おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

政権交代とは、こうも劇的なものか…

2009年09月18日 | Weblog


すっかり晴れわたり、気持ちよい朝のはず、でござります。
ではありますが、おぢはというと、風邪気味で大不調じゃ。
のどは痛いし、節々は痛いし…
新型インフルエンザの可能性はないけどさ。

きのうこの秋初めて「イクラしょうゆ漬け」を作りましたです。
朝ご飯は、いつもの納豆に代わって、イクラが食卓を飾ったのじゃ。
多少粒の小さいイクラでござったけど、美味!!
食欲の秋じゃねぇ…体調悪いけどさ。

さて、
おぢの風邪をハネ飛ばすように、鳩山新政権の改革への動きは急ピッチじゃ。
これまで自民党が、○○改革、××改革と叫んでも、その動きったら、のろのろした牛車(ぎっしゃ)並みの歩みでござった。
それがこの政権交代で、「あらゆる改革」がターボエンジンつきのトラックみたいにビュンビュン高速でしかもガンガン動き出した。

各大臣の発言聞いてると、あたかも革命のような大変化が期待できることになっておって、正直、胸が躍っておりまする。
「政権交代とはこいうことか」と、多くの国民が納得するところなのじゃ。

厚労省の天敵、長妻大臣が厚労省幹部を前に「ウミを洗いざらい出してほしい」と言えば、会場はシンと静まりかえり、詰め掛けた官僚さまは、こぞってビビっておる様子じゃ。
前原国交相は記者会見で「八ッ場ダムと川辺川ダムは建設中止」ときっぱり!!
総務大臣に就任した原口大臣は、バラバラに解体される寸前だった郵政事業を、一本化して民営化すると明言した。

そういえば、こちら田舎の郵便局に勤めておるお方が言っておった。
「3人ほどの小さな所帯の郵便局だけど、局内に会社がいくつもあるもんだから、何かあるたびに、局内にある別会社向けの書類を書くのが煩雑で、煩雑で」と申しておった。
こんな実情にそぐわない、あまりにデタラメな「郵政民営化」も、まもなく変わる。

そして、驚いたのが岡田外相じゃ。
就任直後の深夜に「大臣命令」を発しておる。
大臣命令とは、これに従わないなら「官僚さまの首を切れる」ってぇ「伝家の宝刀」なのじゃ!!
菅直人が、厚労相だったときに官僚さまが隠しまくっていたエイズ関連の書類を出させたのもこの大臣命令だ。

過日読んだ「運命の人」の主人公、毎日新聞の元敏腕記者、西山さんが書いた世紀の大スクープ「沖縄返還にかかわる日米密約」も、「非核三原則」といいながら、「事前協議」がまるで機能しない仕組みだった日米密約が、これで明らかにされるのじゃ。

外交には、秘密、機密がツキモノだというのはよ~くわかりますです。
しかし、米国など諸外国では、20年後、30年後に秘密文書の類は公開が義務づけられておる。
ところがニッポン国では、公僕である外交官さえ「墓場まで持っていく」という秘密主義。
国民なんぞには「知らしむべからず」ってことで、「主権在民」の基本を無視する大暴走でござった。

これが11月までに一気に解決する。
自民党政権下の「外交の闇」が白日の下にさらされるのじゃ。
40年前の「70年安保闘争」、当時の新左翼学生諸君は「核基地付き沖縄返還策動反対!!」を叫んでおった。
「なにをアホウなことを…」と皆さん思っておった沖縄返還が、まさに核基地つきで返還された事実もこれで明らかになる。

これをきっかけに、ニッポン国でも、外交機密文書を20年、30年後には必ず公開する法律の整備をしなきゃ、どもこもならん。
ここんとこも大いに期待しておるのじゃ。

また、亀井金融相は、金融機関に「借金の返済猶予」を宣言した。
徳政令ってことで、銀行株、金融株は急落しておる。
しかし、これであちらこちらの中小企業は「黒字倒産」の危機から免れる。
「貸しはがし」で資金繰りに悩み、自殺する経営者も減ることになる。

ことほど左様に、政権交代とはこうも劇的な変化がやって来るのかと、シミジミじゃ。
「利益一辺倒」のギスギスした社会が、大きく舵を取って、方向転換しようとしておりまする。

そんなこんなで読売新聞によると、鳩山内閣の支持率は75%と、小泉あんちゃん内閣に次ぐ高支持率という。
多くの国民の期待が集まっておるってことなのじゃ。
まぁ、支持率なんてものは、そう遠くないところで転落することにはなるだろうけど、ここはイケイケドンドン、一気に改革を進めるってことが支持率キープの絶対条件なのじゃ!!ったらなのじゃ!!