日本語領域の拡大という図がある。領域はなわばりであるから、この用法は正しいかと、ふと思う。それを日本語領域の地理的拡大と、河路由佳氏は作成する。原図は、井上史雄「日本語の値段」によるという。それを見なくてはならないが、このタイトルにも不思議な印象を見ることになる。さて実際の図はどうなるか、その説明、日本語使用領域の変遷を、河路氏の記述で見る。日本と呼ばれる以前とはいつか、そこに、日本語の歴史があるとするのは、日本語と国家の結びつきで、それからはと捉えようとする。古墳時代から近代にかけて、実戦の年号は、1975年、明治初期である。大枠は1910年に、線を囲む。 . . . 本文を読む