「三千円の使い方」
新聞の広告欄でよく見かけるし、本屋のレジのところに積まれていたりして、気になっていたので読んでみました。
なるほど面白い本でした。
20代独身の社会人の女性
結婚を機に仕事を辞めた子育て中の女性
50代の熟年夫婦の妻
70代の一人暮らしの女性
定職を持たずフラフラしている40代の男性
ひと家族とその関係者それぞれのお金にまつわる問題、お金との向き合い方が描かれています。
巻末の解説の表題にあるように
「他人は他人、自分は自分と、あなたは心の底から割り切れていますか?」
と、問われているようです。
お金持ちの話ではなく、ごく普通に一生懸命ささやかな夢や生活を求めている人たちが、それぞれが抱えるお金の問題に立ち向かうお話。
例えば、結婚を考えていた男性に奨学金の借金が500万円もあったとか
73歳で老後の不安解消に、あと5万あれば安心だとハローワークにいくおばあちゃんとか
大病して退院して帰ってきたのに何も配慮してくれない夫にあきれ、離婚も考える妻の離婚の経済学とか
お金持ちと婚約したけれど1億円の保険をかけられ、婚約解消する友人とか
「分かるわかる~」と頷けるリアルな状況。
生き方が人それぞれなように、お金との向き合い方、金銭感覚も人それぞれ。
生き方とはお金の使い方、貯め方でもあり、借金の返し方だったりする。
明日の生活に困ったことはないけれど、それほどに困ったことのある人には適わない気がしている。
なにか大事なことを骨身に染みて知っているような強さがある気がして。
まとまらない読書感想文ですみません。