読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

小股の切れ上がった・・・

2007-10-09 16:07:37 | Weblog

「小股の切れ上がったおんな」の意味は今でも良くは判らないらしいがこの「小・・・」の小は意外に働き者であるらしい。接頭語に分類されるが十ほどの役を果たしているとか。①物の形が小さい、小島など②程度が少ない、小雨など③年が若い、子犬など④数量が足りない、小半刻など⑤何処となく・・・、小奇麗など⑥憎む、小うるさいなど⑦体の一部に付き表現を和らげる、小腰をかがめるなど⑧語調を整えたり強めたり、小癪ななど⑨軽蔑、小役人など⑩半分、小半日。小股の切れ上がった・・・はこれらのどれにも入らないと井上ひさし氏「日本語相談室」で。男好きのする顔を姿のよしあしに移して言ったものと言う説を取るらしいのが永井荷風とか。