クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

7月末榛名湖ウバ百合   R- 1- 7- 29

2019-07-30 10:18:48 | 榛名湖周辺
漸く梅雨明け、だが上空の荒れ模様は変わらず雷雨予報付き。
少しの時間を縫って榛名湖畔へ向かった。目的は相も変わらず
「ウバ百合」の観察。
このウバ百合とのかかわり合いはさして遠い昔ではない。
かってこのブログに書いた様に出会いは2017-7-20、
居鞍岳から掃部ヶ岳への縦走の終盤、r-28の県道歩きの途中で
繁茂する夏草の中で超然と屹立する植物を見つけたのが始まり。
そして著名サイト「奥利根山歩き2」のtomoさんがそれは
「ウバユリ」だと教えて呉れた。
其の後に得た知識は「ユリ科」に属するがヤマユリなどが属する
球根のある「ユリ属」ではなく、根っこに球根が無く種子の
四散によって増えていく「ウバ百合属」、花はつぶれた筒状で
開いていなくやや反ったラッパ型、「花時期の葉は枯れる」が
花名の由来など。
何よりもその一生の不遇さが哀れに感じているのでせっせと喧伝。

種子から芽生えたウバユリは、6年から8年の歳月をかけて少しずつ
大きくなり葉を数枚つけるようになる。或る年、輪生状の葉をつけると、
この株は見る見るうちに花茎を伸ばし一生にたった1度の花を咲かせる。
だが雑草の中の地味な花は誰にも褒められることもなくひっそりと
過ごし、やがて実を結ぶとそれで命が終わり株は、すべて枯れてしまう
のだ。8年の雌伏のあと、一瞬の夏に最後の花を付けるーー。

平地は快晴だが榛名の頂上付近は厚い黒雲があるのを気にしながら
何時もの最短ルートの県道126号線で榛名湖へ。果たしてここは下界と
違ってどんよりとした曇りで観光客も少ない。

北岸に回り込んでルアー釣りの車に混じって路傍駐車。湖畔では
何人もの人がルアーを操る長閑な風景。



車道北側の斜面で草刈りのエンジン音が響いている。付近を見ると
数人が作業中で。



心配が的中、刈り取られた雑草の中にウバ百合。



でも全体を見ると刈り払われた叢の中に多くのウバユリが
屹然と立っていたのでさっきのは一寸手が滑った手違いかな。
湖面側の様子も含めてyoytubeで。開花迄あと数日の模様。

7月末榛名湖ウバ百合


さて、今度は県道28号沿線へと思った時、空がすっと暗くなって
榛名富士も墨絵の様で黒雲が圧し掛かって来た。



湖面を周遊中の観光船も何だかスピードを上げているようだ。



ポツンと来たな?と感じた途端にいきなり豪雨が襲ってきた。
慌てて車に戻り逃げに掛かったがワイパーを最速にしても
前方が見えない。前照灯・ハザードランプを付けてノロノロ運転、
ゆうすげ元湯からつつじの道を使って県道へ。
ここで遂に運転不能、こんな豪雨の中を走行するのは年寄りには
無理なので路側に停車。気づいたら同じく停車中の車がずらり。



少し、落ち着いてから赤鳥居先の旧有料道路料金所跡に逃げ込んで
目の前の山が見えてくるまで待機。
やがて豪雨が去って普通の土砂降り程度になると周辺の車が
次第に動き出す。こちらも下山に掛かったがウインドウの曇りが
良く取れないで視界不良、危ないので通行量の少ない森林公園
管理棟への林道に入る。
急速な下降で雨脚は弱まり管理棟で一休みしてからつつじの丘
展望台に来ると雨域を抜けた。恒例の二つ岳・水沢山も良く見えた。



全くの一人旅で伊香保と榛東の境界に差し掛かると「船尾大橋」の
手前で見事なウバ百合が開花していた。思いもかけない幸運。
伊香保経由の道を走って居たらこんな見事な花は見られなかった。



榛東は雨の降った様子もなくカラカラ。今度は猛烈な夏日の中を
無事帰宅。来週には湖畔の開花を見届けて画像に残してやろう。

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