「幸」の漢字は白川静「字通」では象形であり、手械の形を示している。つまり罪人などの手にはめる刑具の形をしたものである。これを手に加える行為が「執」と言う漢字となる。説文解字に「吉にして凶を免るるなり」とし字を屰(ぎゃく)と夭(よう)に従い夭死免れる意とするが、卜文や金文に表れる字形は手械の象形になっている。これを加えるのは報復刑の意があり、手械に服する人の形が報である。幸の義は恐らく倖、僥倖にして免れる意であろうと説明されている。後に幸福の意となりそれを願う意となったと解説されている。
「幸」の漢字は白川静「字通」では象形であり、手械の形を示している。つまり罪人などの手にはめる刑具の形をしたものである。これを手に加える行為が「執」と言う漢字となる。説文解字に「吉にして凶を免るるなり」とし字を屰(ぎゃく)と夭(よう)に従い夭死免れる意とするが、卜文や金文に表れる字形は手械の象形になっている。これを加えるのは報復刑の意があり、手械に服する人の形が報である。幸の義は恐らく倖、僥倖にして免れる意であろうと説明されている。後に幸福の意となりそれを願う意となったと解説されている。