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群読

2014-11-03 | 新日本語百科
音読に対して群読となれば、それはどういうことか。一斉音読とは違う。群読指導、群読観なるものもあるようだ。聞き手、聴衆の情動に感化的に訴えかけたり、美的に芸術的に感受するという説明があるので、これはなに、である。ひとり読み、ナレーターを引き立てようとも説明があって、そう言えば朗読がある、音読、朗読はわかるとしても、群読とは何だろう。朗読は、小学生が高学年で表現領域の中で指導するようである。そうすると、朗読になにがしかの芸術性を与えるなら、群読は複数の音読でそれが朗読であることなのか、と、思い至る。辞書には、それと違った、大勢が分担して読むとの解説もある。そう言えば、さらに、小学校の学芸会などの、朗読劇に取り入れられた読み方がある。しばらく検索してみると、日本群読教育の会があって、群読は分読とする技法のようである。声を出すことは表出の行為であり、それを台詞に載せると、演劇ともなるし、ただスピーチをすれば、個人の演説でもある。それを集団読みにして、演出し脚色を加えようとする読みは、どのような効果があり、また害があるのであろう。



群読とは
www16.ocn.ne.jp/~ondoku/gundokutoha.html

>群読表現とは、複数(集団)読みを取り入れることによって音声表現に
奥行と厚みが構成され、文章内容が力動的、立体的な読み声になって伝わる
ようでなければなりません。ダイナミックに、ドラマ的に、パノラマ的に聞
き手(聴衆)に伝わるようでなければなりません。聞き手(聴衆)の情動に
感化的に訴えかけたり、美的に芸術的に感受できるようでなければなりませ
ん。集団読みではあっても、文章内容が聴衆・聞き手に透明に澄んで伝わり、
美的に感化性豊かに受け取られるようでなければなりません。
子ども達は、「群読とは、複数(集団)の読み声を取り入れる
こと、あるフレーズを繰り返し(リピート)の部分読みを取り入れること、
この二つだ」と考えているようです。

>  こうした間違った群読観は、教師の群読指導の仕方・教え方に問題があ
ると言えます。詩や物語文を群読表現するということは、文章内容がメリハ
リ豊かに、情感性豊かに、芸術性豊かに、感化的に、聞き手(聴衆)に伝わ
る音声表現にして効果を上げる、そのことをいつも意識して、子ども達にも
分かるように指導して、それを目標にして群読指導をしていく必要がありま
す。


三省堂 大辞林
ぐん どく [0] 【群読】
( 名 ) スル
文章や詩を大勢が分担しながら朗読すること。

用日本語表現辞典
群読
読み方:ぐんどく
複数の読み手による朗読。単独での朗読や唱和などを組み合わせることで、迫力や芸術性を生む。小学校の卒業式の呼びかけは群読の行事である。


日本群読教育の会
「声の文化」としての群読を研究し、実践する有志の会として発足。年に一度の全国研究大会をはじめ、群読実技講座の開催や会員の実践記録集の出版、月に一回の会報を発行している。
ホームページ http://gundoku.web.infoseek.co.jp/

http://www.koubunken.co.jp/0400/0376sr.html
>技法は、まだその一部分にすぎない。
 たとえば、分読の技法には、ほかに「囃子言葉」や「合いの手」などがあり、表現の技法にも「曲節」などがある。ここでは、群読をはじめるにあたって、このような技法を理解し、活用できるようになれば、さらに楽しく深みのある群読ができるのではないかと思える、最小限のものを紹介した。
 群読の技法には、分読の技法、表現の技法だけでなく、「声の大小」「間」「息つぎ」「緩急」など、発声の技法ともいうべきものがある


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