おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

汚染物質は空へ海へダダ漏れ

2013年08月02日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス18度、外は朝霧に包まれております。

きょうはパッと晴れのよい天気となるのでしょう。

現在、室温は25度あって、湿度はというと、連日70%超え。じめじめしてまことに不快でござる。

おかげで治ったはずの風邪は、咳が出始めて、なんだかしんどいのです。

内心若いつもりでいますけど、実際にはムリのきかない身体になっておって、がっくりでござる。

さて、

北海道新聞によると、

東京電力は31日、福島第1原発の敷地内にある観測用井戸の水位が上昇している問題で、岸壁沿いで工事を進めている「土の壁」を越えて、汚染水が海に流出する可能性があるとの見方を示した。

この土の壁は、地下の汚染水が海に流出するのを防ぐ目的で、地中に水ガラスを注入して地盤を固めたもの。

近くの井戸では、工事が始まった7月上旬から水位が上がり始め、30日時点で地表まで約1メートルの所に上昇している。

土の壁が地下水をせき止めたのが原因とみられる。

土の壁は地下1・8メートルよりも深い部分に設置されているため、地下水の水位が上がれば壁を越えて水が漏れるほか、壁の横からも漏れる恐れがあるという。

この原稿では何やらよくわかりませんけど、ようは土の壁は地下1・8メートルのところから下に伸びておる。

ところが水位は地下1メートルのところまで上昇しておると書いておる。

…ってことは、とうに汚染水は土の壁を超えて海に流出しておるってことだ。

「汚染水が海に流出する可能性があるとの見方」って、なんちゅう書き方か。

地下1・8メートルのところから壁があって、汚染水が地下1メートルのところにあれば、「当然流出している」わけで、ここは「汚染水は海に流出しているとみられる」または、一歩譲って「流出の可能性が極めて大きい」と書くべきではないのかね。

実際には、東電の言うがままを書いておる。

記者の皆さんは、会見で東電にどんな質問してるのかね?

この事実に関しては、きのうのTV朝日モーニングバードの「そもそも総研」でも指摘しておりました。

現状は、どうやらとんでもないことになってきておる。

汚染水の海への流出については、京都大学の小出裕章さんが、3.11直後に指摘しておったです。

そしてそのとき、地下水が流入しないように、また汚染水がこれ以上流出しないために「施設全体を囲むように地下に壁をつくらなければならない」と警鐘を鳴らし、そう提案もしておったです。

ところが、現在行なっておる工事はというと、海側の地下に「コの字型」の壁をつくるもの。

これだと、当然のことながら地下水は山側からどんどん入ってきて、これまた当然のことながら、溢れてくる。

だから、施設全体を囲むように壁をつくったらどうかと小出先生は指摘しておった。

確かに施設全体を囲んでしまうと、囲んだ外の水圧が下がった場合、汚染水が外に沁みだすリスクがある。

しかし、コの字の壁なら、地下水が増えれば、あっという間に汚染水が壁を超えるのは、素人でも想像がつく。

しかも、福島の3つの原子炉は、燃料棒が溶け落ちるメルトダウンから、原子炉本体を突き抜けて、メルトスルー状態にある可能性が高いと「そもそも総研」は指摘しておった。

東電はいまんとこ、「メルトスルー」は否定しておるけど、見に行って確認することなどできないわけで、そんなもんは「東電の希望的観測」でしかありえない。

事故直後にメルトダウンして、燃料棒が高温のまま融け出して、現在は原子炉本体を突き抜けたメルトスルー状態にあると思うのが自然でござる。

ゆえに高濃度汚染水は、「地下深くにダダ漏れ」状態と見た方がよろしい。

そんなこんなで、福島第一原発の現状は、まことに危機的でござる。

過日の3号機から出ておる湯気もそうですけど、高濃度の放射性物質は、空へ、海へ、今も延々と放出され続けておるってこと。

ここはもう、ニッポンの総力を挙げて解決に当たらねば、国際的なこの国の評価にも大きく影響しかねない事態となっておる。

「原子力ムラ」の皆さんには屈辱的かもしらんけど、ここは小出裕章さんに指揮を執ってもらって、ニッポンの国力を挙げて問題解決に当たらねばならん時だと思うけど、どうよ安倍総理???

このままずるずる、さっぱり当事者能力のないアホ・バカ東電にフクシマの処理を任せておっては、ニッポンは海も陸も放射能まみれでござる。

我がニッポン国、このまま未来永劫、こんなデタラメ状態を続けていって委員会???

「キチガイに刃物、東電にフクシマ」と申しておきましょう。