おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

泉田知事を変人扱いする官僚って???

2013年08月23日 | Weblog

午前7時の気温はプラス19度。無風で曇り空の朝でござる。

予報によると、きょうは夕方から雨だそうな。

なかなかスカッとした天気にはなりません。

藤圭子さんが亡くなりました。デビュー当時の物憂げな表情、同じ北海道出身、同い年ってことで、忘れられないお方でした。

娘が「♪な、ななかい目の~」と歌ったのも結構衝撃的でした。そのまま生きておっても、おいてもそう先は長くないわけで、死ななくてもと思いますけど…

うつ病かねぇ、、、

さて、

福島第一原発ですが、あまりのお粗末にあ然呆然でござる。

東京新聞ネット版によると、300トンもの汚染水が漏れておる問題ですが、なんと「ほとんどのタンク群の周りに水を食い止めるコンクリート製の堰(せき)を設けたのに、排水弁をすべて開けていたことが分かった。」のだそうな。

アホでござる!!

ダダ漏れの原因を自ら招いておるわけで、論外だろって話なのじゃ。

原子力規制委員会の委員ですら「何のための堰なのか。たまった水が雨水だと確認できてから弁を開けるのが、まっとうなやり方だ」と批判したそうだけど、まことにごもっとも。

コンクリートの堰をつくった意味ないじゃんて話で、子どもでも分かりそうなもんです。

さらに朝日新聞ネット版によると、今回漏れた汚染水300トンに含まれる放射性物質は24兆ベクレルと推計されるのだそうな。

24兆ベクレルっていわれても、なにがなんだかわかりませんけど、凄い数値であることだけは間違いない。

何遍も書いてますけど、東電にはフクシマを収束させる能力も、当事者能力も、まるきりないと申しておきましょう。

しつこいようですが、東電はしっかり破たん処理して、そして税金投入し、収束を目指してもらうのが筋ってもんでござる。

「東電を潰したら電気をどうする」という方もおりますけど、JALが破たんして飛行機は飛ばなかったかい?

ちゃんと飛行機は飛んだし、債務を9割カットして、その後は健全な会社に戻ったではないか。

ちゃんと経営者、銀行、株主に責任とってもらって、破たん処理すれば、借金も減るから電気代の値上げもしばらくは不要じゃ。

社会主義国じゃないんだから、ただちに破たん処理するのが、資本主義の当然の姿ってもんだ。

話は変わりますが、きのうのテレビ朝日モーニングバード「そもそも総研」は、泉田裕彦新潟県知事は極めて冷静、そして真っ当な理由で、東電の再稼働に反対しておるとしておりました。

実は、経産官僚などを発信元とする泉田知事への「人格攻撃」が始まっておるのだそうな。

まずは、ニッポンの原子力規制委員会がいう「世界最高水準の規制」いうものが、果たしてそうなのかと、泉田知事は疑問の声を上げておる。

原子力に関する国際基準には「5層の防護」というのがあるそうな。

(1)異常運転から事故を防止する(2)異常運転をコントロールする(3)想定内の事故をコントロールする(4)過酷事故の拡大防止(5)放射性物質放出に関する影響を緩和する。

この5層の防護が国際基準にはあるそうな。

ところが、この5番目の「放射性物質放出に関する影響を緩和する」という項目が、いま現在の規制基準にはないのだそうな。

つまり、ニッポンの規制基準だと、放射性物質はダダ漏れさせてもよいということらしい。

そりゃ、いかにもまずいんでないの?

世界最高水準? というニッポンの規制基準、問題ありってことでござる。

泉田さん、言ってることは正しいのです。

さらに東電に対しては、「フィルター付きベント」の問題で不信を隠さない。

これは2007年に起きた中越地震に話が遡る。このとき新潟県の柏崎刈羽原発では火災事故が発生しておる。

原子炉建屋と離れたところにあったトランス(変圧器)が1.5メートル地盤沈下、配管が外れて火災になったのだそうな。

つまり、原子炉建屋と変圧器が沈下の度合いが違ったため、配管がずれてしまい、その結果、はずれて火災になったのだそうだ。

これについて東電は、今後「変圧器と建屋は一体化する」と説明したそうです。まことにけっこうなご説明です。

ところが、今回フィルター付きベントを、柏崎刈羽原発に設置するにあったって東電は、原子炉建屋とフィルター付きベントを7メートル離すのだそうな。

これだと地盤沈下の度合いが違えば配管がはずれ、放射性物質はフィルターを通すことなくダダ漏れになる。

変圧器と同様、原子炉建屋と一体化するのが当たり前田のクラッカーじゃ。

泉田知事は、ここをちゃんと一体化してほしいと、至極まっとうなことを申しておるのです。

これに対して東電は、原子炉建屋とフィルター付きベントをつなぐ配管には「プラスマイナス30センチの可動域のある継手があるから大丈夫だ」と説明しておるのだとか。

ちょっと待ってくださいな。

中越地震ときは1.5メートル地盤沈下したのではないのかね。

30センチで大丈夫って、おかしくはないかね。

もし過酷事故が起きて、配管がはずれたら、原子炉建屋の爆発を防ぐため、放射性物質は垂れ流しとなる。

せっかくのフィルター付きベントは、意味ないじゃんって話でござる。

以上のように泉田知事はまことに真っ当なことを申しておりまする。

いま知事は、人格攻撃に晒されておるのだそうな。

これについては古賀茂明さんが「原発推進官僚による世論誘導がある」と申しておる。

原子力ムラ、ほんに怖いです!!

ところで、我が泊原発ではいま「フィルター付きベント」の設置工事をしておるはずだ。

まさかとは思うけど、原子炉建屋と離れたところに作ってはいないだろうなぁ。

なんだか心配なことでござる。