らいふ

日々の想いと暮らしの足跡。

息子の声を聞いてほっとする

2022-06-02 21:52:29 | 生き方・考え方
「手のかかる子ほど可愛い」という気持ちが昔はあまりわからなかった。
親になる覚悟もないまま親になり、仕事も忙しくて、とにかく早く子育てから解放されたかった。
そんな親の気持ちを察してか反抗期らしい時期もなく、表面的には手のかからない子どもたちだった。

でも、息子たちは成人してからいろいろ問題にぶち当たったり、問題が表面化したりした。
長男は長男の、次男は次男の障害が。
子どもの壁は親の壁でもある。
世の中にはよくあること、ありふれたことかもしれないけれど私にはとても堪えた。
親として未熟なため、子供の窮地を受け入れ、寄り添うような親の器ではなくて子供以上にもがいてしまった。

でも、あの辛かった時期がなかったら今ごろ私はもの凄く思いあがった人になっていただろうなと思う。
あの辛かった時期のおかげで人と比べることがあまりなくなった気がする。
親は子供に育てられるのだ。

長男が結婚しほんとに良かったと思う。
今までのあれこれは、彼女に出会うためだったのねと思えた。
次男は治らない不調を抱えているため経済的に自立できないまま30歳になり、今も私が仕送りをして支えている。
愛情深い家庭環境であれば発症しなかったのではないかと、私は自分を責め続けて夜眠れなくなる時がある。
そんな次男に恐る恐る電話して声を聞き、その声が元気そうだと半端なくほっとして嬉しくなる。
ほんとに半端なくホッとするのだ。
それなら毎日電話すればいいかといえばそうもできない壁もあって。
だから、なおさらホッとする。
私にとって次男は最大のアキレス腱であり、生きがいでもある。
やっぱり、「手のかかる子ほどかわいい」は本当だと思う。

抱えているもの、背負っているものは人それぞれ違う。
そして、それこそが自分の人生なのかもしれない。

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