ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第94巻-3クラウン夫妻の死

2007-09-09 23:52:22 | 第091巻~第095巻

■クラウン夫妻の死(第319話) 発表1992年2月

評価   ★★★

依頼人  アメリカ国防省

ターゲット 火山学者 クラウン夫妻

報酬    $1,000,000

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 1,749

今回殺害人数         2/ 通算殺害人数   3,906

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    95

<ストーリー>
雲仙普賢岳の噴火により火砕流が発生、フランスの火山学者夫妻が命を失った。夫妻の膝には弾丸状の火砕流片が刺さっていた・・・

<この一言>
それをあんたが心配しなくてもいい・・・

<解説>
1991年6月3日、雲仙普賢岳より大規模な火砕流が発生し多くの人命が失われた。犠牲者の中には世界的な火山学者「クラウン夫妻」も含まれていたが、FTVの「伊東」はクラウン夫妻のに死に疑問を抱く。

調査を進めると、火砕流発生の直前にゴルゴが現場から逃げ去っていたこと、クラウン夫妻の膝には火砕流片が弾丸の様に突き刺さっていたことが判明する。

アメリカ国防省は、フィリピンのアメリカ軍基地撤退を表明していた。デタントが進行し、ソ連の脅威が弱まったアメリカにはフィリピン基地を維持する戦略的根拠も、経済的な余裕もなくなっていた。ピナツボ火山の不安定な状態も基地撤退の理由に挙げていたが、ピナツボ火山の調査していたクラウン夫妻が、ピナツボ火山の噴火は一過性と発表すれば、フィリピンの基地存続派を勢いづけるため、国防省はクラウン夫妻の殺害をゴルゴに依頼したのである。

1991年の大火砕流で火山撮影家として名高いフランスの「クラフト夫妻」が亡くなっており、本作の「クラウン夫妻」はクラフト夫妻にかけたものと思われる。本作の見所は、盟友の銃職人「デイブ・マッカートニー」が登場する冒頭シーンだ。ゴルゴはデイブに火砕流の塊から弾丸を作るように依頼するのだが、デイブとゴルゴの”お約束”とも言えるやりとりが面白い。デイブ・マッカートニーは、第7巻-1『AT PIN-HOLE!』第39巻-1『軌道上狙撃』第54巻-2『穀物戦争 蟷螂の斧』第75巻-1『G線上の狙撃』に続き5回目の登場。ラストのコマにゴルゴ13シリーズが連載されている「ビッグ・コミック」の看板が描かれているのも隠れキャラ的な味がある。

ズキューン

ゴルゴ13 (94)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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