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日本語教育は外国語として

2016-04-05 | 日本語教育
日本語教育は外国語として日本語を教育、学習することである。日本語教師、日本語学習者があって、そこで日本語を教え、学ぶことである。すると、外国語としてというのはどういうことか。日本語を外国語にする、日本語が外国語である、ということを考えれば、外国語のいくつかる中の、一つの日本語ということである。なぜこのようなとらえ方が、説明として必要なのか、それは同じ言語、同一の言語ながら、その日本語を国語と呼ぶわたしたちの言語意識があるからである。国語教育、国語科目の扱いによる教育のことがらに、日本語が国語であるということを身に着けるからであり、日本語を母語また母国語というように、それをいわば当然のことであったので、このことについては深く議論されることではなかった。しかしこのことを探求してみれば、なぜ国語であったのかをとらえようとすると、近代以降の日本語の扱いに、それを国語と呼ぶことによって母国語の国語というとらえ方のほかに、国家語の国語という重要な言語政策にもかかわる一面を見出すことになる。日本語教育の日本語をとらえるのに、国語をどう見てきたかについては、新たに別のテーマとして議論されなければならないが、すでにその論考は問題を指摘されてから久しいので、いずれ取り上げるとして、国語に対する日本語ということが、日本語教育の方法、内容で闡明にされることがある。

日本語教育の学会のページを開けば、学会概要の歴史・沿革に、

>日本語教育学会は,日本語教育に関係している教師や研究者の団体として,昭和37(1962)年に「外国人のための日本語教育学会」という名称で発足し,昭和52年に,外務省,文部省共管の公益法人となり,平成25年4月1日公益社団法人に移行しました。 

と見える。そこにある学会名は当初、外国人のための、というものであった。その学会名は改称されて、日本語教育学会となる。それは、外国語としての日本語教育をもって名称にしたのである。

沿革
1961年 日本語教育研究会 前身
1962年 外国人のための日本語教育学会 発足
 昭和51(1976)年度 名称を「日本語教育学会」
 (The Society for Teaching Japanese as a Foreign Language)
1977年 社団法人日本語教育学会 設立
2013年 公益社団法人日本語教育学会 移行

• 外国人ための日本語
• 外国語としての日本語
• 言語の一つである日本語を捉える


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