牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

鉄砲伝来の種子島行きを前にして

2006-08-21 08:13:45 | Weblog
昨日の日曜日(20日)種子島では、鉄砲伝来の記念行事が行われたそうです。

 鉄砲は天文12(1548)年8月25日、種子島の南端門倉崎にポルトガル人が乗った明国船が漂着しました。ムラシュクシャ、キリシタ、タモタ=(当時の聞き書きが記録されているが、キリシタ=クリスチャン、タモタ=テモテ?という名前だと思います)という3名のポルトガル人によって、火縄壱銃が伝えられました。

 このときが日本にとって最初の西洋人との出会いでした。そして歴史はその偶然と必然の中で展開して行きます。種子島漂着は船の難破という偶然のできごとでした。ところが種子島は砂鉄に恵まれ、また刀鍛冶技術に優れていたのです。さらに島主(種子島時堯)の関心と熱意は格別なものでした。種子島の高い文化レベルとポルトガル人を助けた人情が鉄砲を完成させたのです。

 その背後には、刀鍛冶八板金兵衛清定の娘若狭姫の悲劇(若狭姫をポルトガル人の妻にした)の犠牲もありました。

 ポルトガル人は2丁の火縄銃を献上したのですが、返礼に2000両を贈ったと記録にあります。現代の金の価格で換算すると約1億円になるそうです。

 人は殺戮の武器のためには、お金を惜しまないのが歴史の現実です。現代は火縄銃に変わりに核開発の余念のない世界に変わり果ててしまいました。核保有国の軍事予算はもちろん、北朝鮮は民衆が飢えようがどうなろうがかまうことなく核開発に必死・・・。

 その核の脅威におびえる日本も61年前の戦争の悲劇をもう忘れ、靖国詣でや国のために死んだから拝まなければと、戦争反対を言いながら先祖の犯した過ちの道をまっしぐらに進む感さえあるような気がします。

 鉄砲伝来は日本の統一を大きく進めたことも歴史の事実(織田信長が天下を制定したのは鉄砲の威力で戦国時代の戦いを変えた)です。しかし、刀を取るものは刀で滅びるのです。それが人類の歴史の累々たる事実です。

 アメリカもイスラムのテロリズムも、武力によって世界を制する国が、永らえ続けなかったことを歴史は証明しています。鉄砲伝来の島に帰ることを楽しみにしながら考えさせられます。

 但し、種子島は鉄砲を戦争のために用いなかったことを誇りに思います。

ペテロの第一の手紙

3:1 愛する人たち。いま私がこの第二の手紙をあなたがたに書き送るのは、これらの手紙により、記憶を呼びさまさせて、あなたがたの純真な心を奮い立たせるためなのです。
3:2 それは、聖なる預言者たちによって前もって語られたみことばと、あなたがたの使徒たちが語った、主であり救い主である方の命令とを思い起こさせるためなのです。
3:3 まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、
3:4 次のように言うでしょう。「キリストの来臨の約束はどこにあるのか。父祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。」
3:5 こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち、天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によって成ったのであって、
3:6 当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。
3:7 しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。
  3:8 しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。
3:9 主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。
3:10 しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。
3:11 このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。
3:12 そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。
3:13 しかし、私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。
  3:14 そういうわけで、愛する人たち。このようなことを待ち望んでいるあなたがたですから、しみも傷もない者として、平安をもって御前に出られるように、励みなさい。




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