詣でるは、まいず 参出 の音変化とする。
参る 出る まいでる を、まいづ として音変化を見るとよい。
参詣 参拝 と類義語がある。
初詣とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事 と参詣と参拝をあわせた解説があって、一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする と見える。
初参りともいう、と言うので、しばらくそれを見ると、次のようである。
ウイキペディアより。
初詣の項。
>元々は「年籠り」(としこもり、としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神の社に籠る習慣であった。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今日の初詣の原形となった。江戸時代末期までは氏神またはその年の恵方の方角の社寺に詣でること(恵方詣り)が多かったのだが、明治以降では氏神や恵方とは関係なく有名な寺社への参詣が普通になっている。また現在でも、除夜に一度氏神に参拝して一旦家に帰り、元旦になって再び参拝するという地方がある。これを二年参りという。
この解説で、そうなのかなと、思ってしまったのが、この初詣は恵方参りを宣伝した電鉄会社のことである。
>初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治時代中期のこととされている。明治時代初期までは恵方詣りの風習が残っていたようだが、京阪神において電鉄会社が沿線の神社仏閣をてんでんばらばらに「今年の恵方は○○だ」と宣伝し始めたために、本来の恵方ではない神社仏閣にも詣でるようになり、恵方の意味が薄れ、有名な神社仏閣にお参りするようになったといわれている
警察庁から発表された、2006年の初詣者数上位10社寺は以下である。
明治神宮 305万人
成田山新勝寺 275万人
川崎大師 272万人
伏見稲荷大社 269万人
熱田神宮 232万人
住吉大社 226万人
浅草寺 220万人
鶴岡八幡宮 213万人
太宰府天満宮 193万人
氷川神社 187万人
※2006年初詣参拝者総計、9373万人
デジタル大辞泉
もう・でる〔まうでる〕【詣でる】
[動ダ下一][文]まう・づ[ダ下二]《「まいず(参出)」の音変化》貴所へ行くの意の謙譲語。
1 神社・寺・墓などにお参りする。参詣(さんけい)する。「先祖の墓に―・でる」
2 貴人のもとへ行く。参上する。
「御室(みむろ)に―・でて」〈伊勢・八三〉
大辞林 第三版の解説
もうでる【詣でる】
( 動ダ下一 ) [文] ダ下二 まう・づ
〔「参(まゐ)出(づ)」の転〕
①神社・仏閣に参拝する。 「伊勢神宮に-・でる」 「菩提寺に-・でる」
②「行く」「来る」の謙譲語。参上する。うかがう。 「消息し給はずとも,-・でて対面し給へとこそは思ひつれ/宇津保 国譲中」 「国の司-・でとぶらふにも,え起き上がり給はで/竹取」
はつ‐もうで[:まうで] 【初詣】
〔名〕
正月、その年初めて神社や寺に参詣すること。はつまいり。《季・新年》
*万両〔1931〕〈阿波野青畝〉「口開いて矢大臣よし初詣」
*五百句〔1937〕〈高浜虚子〉昭和一〇年「神慮今鳩をたたしむ初詣」
日本大百科全書(ニッポニカ)
初詣で はつもうで
新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの方(恵方)にある社寺に参詣する例も多く、そこで初日の出を拝む人もある。初詣での済むまでは、途中で人に会ってもことばを交わすものでないといった。現代は社寺や電鉄会社の宣伝も盛んで、有名な社寺に人が集中する傾向がある。社寺では護符(ごふ)、破魔矢(はまや)、だるまなどを準備している。別に、生児の30日目前後の初宮参りのことを初詣でとよぶこともある。
[井之口章次]
©Shogakukan
参る 出る まいでる を、まいづ として音変化を見るとよい。
参詣 参拝 と類義語がある。
初詣とは、年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事 と参詣と参拝をあわせた解説があって、一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする と見える。
初参りともいう、と言うので、しばらくそれを見ると、次のようである。
ウイキペディアより。
初詣の項。
>元々は「年籠り」(としこもり、としごもり)と言い、家長が祈願のために大晦日の夜から元日の朝にかけて氏神の社に籠る習慣であった。やがて年籠りは、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、元日詣が今日の初詣の原形となった。江戸時代末期までは氏神またはその年の恵方の方角の社寺に詣でること(恵方詣り)が多かったのだが、明治以降では氏神や恵方とは関係なく有名な寺社への参詣が普通になっている。また現在でも、除夜に一度氏神に参拝して一旦家に帰り、元旦になって再び参拝するという地方がある。これを二年参りという。
この解説で、そうなのかなと、思ってしまったのが、この初詣は恵方参りを宣伝した電鉄会社のことである。
>初詣が習慣化したのはそれほど古い時代ではなく、明治時代中期のこととされている。明治時代初期までは恵方詣りの風習が残っていたようだが、京阪神において電鉄会社が沿線の神社仏閣をてんでんばらばらに「今年の恵方は○○だ」と宣伝し始めたために、本来の恵方ではない神社仏閣にも詣でるようになり、恵方の意味が薄れ、有名な神社仏閣にお参りするようになったといわれている
警察庁から発表された、2006年の初詣者数上位10社寺は以下である。
明治神宮 305万人
成田山新勝寺 275万人
川崎大師 272万人
伏見稲荷大社 269万人
熱田神宮 232万人
住吉大社 226万人
浅草寺 220万人
鶴岡八幡宮 213万人
太宰府天満宮 193万人
氷川神社 187万人
※2006年初詣参拝者総計、9373万人
デジタル大辞泉
もう・でる〔まうでる〕【詣でる】
[動ダ下一][文]まう・づ[ダ下二]《「まいず(参出)」の音変化》貴所へ行くの意の謙譲語。
1 神社・寺・墓などにお参りする。参詣(さんけい)する。「先祖の墓に―・でる」
2 貴人のもとへ行く。参上する。
「御室(みむろ)に―・でて」〈伊勢・八三〉
大辞林 第三版の解説
もうでる【詣でる】
( 動ダ下一 ) [文] ダ下二 まう・づ
〔「参(まゐ)出(づ)」の転〕
①神社・仏閣に参拝する。 「伊勢神宮に-・でる」 「菩提寺に-・でる」
②「行く」「来る」の謙譲語。参上する。うかがう。 「消息し給はずとも,-・でて対面し給へとこそは思ひつれ/宇津保 国譲中」 「国の司-・でとぶらふにも,え起き上がり給はで/竹取」
はつ‐もうで[:まうで] 【初詣】
〔名〕
正月、その年初めて神社や寺に参詣すること。はつまいり。《季・新年》
*万両〔1931〕〈阿波野青畝〉「口開いて矢大臣よし初詣」
*五百句〔1937〕〈高浜虚子〉昭和一〇年「神慮今鳩をたたしむ初詣」
日本大百科全書(ニッポニカ)
初詣で はつもうで
新年最初に神仏に参詣(さんけい)すること。大晦日(おおみそか)の晩から元日にかけては、村の氏神にこもって起き明かすものであったが、前半は除夜の鐘を聞き、後半は初詣でと、二つを別々の行事に分けたのであろう。恵方(えほう)参りともいって、その年の明きの方(恵方)にある社寺に参詣する例も多く、そこで初日の出を拝む人もある。初詣での済むまでは、途中で人に会ってもことばを交わすものでないといった。現代は社寺や電鉄会社の宣伝も盛んで、有名な社寺に人が集中する傾向がある。社寺では護符(ごふ)、破魔矢(はまや)、だるまなどを準備している。別に、生児の30日目前後の初宮参りのことを初詣でとよぶこともある。
[井之口章次]
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