読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

介護の介

2009-01-16 09:43:46 | 漢字

介護の介と言う漢字は、人が人を助ける形の漢字だと福祉関係の資格のテキストに書かれてあるそうだ。少し疑問に思ったので調べて見た。白川静氏の「字通」平凡社を使った。
この介と言う漢字は象形で身体の前後によろいを付けた人の象であると記述が有った。平凡社新書の「白川静」漢字の世界観 の中でも著者の松岡正剛氏もそのように解説している。同書216頁に甲骨文字で介の象形を示して説明されている。許慎の説文解字には「畫(かぎ)るなり」「界なり」として、かぎる意とするが介冑(かいちゅう)の介を本義とすると「字通」で解説されている。
①よろい、こうら②身を守るものでたすける③他と界して、へだてる、はさまる、さかい
などの意。「説文解字」には介声として芥、界など十八字が収められているとある。