昨夜、格下の筈だったウズベキスタン戦のドローにイライラ、続いてNHKの
「アイヌ少女の闘い」の奇麗事過ぎる創りに不満が鬱積して今朝の目覚めは
良くない。だが、天気は絶好の快晴、気分を新たに再度の中之条の低山探訪。
今日の狙いは地形図には標高1143mだけの記載で山名は書かれていない「宮の峰」。
先日、鬼村低山会の村長さんが東の小池山から到達しているので同会所属の
爺イは西の林道峠から。ここは中之条と旧新治・現水上との境界線。
中之条市街地から大道峠方面へのR-53 (中之条・湯河原)で北上。
嵩山、美野原C.Cを通過して大きく東進に変わる曲り角に四万への左折分岐。
四万方面に0.8Kで右手の石垣にこんな道標を見て右への細道に入る。
蛇行する登り細道を約2K、路面は舗装されているが路傍から張り出す笹や
雑草が激しく車側を擦るので低速運転。やがてこんな看板前で広場到着。
左の丘が富士見百景の展望場所。展望は後回しで更に0.2K進むと広場で
林道終点。ここまで自宅から52K。
クマ除け装備を確認して右手の山道に入る(9.50)。山道といっても
「東群馬線」の標識があるように東電送電線の管理道路なので
小型四駆なら走行可能。
直ぐに二又分岐、前回ここを左に行って大回りになって酷い目にあつたが
正解は右の選択。地形図を見ると稜線の地形が左に湾曲しているので
ついつい引っ掛かったのだが湾曲はもっと先なのでここでは早過ぎ。
だらだら登りを続けると右に何やら木柱があるが読み取れず意味不明。
此の辺から樹幹の赤ペンキや赤塗りの棒杭が目に付く。
やがて電力会社の道標で先ほどの左回りの道と合流(10.14)。
標示は「南新潟線」で北の194号と南の195号の方向を示している。
なだらかだった林道にもやや傾斜が掛かり蛇行の長い登りが始まる。
やがて巨大鉄搭194号に到着(10.31)。
直ぐに奥に進むとクマ笹が刈り払われていて通路が出来ていた。かっては
ここは笹藪を強引に突っ切ったものだったが。
直ぐ目の前が「林道・寺社平線」、ここから大きな蛇行を繰り返しながら
「林道峠」に向かう。前回は林道を使わずに稜線を手繰って「岩本山」に
行ったが今日は目的が違うので体力温存を図って林道歩き。
直線距離は1.07Kに過ぎないが地形に沿って山裾をぐるぐる廻るので
帰途での下り早足28分からすると2K強はあるかもしれない。
道は舗装と未舗装が入り混じる淡々とした緩い登り。林道の道標が草叢に
倒れこんでいる。
緩い登りもこうまで長いとずしりと足腰に効いてくる。前方の山上に
赤白鉄塔、多分あれは岩本山方面。
未舗装の林道はこんな感じ。
間も無く右に193鉄塔、左に192号鉄塔への階段の間を抜ける。
若しかするとこの階段で192号鉄塔に達し、その稜線を一本登りで
北上すれば岩本山南ルートの新登路が見つかるかもしれない。
左の尾根が段々と林道へ垂れてくる感じになると左崖が身近になる。
ここが前回岩本山からの下山で滑り降りて、いや滑り落ちてきた斜面。
尾根が垂れきったところにカーブミラーと林道終点の道標が二本。
老朽で字が読めないが300山に依ると「霧峠林道終点」と「秋鹿林道終点」
だそうだが、さっきの寺社平林道はどうなるのかな? (11.21)
ここが本日のスタート地点だが出発から早くも一時間半を経過。
休憩しながら甘味でエネルギーを補給し進路を観察。うーんと一声のみ。
東側は濃い藪と繁茂した雑木で稜線が確かにあるのかさえ見えない。
おまけに出だしは危なっかしい土手を下ることになる。気後れして
しゃがみこんで前方を見透かしていると下の小枝にヒラヒラと目印紐、
ピンクが脱色して白色に見えるが紛れもなくG氏のもの。
思いきって土手を滑り降りるが目の前に看板が落ちていた。
「通行止め」と。
一旦はギョッとするが、良く考えると登山道もない所に通行止めは
おかしいし、これは上の林道から落ちて来た物と判断して藪を掻き
分けて前進。
藪を抜けると何の事はない、稜線らしき上に立ったし、人間一人は通過
できる隙間はあるのでやや安心。だか、膝までの笹は踏み跡無しのため
一寸厄介。
直ぐ目の前の小ピークで再び白紐をみてなだらかに下る。突然広い笹原、
何処でも歩けるこんな場所が一番迷い易い。慎重に地形図で現在地を
確認してやや東南に下る。やがて2つ目の小ピークに掛かる。ここが
地形図の1169mらしいが西からは丘程度。少し角度が変わって東向き。
下って鞍部から三つ目小ピーク、ここも登りは丘だか下りは長くて
帰路に苦戦するだろう。
再び下り切った鞍部で計測すると宮の峰の西峰まで直線で400m、曲りが
大きいから多分600m位。突然笹が無くなり何処にでもある落ち葉の道。
四つ目ピークは始めての分岐ピーク。ここは左を選択して一旦東北に
向かう。
前方の樹葉の間に大ピークが見えた。あれが目標の宮の峰だろう。
大きく下降して鞍部に到着。ここが「囀石峠」と云う触れこみだが
峠の雰囲気は皆無。左右を調べても乗り越して来るような踏み跡は
全く見付らない。
「吾妻の七石」の一つと云われる囀石は現実にR-53沿線に在ると言うし
小字名にもなっているのでその地域からこの峠と称する所へは古道が
あるかも知れない。後日、探索の楽しみとしておこう。
それよりも行く手が問題だ。頂上まで直線で80m強だが標高差が
50mもあり目の前には巨岩がデンと居座ってとてもじゃないが非力の
爺イなどお呼びでない。
それでも行かないわけにはいかないので、軽アイゼンを装着、恐る恐ると
登り始め、岩帯を避けて左に回り、頃合を見て登りに掛かるが下地が
軟弱でズルズルと滑り落ちて一向に前進できない。
地形図で再確認すると北からの稜線の等高線間隔は開いているので
稜線変えに決めた。幸いにして目の前に横走りする細い獣道を発見、
目で追うと北稜線に向かっているのでソロリソロリと左にトラバース開始。
約90度廻ったところで稜線着。残り直線距離90mだが立木に掴まって
何とか頂上着。ビッシリと雑木に囲まれた狭いところ、標識も無し(13.01)。
少し東目に大型の石宮、左側面に慶応ニ年とはっきり読める銘。
取り敢えず90m程離れた東峰に行ってみると、ここには石宮が二基、
右側のものは天蓋が破壊されて転がっている。この峰は東北と南東に
奇麗な稜線を従えているが、この東北への稜線が先日、村長さんが
小池山から岩稜を越えて辿ってきたルートと思われる。
再び西峰の僅かな日溜りに戻って、ここで漸く休憩と昼食(13.10-13.38)。
余りに寂しい山頂なので七つ道具を出して即席で標識を作ってぶら下げる。
裏面のサインは「鬼村低山会 爺イ」。
本日の爺イ。
さて、帰路に付くために来た道の北稜線に向かおうとしたら、何とさっき
回避した岩帯方向にG氏の目印紐がヒラヒラとお出でをしているではないか。
よしっ、行ってみるかと勇気を出して断崖のような下りに入ると随所に
滑り跡があつて明かに人が通過している感じ。慎重に下って問題の岩の上、
観察すると岩の直ぐ右脇にやはり摺り跡、立木にぶら下って何とか鞍部に
降りられた。
振りかえると下からでは全く無理に見えるが岩の直ぐ左脇が登路になっていた。
帰路も長かった。往路で殆ど疲労感が無く最終鞍部まで来られたのは
西からの小ピークが全て丘程度でルートの殆どが下り気味だったから。
そのツケが全て帰路に集中し深笹の踏み分けがそれに輪をかける。
脹脛がパンパンになって漸く峠に帰着(14.34)。ここの展望は北側の
鉄塔付きの山だけ。方向からすると雨見山かな?
もう、時間も体力も無く予定していた岩本山再訪はパス。休憩して長い林道
下りに入る。途中で見た唯一の紅葉。
終点まじかで大きな分岐、古い道標もあるがまったく読めない。
194号鉄塔で林道から分かれて管理道路、駐車場所着が15.28。
途中で富士見展望に寄って見たが生憎な事に早くも夕靄の気配で
展望不良。唯一、近くの蟻川岳だけ、その先に見えるのは十二ヶ岳らしい。
比較的空いているR-53を一気に下りR-353の小野上で日蔭道に入り
のんびり走行の経済運転で無事帰宅。往復走行102K。
蛇足・アイヌの少女に関する事蹟を10年ほど前に記録に残しました。
お暇の時に下記URLをどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/gooshowa/e/a90aa177648946aef9c4987cfdf5a31a
ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。
「アイヌ少女の闘い」の奇麗事過ぎる創りに不満が鬱積して今朝の目覚めは
良くない。だが、天気は絶好の快晴、気分を新たに再度の中之条の低山探訪。
今日の狙いは地形図には標高1143mだけの記載で山名は書かれていない「宮の峰」。
先日、鬼村低山会の村長さんが東の小池山から到達しているので同会所属の
爺イは西の林道峠から。ここは中之条と旧新治・現水上との境界線。
中之条市街地から大道峠方面へのR-53 (中之条・湯河原)で北上。
嵩山、美野原C.Cを通過して大きく東進に変わる曲り角に四万への左折分岐。
四万方面に0.8Kで右手の石垣にこんな道標を見て右への細道に入る。
蛇行する登り細道を約2K、路面は舗装されているが路傍から張り出す笹や
雑草が激しく車側を擦るので低速運転。やがてこんな看板前で広場到着。
左の丘が富士見百景の展望場所。展望は後回しで更に0.2K進むと広場で
林道終点。ここまで自宅から52K。
クマ除け装備を確認して右手の山道に入る(9.50)。山道といっても
「東群馬線」の標識があるように東電送電線の管理道路なので
小型四駆なら走行可能。
直ぐに二又分岐、前回ここを左に行って大回りになって酷い目にあつたが
正解は右の選択。地形図を見ると稜線の地形が左に湾曲しているので
ついつい引っ掛かったのだが湾曲はもっと先なのでここでは早過ぎ。
だらだら登りを続けると右に何やら木柱があるが読み取れず意味不明。
此の辺から樹幹の赤ペンキや赤塗りの棒杭が目に付く。
やがて電力会社の道標で先ほどの左回りの道と合流(10.14)。
標示は「南新潟線」で北の194号と南の195号の方向を示している。
なだらかだった林道にもやや傾斜が掛かり蛇行の長い登りが始まる。
やがて巨大鉄搭194号に到着(10.31)。
直ぐに奥に進むとクマ笹が刈り払われていて通路が出来ていた。かっては
ここは笹藪を強引に突っ切ったものだったが。
直ぐ目の前が「林道・寺社平線」、ここから大きな蛇行を繰り返しながら
「林道峠」に向かう。前回は林道を使わずに稜線を手繰って「岩本山」に
行ったが今日は目的が違うので体力温存を図って林道歩き。
直線距離は1.07Kに過ぎないが地形に沿って山裾をぐるぐる廻るので
帰途での下り早足28分からすると2K強はあるかもしれない。
道は舗装と未舗装が入り混じる淡々とした緩い登り。林道の道標が草叢に
倒れこんでいる。
緩い登りもこうまで長いとずしりと足腰に効いてくる。前方の山上に
赤白鉄塔、多分あれは岩本山方面。
未舗装の林道はこんな感じ。
間も無く右に193鉄塔、左に192号鉄塔への階段の間を抜ける。
若しかするとこの階段で192号鉄塔に達し、その稜線を一本登りで
北上すれば岩本山南ルートの新登路が見つかるかもしれない。
左の尾根が段々と林道へ垂れてくる感じになると左崖が身近になる。
ここが前回岩本山からの下山で滑り降りて、いや滑り落ちてきた斜面。
尾根が垂れきったところにカーブミラーと林道終点の道標が二本。
老朽で字が読めないが300山に依ると「霧峠林道終点」と「秋鹿林道終点」
だそうだが、さっきの寺社平林道はどうなるのかな? (11.21)
ここが本日のスタート地点だが出発から早くも一時間半を経過。
休憩しながら甘味でエネルギーを補給し進路を観察。うーんと一声のみ。
東側は濃い藪と繁茂した雑木で稜線が確かにあるのかさえ見えない。
おまけに出だしは危なっかしい土手を下ることになる。気後れして
しゃがみこんで前方を見透かしていると下の小枝にヒラヒラと目印紐、
ピンクが脱色して白色に見えるが紛れもなくG氏のもの。
思いきって土手を滑り降りるが目の前に看板が落ちていた。
「通行止め」と。
一旦はギョッとするが、良く考えると登山道もない所に通行止めは
おかしいし、これは上の林道から落ちて来た物と判断して藪を掻き
分けて前進。
藪を抜けると何の事はない、稜線らしき上に立ったし、人間一人は通過
できる隙間はあるのでやや安心。だか、膝までの笹は踏み跡無しのため
一寸厄介。
直ぐ目の前の小ピークで再び白紐をみてなだらかに下る。突然広い笹原、
何処でも歩けるこんな場所が一番迷い易い。慎重に地形図で現在地を
確認してやや東南に下る。やがて2つ目の小ピークに掛かる。ここが
地形図の1169mらしいが西からは丘程度。少し角度が変わって東向き。
下って鞍部から三つ目小ピーク、ここも登りは丘だか下りは長くて
帰路に苦戦するだろう。
再び下り切った鞍部で計測すると宮の峰の西峰まで直線で400m、曲りが
大きいから多分600m位。突然笹が無くなり何処にでもある落ち葉の道。
四つ目ピークは始めての分岐ピーク。ここは左を選択して一旦東北に
向かう。
前方の樹葉の間に大ピークが見えた。あれが目標の宮の峰だろう。
大きく下降して鞍部に到着。ここが「囀石峠」と云う触れこみだが
峠の雰囲気は皆無。左右を調べても乗り越して来るような踏み跡は
全く見付らない。
「吾妻の七石」の一つと云われる囀石は現実にR-53沿線に在ると言うし
小字名にもなっているのでその地域からこの峠と称する所へは古道が
あるかも知れない。後日、探索の楽しみとしておこう。
それよりも行く手が問題だ。頂上まで直線で80m強だが標高差が
50mもあり目の前には巨岩がデンと居座ってとてもじゃないが非力の
爺イなどお呼びでない。
それでも行かないわけにはいかないので、軽アイゼンを装着、恐る恐ると
登り始め、岩帯を避けて左に回り、頃合を見て登りに掛かるが下地が
軟弱でズルズルと滑り落ちて一向に前進できない。
地形図で再確認すると北からの稜線の等高線間隔は開いているので
稜線変えに決めた。幸いにして目の前に横走りする細い獣道を発見、
目で追うと北稜線に向かっているのでソロリソロリと左にトラバース開始。
約90度廻ったところで稜線着。残り直線距離90mだが立木に掴まって
何とか頂上着。ビッシリと雑木に囲まれた狭いところ、標識も無し(13.01)。
少し東目に大型の石宮、左側面に慶応ニ年とはっきり読める銘。
取り敢えず90m程離れた東峰に行ってみると、ここには石宮が二基、
右側のものは天蓋が破壊されて転がっている。この峰は東北と南東に
奇麗な稜線を従えているが、この東北への稜線が先日、村長さんが
小池山から岩稜を越えて辿ってきたルートと思われる。
再び西峰の僅かな日溜りに戻って、ここで漸く休憩と昼食(13.10-13.38)。
余りに寂しい山頂なので七つ道具を出して即席で標識を作ってぶら下げる。
裏面のサインは「鬼村低山会 爺イ」。
本日の爺イ。
さて、帰路に付くために来た道の北稜線に向かおうとしたら、何とさっき
回避した岩帯方向にG氏の目印紐がヒラヒラとお出でをしているではないか。
よしっ、行ってみるかと勇気を出して断崖のような下りに入ると随所に
滑り跡があつて明かに人が通過している感じ。慎重に下って問題の岩の上、
観察すると岩の直ぐ右脇にやはり摺り跡、立木にぶら下って何とか鞍部に
降りられた。
振りかえると下からでは全く無理に見えるが岩の直ぐ左脇が登路になっていた。
帰路も長かった。往路で殆ど疲労感が無く最終鞍部まで来られたのは
西からの小ピークが全て丘程度でルートの殆どが下り気味だったから。
そのツケが全て帰路に集中し深笹の踏み分けがそれに輪をかける。
脹脛がパンパンになって漸く峠に帰着(14.34)。ここの展望は北側の
鉄塔付きの山だけ。方向からすると雨見山かな?
もう、時間も体力も無く予定していた岩本山再訪はパス。休憩して長い林道
下りに入る。途中で見た唯一の紅葉。
終点まじかで大きな分岐、古い道標もあるがまったく読めない。
194号鉄塔で林道から分かれて管理道路、駐車場所着が15.28。
途中で富士見展望に寄って見たが生憎な事に早くも夕靄の気配で
展望不良。唯一、近くの蟻川岳だけ、その先に見えるのは十二ヶ岳らしい。
比較的空いているR-53を一気に下りR-353の小野上で日蔭道に入り
のんびり走行の経済運転で無事帰宅。往復走行102K。
蛇足・アイヌの少女に関する事蹟を10年ほど前に記録に残しました。
お暇の時に下記URLをどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/gooshowa/e/a90aa177648946aef9c4987cfdf5a31a
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いやぁ~ 爺ィさんの藪漕ぎには 一生勝てないっすw
広~い笹っ原で見通しが悪いとろは 進路を取るのに難儀します。先日 宮の峰から 林道の峠までを 枝葉の間から一生懸命見上げてみましたが、私にはちと無理だなぁ~ と 初めから諦めてしまいました(笑)
宮の峰 標識 頂戴します
低山会取り付け山頂標識コレクションに加えますね
あのコース、帰れなくなりそうだったので随所に赤テープを
付けてきました。
それはそうと、先日の楽しそうなお仲間との八間山・高ジョッキ拝見しましたが疾風のような早さは羨ましい限りです。
今日は赤城の紅葉見物に行って来ました。後日アップ。