クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

不思議な山・甘楽天狗山 H-17-3-8

2005-03-08 19:32:46 | 高崎・甘楽・藤岡方面
不思議の山・甘楽天狗山

群馬百名山に載っているのにその存在が地図上には記載されていない不思議な山として甘楽・天狗山がある。標高は690㍍とあるので冬場の登山には最適と思われたので調べてみると、どうやら甘楽・大平地区の山中にある「白倉神社」が地元では「お天狗山」と言い伝えられるというので、兎に角行ってみる事にした。尤もこの山中の神社は30年も前に御神体を麓の神社に移しているが、社殿は残っているそうである。
四月中旬の気温との予報の出た3/10の午後、甘楽に向かった。サンコーカントリーの前を通って吉井から254線に入り西進する。無難に行くなら上州福島から県道46号(富岡・神流線)で小幡に向かって南下するのであるが、その手前の上州新屋駅前の「金井」信号に大きく小幡方面と標識があったので左折してみた。この道は天引森林公園・亀穴峠に行ったときに使ったことがある。道は幅広く走りやすいが南下してから鳥屋方面との分岐付近から西進して山の間を蛇行し小幡の町中に出た。距離は福島経由より4㌔超である。
小幡の町を抜けて織田家累代の墓を通過し、蛇行する「雄川」を二回渡った先の左に「宝積寺」の看板があるのでそこを左折して道なりに行く。大きな寺と「お天狗山」へとの標識を左に見て林道を登っていくと、はっきりした左折の林道があるのでここが登山口、付近の路側に駐車。この登山道は工事中らしいが、幅は車の通行は十分で轍の跡もあるが、先が判らないので早目に歩き始めた方が無難である。
なだらかな蛇行を繰り返し15分地点で「菊ガ池」の標識があって左折道があつた。地形では左目が目標なのでその作業道に入る。かなり行ったところで道が途切れて山にぶつかった。雪の斜面を這い登ったが何の標識も無く間違いを自覚して分岐に戻る。過去何回こんな間違いを繰り返したのだろうと自嘲の苦笑いが出てしまう。
この点、独り登山は失敗を非難する人も笑う人も居ないので間違いが恥ずかしくなく気が楽である。
分岐から「菊ヶ゛池」方向に向かう。路面は雪解けで泥だらけ、雪面より滑りやすく閉口する。もう一度同じ看板と左折作業道があるが今度は騙されずに尚も直進。突然開けた場所に出て、桜・桃の木が沢山見えるので案内に有る「桜の広場」に入ったらしい。右に上っていくと漸く大きな分岐があり、明確な標識が左折「天狗山」方向、直進「菊ヶ池」と指示している。歩き始めからここまで丁度一時間、間違い登山を一つ余計にしたためか大変な時間ロスをしてしまつた。道の雪が融け乾いた状態ならこの広場まで車で入って来るのが普通なのかもしれない。「菊ヶ池」はここから2㌔と言うからいつか行ってみたいし、天狗山への道は甘楽と藤岡・上日野を結ぶ「小柏峠」への尾根伝いのハイキングコースにも繋がるので雪さえなければこれも魅力である。
この分岐で積雪10㌢、丁度靴が埋まるくらいで少しづつ水気が靴の中に染み込んでくる。左折道を見ると日陰のため20㌢はある雪道で踏み跡も少なく先が思いやられる。
今度の目印は竹薮と国有林の看板である。雪道は馴れないので疲れるし時間もカかる。いい加減嫌になった頃、竹薮が見えた。竹薮とは言うものの注意してみないと見落とすぐらいの薄い藪である。そこは二股に別れ、間の山肌に確かに国有林の看板も確認できる。この看板の右側の道を直登していく。
直ぐに直進道と逆戻りのような左折道の分岐に出る。直進は「無名峠」を経て「小柏峠」方面なので左折道に入り、目の前の尾根に登り上げると左右に尾根道が走り直進は「白倉神社」への「乗り越え」である。
登り登山道が尾根道を横断して下り道に入る所を「乗り越え」と言う事を初めて知った。乗り越えからは神社を後回しにして左に向い山頂らしき場所を目指す。呆気ないほどの距離で細長い山頂に出た。歩き始めから1時間25分。
東端の木の幹に頂上標識があったが数十㍍西側に標高点のダンダラポールが見えたので移動した。先ほどの東端より少し低い感じであるが、数個の石祠や三角点があったので用意してきた山縣製頂上標識(6ヶ目)を取付け記念写真を撮った。付けた標識は本当に天狗山というのかわからないので「?」付き裏にも「天狗山=白倉神社?」と書いてある。頂上の景観は殆ど無いに等しく残念だったが、日当たりもよいのでゆっくり休んで再び乗り越えに戻る。乗り越えから神社側は難関であった。案内でも急坂注意とされているのに、雪が積もって半凍り状態で足懸かりがない。腰を屈めて一歩づつ足場を確保しながら漸く下に降りると吃驚するような荘厳な神社に出会った。社殿は巨岩の上に建てられおり、誠に
見事である。離れたところには全く損傷も無く手入れされた赤い大鳥居があり両側にカラス天狗の石像がある。里宮に移転し、祭礼も里で行われているとは全くもったいない気がする。
神社からの雪坂登り返しは過去最大のピンチの連続で、たった50㍍の登りで神経ズタズタになつた。神社を発してから30分で桜の広場、55分で駐車場所に帰着。苦労はしたが雪の急坂上り下りに自信つく。





ご来訪のついでに下のバナーをポチッと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鎖場満喫の鍬柄山 H-17-2-27 | トップ | 林道歩きの大桁山 H-17-3-9 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

高崎・甘楽・藤岡方面」カテゴリの最新記事