老人ホームとデイサービスで働いていて思うのは、「薬をたくさん飲んでいない人は状態が安定している」ということです。
安定しているから薬が必要ないのか、鶏か卵が先かの話になりますが、何となくそう感じるのです。
症状に関わらず、そのまま同じ処方が続けられ、新しい症状があれば追加され膨れ上がる。
そんな印象です
実際、入居者の薬について医者に、どうしてこの薬を飲んでいるのか尋ねたら「なんでかな~」と言われたこともありますし。
もしかしたら、副作用で出た症状にまた薬が出て雪だるまのようになっているのではと思うのです。
病院も忙しいし、高齢者の訴えを判断するのは大変だし、高齢者は薬が出れば喜ぶしで、そうなるのは必然でしょう。
多くの調剤がされている状況は「ポリファーマシー」と呼ばれ、薬6種類以上の服用が有害事象の発生に関係しているというデータがあるようです。
おしっこの管(尿道留置カテーテル)が長年入っているのに排尿障害の薬が出ている人がいますが、医師にいっても止めてくれないのが目下の悩みです。
それも副作用がかなり強いタイプの薬です。
調剤薬局から医師に提言してもらおうかと考えています。
老人ホームでは、団体生活を円滑に過ごしてもらうために飲んでもらわざるを得ない不穏に対する薬もあります。
一人部屋なら飲まなくていい薬なのに。
介護業界はわりと平気なのですよ。不穏の薬を飲ませることに対して。
看護師としては忸怩たる思いです。
ここで愚痴るしかないのかな~
今日はここまでにします。