108 漢字は将来なくなるのか
この問いかけは、日本語の文字表記で漢字がなくなるか、ということだろう。
漢語として日本に渡来した漢字は一千数百年のときを日本語として伝えている。
その漢字を将来に使わなくなると考えることは困難である。
その理由には言語は社会の文化現象として伝統をもち続けるからである。
それを、漢字をつかわなくなるというふうに、将来に伝統を断ち切るようなことがあるとしたら、起こるとしたら、わたしたちの社会がわたしたちの社会でなくなるとき、それは到底起こり得ないことを想定することになって、これからの時代を考えることができないということに等しい。
ただし、近隣諸国では漢字を用いてきた自国の言語の伝統に、その表記に漢字を用いなくなった、まったく用いないということがその地域の言語政策で行われている例がある。
漢字表記は用いないが、漢語を語彙として漢字で書かないでよいように発音を工夫している言語である。
いわば、日本語で仮名文字だけの表記にしてしまうようなことであるが、それを漢字がなくなる現象として言葉遣いを考えてみると、果たして、どうだろう
111○「地震」は「じしん」「ぢしん」?「鼻血」は「はなじ」「はなぢ」
この問いかけは、日本語の文字表記で漢字がなくなるか、ということだろう。
漢語として日本に渡来した漢字は一千数百年のときを日本語として伝えている。
その漢字を将来に使わなくなると考えることは困難である。
その理由には言語は社会の文化現象として伝統をもち続けるからである。
それを、漢字をつかわなくなるというふうに、将来に伝統を断ち切るようなことがあるとしたら、起こるとしたら、わたしたちの社会がわたしたちの社会でなくなるとき、それは到底起こり得ないことを想定することになって、これからの時代を考えることができないということに等しい。
ただし、近隣諸国では漢字を用いてきた自国の言語の伝統に、その表記に漢字を用いなくなった、まったく用いないということがその地域の言語政策で行われている例がある。
漢字表記は用いないが、漢語を語彙として漢字で書かないでよいように発音を工夫している言語である。
いわば、日本語で仮名文字だけの表記にしてしまうようなことであるが、それを漢字がなくなる現象として言葉遣いを考えてみると、果たして、どうだろう
111○「地震」は「じしん」「ぢしん」?「鼻血」は「はなじ」「はなぢ」