クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

烏川畔の散歩道  H-22- 2-20

2010-02-20 20:41:34 | その他
少し気温も上がってきたので鈍った足の筋肉を動かすために
近くの散歩。
先ず、完全に整備された烏川河畔の駐車場。ずらりと車が並び
午後の陽光の元で楽しんでいるらしい。河川敷には立派な遊歩道。



数日前まで見えた榛名の南面の雪はすっかり消えてしまっている。



いきなりこんなマネキンの首を使った案山子君。どうやら
何時も行政の悩みの種になっている河原の無許可畑の番人か?



飲料をゲットする為にテニス場の管理棟に向かう。其の坂の途中に
村上鬼城の句碑。「浅間山の 煙出てみよ けさの秋」
鬼城句碑は旧市内に17基もあるが、この句は二箇所。
これは鬼城の鞘町時代の作と言われるので当時は鞘町から
浅間が見えたんだろう。因みに命日は9/17、墓所は若松町の
龍広寺。



遊歩道を西進すると右手に「並榎砦跡」が見える。
山崎一氏の説明では「和田氏の騎馬衆、戦国の土豪・
並榎将監の館跡」。



JR信越線のガードを潜るとコースは右手に護国寺の見える
土手の上に変わる。ここからの榛名はさっきより上等。



橋を渡って左の土手に移って進むと経済大学の南側を通過。



再び土手を乗り換えて西進。浅間が遠く望める。



一寸逆光気味だが妙義連山。



赤城は榛名と違って未だ雪が目立つ。



やがて環状線とクロスしこんな形で潜っていく。ここまで約2K。



更に1K強。我峰信号でR-29と合流する手前で土手を降りる。
降りた所に道祖神。上並榎の道祖神と言われるもので1756年の
造立、道しるべを兼ねており、「左むろだ しろいわ」とある
ので元の位置とは逆向き。



住宅の間の曲がりくねった道を進むと小さな「我峰観音堂」。
石造物多数。





其の中に六面に仏の彫られたものも。



其の先にこれも小さな鎮守の八幡神社。かつてこの森は
「シャケの森」。烏川を遡行する鮭はこの辺の淀みが終着点
だったらしい。



やがて我峰からR-29を横切って長野堰の遊歩道方面へ北上。
直ぐに長野堰の引き出し口(14.27)。



堰の取水口は遥か彼方の碓井川で「長野堰頭首工」と言われる。



取水された水は暫く流れてから堀川手前で暗渠に潜り、烏川の
下を潜り抜けてこの引き出し口で表に出てくるのだ。



今度は長野堰を伝って帰路に着く。直ぐ脇に「水神宮」の石碑。



左手に小さな稲荷神社を見て東進。



完璧に整備された遊歩道は歩き安いが変哲もなく少々飽きる。
左手に長野中が見える所から



このトンネルで環状線を越えて小塙地区に入る。



ここからは遊歩道を離れて北部小の脇を通ってR-29の経大を
目指して南進。直ぐに北野神社、道路整備で纏められた
双神道祖神。



東側には女人講や二十一夜塔の石碑群。



県道手前に「唐崎の行人塚」。江戸時代中期、この辺は疫病が
蔓延して「大焼場」の異名が付くほど。それを見た老修行僧が
入定し病の流行を止めたという伝説。



県道に出て東進して経大前を通過して護国寺。
「天竜護国寺」の掲額は寺宝のレプリカ。本物は平安三積の
一人「小野道風」の真筆。



本堂西側に二つの名物。これは「信玄の鍋掛け石」。箕輪攻めの
信玄がこの地に陣を敷いた時、煮炊きに利用したとかの伝説。
多分に眉唾で何処にでもある「OOの腹切岩」「OOの腰掛岩」の
類だろう。



こつちは「船形石棺の蓋」。これは本物で1892年に稲荷山古墳から
出土したもの。とは言っても小塙の稲荷山古墳とは違って今は
影も形もなく住宅地でその痕跡も失われている。何でも四中の
校庭造成のために崩されてしまったとか。



更に東進して「稲荷橋」信号で右折して並榎両水に向かう道へ。
直ぐに二基の道祖神、右側は彫が細いが「道陸神」。
1771年に上並榎村で作られた三体の内の二体。室田街道の
道しるべも兼ねていた。



数百m先で信越線の線路を渡り、長野堰が再接近するところに
もう一体の道陸神、「左志らいわ はるな 右並榎邑」の
文字が彫られている筈だが判読不能。



何とか河川敷に帰着、子供が上げている凧を追いかけて。



駐車場は相変わらず満杯。歩行2時間20分だったが、余計な時間を
差し引くと約8K位のトレーニングだつたかな。



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