あきお不定期日記

日常の思いついたことを不定期で書いてみたい。

検察よ襟を正せ

2010-10-03 00:01:16 | Weblog
 10月3日(日)
 大阪地検特捜部前田検事のFD改竄行為は、本人が塀の中に堕ち、その上上層部の逮捕まで発展した。昨年6月14日、厚労省村木元局長が逮捕され5ヶ月間暮らした大阪拘置所に、逮捕し取り調べた同じ拘置所に身柄を拘束された。なんとも皮肉なことである。自分の出世のためか、組織を護ろうとしたのか今のところわからないが、今回の彼らの行為は、一時的にせよ村木さんの人生をストップさせ、精神的な苦痛や裁判費用等の金銭的な負担をかけてしまったその責任は甚大である。
小生もこの裁判を傍聴し、なんとも杜撰な捜査には開いた口が塞がらない。裁判前整理手続きがあり、公判になって最初の弁護側の反対尋問で指摘されてから、指摘事項の裏をとりにいったり、国会議員の証人喚問で証言の後から裏をとりに行く捜査などかってなかったのではないか。初期捜査の段階で上村被告の単独犯行だと判っていたのだろう。
大阪地検特捜部にかなりの焦りがあったと思う。大阪の特捜部は東京の特捜部に対して異常なまでの対抗意識がある。東京の特捜部がコンスタントに事件を摘発し処理しているのに対して、大阪の特捜部は事件が少ない。異常なまでの対抗意識を持つこと事態がナンセンスである。東京と大阪ではパイが大きく違う。検察はまずこのことから考えかたを改めなければならない。
検察全体にいえることであるが、ストーリーつくり証拠書類で証明づけるということだが、ストーリーが完全に崩れたときには潔く、捜査を終結することが必要ではなかろうか。
検察は今一度「正義を権力より護れ」を根本から考えて欲しい。
また、マスコミも報道に責任を持ち、大いに反省してもらいたい。某紙などこの事件の検証記事を数日にわたって掲載していた。こんなの言語道断である。そのときそのときの正しい報道が肝心である。後から言い訳したって始まらない。猛省、猛省である。

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