ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第95巻-2円い村

2007-09-12 23:50:58 | 第091巻~第095巻

■円い村(第322話) 発表1991年12月

評価   ★★

依頼人  不明(ユダヤ人男性)

ターゲット ユダヤ人部隊の英雄”フィリップ・ベロー”

報酬    不明

今回弾丸発射数       2/ 通算弾丸発射数 1,762

今回殺害人数         1/ 通算殺害人数   3,912

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    95

<ストーリー>
イスラエルのモシャバ・ナハラル。円形の村の中心部に据えられた演台にナチス抵抗運動のヒーロー”フィリップ・ベロー”が立つ。ゴルゴがベローを狙撃するとの情報がもたらされるが・・・

<この一言>
十一月二十日・・・ヒトラーが、ベルリンの地下壕に入った日、か・・・

<解説>
イスラエル「モシャバ・ナハラル」。円形のこの村の中心部には広場があり、広場に達する道は縦横の2本のみ。ヒトラーが地下壕に入った11月20日、ナチス抵抗運動で名を馳せた”フィリップ・ベロー”氏がこの広場で演説を行う。しかし、ベローにはユダヤ人をナチスに売ってアメリカに逃れたという疑惑がつきまとっており、ベローを裏切り者と思う者がゴルゴにベロー殺害を依頼したとの情報が流れる。

警備を固める警察の動きをあざ笑うかのように、ゴルゴは狙撃ポイントと思われる場所に手がかりを残す。ホテルの一室にスコープとライフルを置き去りにし、賃貸アパートにも予約の痕跡を残し弾丸通過点にウォッカの瓶を放置、さらにはビデオに自らの姿を撮影させるなど、露骨に犯意を表明する。

ベローが演台に立つや、銃弾がベローのこめかみを捉える。ゴルゴはホテルの非常階段に設置した銃を狙い撃ち、その銃から発射された弾丸でベローを狙ったのである。

これまで兆弾を利用した狙撃は何度か登場したが、”中継狙撃”は今回がはじめての登場。意外な殺害方法に驚かされる。しかし、これほどまでに遺留品を残し、自らの犯行を誇示するゴルゴの行動には疑問を抱かざるを得ない。刑事が到着する直前まで素手でスコープを扱っており、ホテルに残したスコープとライフルには、ゴルゴの指紋が残っているのではなかろうか?ウォッカを燃焼させて空気抵抗をなくし射程距離を伸ばしたり、中継狙撃を行ったりとギミックに富んだ内容ではあるが、ゴルゴの行動に納得できない作品だ。

ズキューン

ゴルゴ13 (95)巻掲載
ゴルゴ13 (146)巻(最新刊)
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