牧師雑感

聖書のことばを中心に毎日の出来事を書いています。

滅びへの道=スプリングボブの疾走

2015-12-29 19:21:04 | Weblog
イザヤ書13:13-16それゆえ、わたしは天を震わせる。万軍の主の憤りによって、その燃える怒りの日に、大地はその基から揺れ動く。
追い立てられたかもしかのように、集める者のいない羊の群れのようになって、彼らはおのおの自分の民に向かい、おのおの自分の国に逃げ去る。
見つけられた者はみな、刺され、連れて行かれた者はみな、剣に倒れる。
彼らの幼子たちは目の前で八裂にされ、彼らの家は略奪され、彼らの妻は犯される。
小雨そぼ降る生駒の朝です。イザヤ書から聖書のことばを書いています。39章までの前半には、厳しい裁きのことばがたくさんあります。それは聖書全体にもあり、読み始めると厳しい裁きの宣言に驚き、全部を読み終える人は少ないようです。
聖書の中心は愛です。いつまでも存続する者は信仰、希望、愛であり、その中で一番すぐれているものは愛、愛は決して絶えることはありません。
人は自分のことは棚上げして、神が愛ならどうしてこの世に不幸があり、憎しみ合いや戦争があるのか、あらゆる主義主張でいがみ合い、やがて世界は滅亡に向かいます。
今朝の箇所に、追い立てられたかもしかのように、滅びへの道を疾走する姿が描かれています。
アフリカに生息するスプリングボブは、ガゼルの仲間です。サファリに良く行き見かけ、普段は少数で集まって仲良く暮らす可愛い動物です。
ある季節になると集まり始め、数千、数万匹を越える巨大な群れになり、食糧を求めて徐々に移動します。何日もしないうちに、スプリングの疾走が始まります。スプリングボブは砂ぼこりを巻き上げながら、集団が一塊になって走りに走ります。目の前に海が現れたにもかかわらず、止まることなくそのまま疾走し海におぼれて死んでしまいます。毎年、そのようにして数万匹のスプリングボグが死に絶えます。
スプリングボブは水を嫌う生き物です。ではなぜ、数万匹にも及ぶ集団が移動する時、前方を行くスクリングボブが草=食糧を食べ尽くしてしまいます。後方の群れは餌がなく飢えて、それで後方の群れは餌を求めて前へ前へと、そして目の前に大嫌いな水が見えても疾走を止めることはできず、飛び込んで死んでしまいます。
ゆっくり穏やかに仲良く食べていれば、サバンナの草原はどこまでも広がり、平和で、楽しく豊かな日々を楽しむことができます。生存競争の悲しさです。
地球は今同じような状況です。今持っているもので満足できないで、文明を向上を国威発揚を追い求めています。昨晩のテレビ番組で、オリンピックは国威発揚のために、景気向上アベノミクスのために絶対必要だ、いや不要だと結論のない論議がなされていました。東京での建設ラッシュで、被災地での復興が遅れる、賃金向上で東京でのしかもオリンピックのためという大義名分があるので、当然のことです。大手ゼネコン1社か2社でも、わが社は震災復興地のために、集中して貢献すると名乗り上げるような企業家はないのかと思う朝です。
日本人がバブルの夢よ再びで、スプリングボブのように、原子力発電発電再開、平和憲法改変、再軍備、武器輸出、核武装までその先に見えている、危機の時代に向かっているように思うのは、思い過ぎだろうかと、日本の救いを願い祈る年末です。神の愛が世界を滅ぼすのではなく、人間の欲望、我欲が滅亡に向かって突進しているのです。日本が、その先頭を走らないようにと祈ります。
ありがとうございます。今日もまた天国の聖なる一日です。感謝します。


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