいが大きい葉に魔物を追い
払う力がある、と考えられていたらしい。



以上で終了、境内から下界を眺めて



紅葉探しに向かうので南門から出てこんな道を下る。



途中にはこんな道標も。



駐車場所から約1kmの西で県道に出て帰着。




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