語彙項目の単位に文法単位を用いるのは語の単位をみることで語彙を表しているからである。語彙調査のスタートに語とは何かを議論して語の複合をとらえるのはそれとして、形態を捉えての議論には、語彙の論に形態素をまじえることになったのはたして生産的であったか。語彙分析をコンピュータ解析によって、単位の設定をするところから、語と形態の別なく扱う議論があって、語論の意味を議論することと形態論のその意味とがレベルの違いを起こしている。国研の調査にα単位、β単位をもうけて、その後に短単位と長単位とが区別されて、語彙の単位に機械分析による抽出の可能性を見せたが、結局のところ、語彙における語とはどのように説明されるべきか。語句を用いて文とする意味のまとまりには、語の用い方を言語の意味でとらえるべきである。 . . . 本文を読む