おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

電力は足りている?

2013年08月15日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス22度。曇り空で、空気は湿っておって体が少しべとべといたします。風も吹いてますけど、まずまず穏やかな朝でござる。

きのう日中は、雨が降ったり止んだりといった天気で、暑からず寒からず。

夜は東京のおねーちゃんたちと外でバーベキューをいたしました。

旧友Tは、食材をごっちゃり持参しておって、おかげさんで今朝は呑み過ぎ、食べ過ぎ状態でござる。

歯を磨こうとしたら、いきなり「おぇ!」となって、胃薬を服用。胃もなんだか弱っておるらしい。

 今夜は旧友Tが天ぷらを振る舞うのだそうです。ビールにワインに天ぷらです。

我が家の食生活、晩ご飯は粗食が常ですけど、ここんことは肉類やら、天ぷらやら。

そんなことで、そもそも弱いおぢの胃、大丈夫か?

さて、

きのう「このクソ暑いのに誰も『電力不足』と言わない怪現象」と書いたら、エネルギー事情に詳しい札幌の旧友Sから、さっそく電話が来た。

聞くところによると、電力各社は3.11以降、LNG(液化天然ガス)を使った発電施設を増設しておるのだそうな。

だから電気は足りておるのだそうな。

ただし、使っておるLNGの値段が「世界一高い」ことになっておって、これに円安が拍車をかけて、燃料費が高騰。

そこで電力各社は大赤字ってことらしい。

ちょいと調べてみると、日本が中東などから輸入するガス価格は、3月現在で100万BTU(英国熱量単位)あたり16・5ドルと世界一高い水準だそうな。

「シェール革命」で天然ガス生産が急増した米国では3月の市場価格が3・8ドルだというから4倍以上の値段でござる。

我がニッポン国は、原油価格に連動して価格が決まるという、わけわかんないシステムじゃ。

これは「安定確保」を優先し、長期契約を結んでいるためだというけど、アメリカの4倍ってどうよ?

同じ原油価格に連動しておるヨーロッパはというと、それでもニッポンより3割安だそうな。

これは国が主導してLNGパイプラインを張り巡らし、複数の供給源を持つためとか。

いずれにせよ、我がニッポン国、エネルギー確保するにも多様化が必要じゃ。

鈴木宗男さんがいうようにロシアからパイプラインを引いて、天然ガスを輸入。

その一方、アメリカからもシェールガスを輸入。

そこに太陽光や木質バイオ、地熱、風力など、自然エネルギーの普及を促進すれば、原発なんぞに頼らなくても、電力は確保できるんでないの?

これに加えて、安い石炭だって北海道にはあるのです。

もっとも我が北電は、「主に石油と原子力」に頼ってきておって、比較すれば安いLNGすら使っておらん。

北電のエネルギー活用はまことに「バランスが悪い」と石狩商工会議所の会頭も指摘しておる。

ことほど左様で、原子力ムラの皆々さまは、「原発がなかったら日本経済はどうなる?」みたいな「恫喝」をしてますけど、そんなもんは、どうやら大ウソ。

原発に依存し、経営努力を怠ってきた電力会社に問題ありってことだ。

それを支えてきたのが、あの悪名高き「総括原価方式」でござる。

コスト削減意識を欠如するにはもってこいのシステムなのじゃ。

原発を増やし、使用済み核燃料も増やせば、もっと儲かるという、わけわかんないシステムが総括原価方式でござる。

「原価の低減やコスト削減のインセンティブが働かない」こんなもんを放置しておっては、ニッポンのエネルギーコストは高くなることはあっても安くなることなどござりません。

それもこれも、ひとえに「電力の安定供給」をお題目にしておるためですけど、地域独占で北朝鮮みたいな電力システムはいかにも古い。

トットと発送電を分離して、新規参入できる道をつけてもらわんことには、ニッポンの電力はいつまで経っても安くなりませんです、ハイ!!