まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

ロックンロールスターの喜劇

2014-07-24 17:52:21 | 日記
ロッドの自伝を読み終えて、なんだかとても満たされています。今朝から何も食べずにビールばかり飲んでいます。それでも満たされています。

ロッドに出会った時のことは忘れられません。ラジオから流れてきた「ベイビー・ジェーン」。中学3年生の時。奥手なのだ、何事も。嘘みたいな本当の話なのですが、ロッドと出会うその時まで、自分で意識的に音楽を聴きたい、と思ったことはほとんどなかった。いいな、と思う程度の歌手や曲はあったにせよ、もうラジオだけでは我慢できない、そう思わせてくれたのがロッドだった、ということ。そうしてその後、高校受験の直後にステレオを買ってもらって、彼のレコードをせっせと買い続けていました。西新宿で、左之助さんと一緒に。というのも、当時ロッドの古い音源なんてそのほとんどが廃盤だったし、ロッドのマーキュリー時代の作品って、馬鹿みたいに安かった。確か500円とか600円とかそんな感じ。高校生にとってはとても有り難いことだった。そうそう、その後すぐCDの時代になりましたが、初めて買ったCDもフェイシズでした。「コースト・トゥ・コースト」。渋谷のタワーでね。もちろん外盤。

私のラジオスターは、そのお互いの悲劇について、下記のように語っています。
<俺は心から愛した人と、素晴らしい8年間を過ごせた。俺の方で思い違いをしていたせいで、終わりを迎えてしまったけどね。その年月の中心にいたのは、まだまだ若い女の子だった。まだ成長しておらず、みずから羽ばたく必要があったのに、気づいたときには周りにあるもので身動きが取れなくなっていたんだ。彼女に去られたあとの俺は、しばらくひどい状態になったけど、彼女がそう決断するだけの勇気を持っていたことはわかっていたよ。俺には、ほかにもわかったことがある。俺は絶対に、幸せな結婚はできないってことさ。>
そうして、これはまるで、ロバート・ハリスさんの本のような展開なのだけれど、結局すぐに彼は恋におちてしまう。懲りもせずに。歌を好きになることとか、恋をするってことは、自分の意思とは無関係に、時には暴力的に起きてしまう。避けられない。むろん大人は、見て見ぬふりをしたりすることもある。危険を察知して、そこから逃げようと試みる。例えば、相手が既婚だったりした時には。いずれにせよ、ロッドもロニーもロバートさんも生涯の伴侶と仲良くしているわけで、その事実がとても心強いですな。

私のラジオスターは、ビデオスターでもありました。でもどういうわけか、今はこの曲が(演奏が)琴線に届きます。なぜって、君が最初だったし、君が最後だったからなんだ!


「Video Killed the Radio Star」The Buggles

ロッドの自伝の中には、ありとあらゆるミュージシャンが登場しますが、トレバァー・ホーンもそのひとり。彼は一時期、ロッドのプロデューサーを務めていました。当時は売れっ子でしたね。
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