恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

イラク世論調査「米英軍を信頼」は25%

2004年03月19日 | 外交・国際
 昨夜、BSニュースで「イラク戦争1年・市民の本音」と題し、イラク国内で実施された世論調査の結果を発表していました。
 その中に「信頼できるものは何ですか?(複数回答可)」の設問があり、それに対するイラク国民の回答は次の通りでした。

  ◇宗教指導者 70%
  ◇イラク警察 68%
  ◇国   連 40%
  ◇米 英 軍 25%


 イラク国民は4人に3人が、米英軍を信頼していないのです。さらに驚いたのは「イラク警察への信頼の厚さ」でした。もしかしたら、日本人が警察に寄せる信頼より高いかもしれません。この調査で、「イラク国民は米英軍に根強い不信感を持ち、イラク警察にそれなりに信頼できる程度の治安機能がある」ということが分かりました。

 さて、ブッシュ大統領は「治安回復に米軍の駐留が必要」と言います。しかし、イラク警察の半分の信頼もなく、国民に理解もされていない以上、この言葉は明らかに嘘です。「アメリカのせいでテロが起こる。」と叫んだ、カルバラ市民の女性の言葉が思い出されます。
 一方、小泉首相も「イラクが必要としている自衛隊派遣」と言っています。
 しかし、イラク国民から見れば自衛隊も「信頼できない占領軍の一部隊」です。イラクへは38カ国が部隊を派遣していますが、どうやって区別できるでしょうか。38カ国のお国事情を全て把握できるでしょうか。全て大同小異です。「自衛隊だけは別」という理屈が通じないことは、テロの予告文に真っ先に挙げられたことからも明らかです。

 今朝のニュースでは自衛隊が、現地の小学生に文房具を届ける光景が紹介されていました。確かにすばらしい取り組みですし、微笑ましい光景です。しかしこれは「自衛隊でなくては、できないこと」なのでしょうか。こうした活動をしていたNGOを全て追い出して、自衛隊派遣を強行したのは、占領統治に自国の負担を軽減したいという「米国の要請」に応えるためだけでした。

 「復興」と呼んでいる活動は、「米英軍の破壊行為を修復する作業」です。米英軍が全責任を持ってやるべきです。自ら行なった「殺戮と破壊」の責任を取ることです。
 日本が「イラクが必要としていること」をするのであれば、イラク人による政府樹立後、その新政府に対して支援を行なうのが、本当の復興人道支援です。
 今、米国と政府に自衛隊がやらされていることは「占領への加担」でしかないのです。

 明日、イラク開戦から1年を迎えます。日本だけでなく世界中で数千万人の人々が一斉に行動を起こします。皆様もぜひ参加して下さい。参加しにくい方は、集会の周りで話を聞くだけでも、ビラを読むだけでも結構です。
 「右向け右」に流されず、一人でも多くの方々に一緒に考えていただければ、勇気がわき、元気が出ます。ぜひ宜しくお願いいたします。


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