国語学者、松井利彦氏の「漢語サ変動詞の表現」(明治書院)によれば動詞の三分の二以上が「~する」型の動詞で更にその80%以上が「漢語+する」なのだそうだ。特に新聞記事にこの型の動詞が多く、国立国語研究所の調査では記事中、90%がこの「漢語+する」になっている。「(和語、漢語、外来語)+する」と言う動詞製造法で日本語に不足し勝ちな動詞を補うというやり方は過去にも幾度が流行した事が有ったそうだが、文学者の佐藤春夫は1941年、太平洋戦争が始まった年、「文学する」などと言う言葉は大嫌いだと書いているそうだ。日本人の生活様式に変化が有るときにこの手の動詞が増加するようだ、と小説家、井上ひさし氏が「日本語相談室」で。
国語学者、松井利彦氏の「漢語サ変動詞の表現」(明治書院)によれば動詞の三分の二以上が「~する」型の動詞で更にその80%以上が「漢語+する」なのだそうだ。特に新聞記事にこの型の動詞が多く、国立国語研究所の調査では記事中、90%がこの「漢語+する」になっている。「(和語、漢語、外来語)+する」と言う動詞製造法で日本語に不足し勝ちな動詞を補うというやり方は過去にも幾度が流行した事が有ったそうだが、文学者の佐藤春夫は1941年、太平洋戦争が始まった年、「文学する」などと言う言葉は大嫌いだと書いているそうだ。日本人の生活様式に変化が有るときにこの手の動詞が増加するようだ、と小説家、井上ひさし氏が「日本語相談室」で。