教育落書き帳

教育とは何か…子どもの視点を尊重し、親、伴走者、市民の立場から語ります。子どもを語ることは未来への信頼と希望を語ること。

保護者のための不登校セミナーパート2 で望むこと (企画に関わった一員として

2013年10月12日 | 日本の教育
上野公園噴水

保護者のための不登校セミナー パート2 で望むこと (企画に関わった一員としてPDFファイル
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▼「不登校児童生徒支援のための官民連携会議」による「保護者のための不登校セミナー」(県教委主導)は9月14日(土)の「パート1」を無事終了し11月4日(月・祝日)には民間団体主導による「パート2:不登校によりそって ~ひとりで悩まないで、つながりの中での子育て~」が予定されています。「パート2」は、「オープニング・セレモニー」(元不登校生による)「不登校の子どもの保護者の体験談」「不登校支援団体からの報告・質疑応答」というような構成になろうかと思います。お役立ていただければ幸いです。、(場所:さいたま市民会館うらわ、参加費無料 詳しくは別紙参照)

第一部の「オープニング・セレモニー」では、不登校からの旅立ちにはいろいろな姿がありますが、その一つとして大衆の眼前でも臆することなく自己を表現している姿を見てほしいと思います。また、第二部では不登校のわが子に寄り添い、愛し、手助けする中での様々なドラマ、成功談や失敗談などから、現在そういう状態にあるお子さんに適した接し方を考えていただければと思います。また、第三部では不登校の親の会やフリースクール等の民間団体での日々の取り組みや思いなどについて、それぞれの角度から報告されるものと思います。偏見も含めて〈危険手当でもなければ関われない〉と言われる〈危ない仕事〉に敢えて飛び込み従事する人たちのお話を是非お聞きください。

▼今でこそ「官民連携」という形で不登校問題に取り組むようになりましたが、20年近く前、私達が始めた頃は(集まってきた不登校のご家庭の数にそんなに大きな違いはありませんが)全く社会的には不登校が認知されていない中での行動開始でした。しかし、その時に〈不登校の子どもや親の側に立つ民間独自の行動〉とはいえ、まだそのための市民団体もなくNPO法も成立しておらず、今回一緒に不登校セミナーを企画した親の会やフリースクールやサポート校等どは、まだ目に見える形では埼玉県には一つも存在していなかったのです。全く徒手空拳での不登校を生み出して顧みない当時の教育の在り方への異議申立てであり、〈教育や人の育ちには待ったはない〉ということでの民間独自の行動開始であったわけです。

▼現在、当時ほどの偏見や悲壮感はありませんが、不登校は依然として日本の教育の中では異端の扱いにあります。と同時に、当時は主として学校や学校の教育制度等に向けられていた批判が次第に広がりを見せ、〈親業〉に象徴されるように子育ての現場や家庭での教育観、不登校産業とも言うべき学校ビジネス、不寛容な社会、パブリック精神に乏しい日本人の問題…等、も俎上に登ってくるようになりました。
 「親子だからできる」こともあれば「親子だから難しい」ということもあります。一体、親御さんは我が子にどういう願いを託しているのか、それは子どもの願いと重なるものなのか否か、我が子だけに注目する教育・子育てでいいのだろうか…。様々なことを考えるきっかけとなり、お子さんによりよい展望が開かれれば幸いだと思います。

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