ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第90巻-1 200年の輪廻

2007-08-16 23:53:15 | 第086巻~第090巻

■200年の輪廻(第304話) 発表1989年9月

評価   ★★★

依頼人  ①②ジャック・ルロワ③大統領府

ターゲット ①ミシェル・バロワン200年祭初代委員長②エドガー・フォール2代目委員長③ベルナール・エルデュー

報酬     ①②不明③1,000,000フラン(約22,000,000円)

今回弾丸発射数       3/ 通算弾丸発射数 1,707

今回殺害人数        3/ 通算殺害人数   3,857

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数    94

<ストーリー>
革命200年を迎えるフランスで、フランス革命史を塗り替えるような史実が明らかに・・・

<この一言>
俺は・・・依頼人に二度会うことは、好まない・・・

<もう一言>
あんたが、なにを考えようが・・・俺は、仕事の契約さえ、守ってくれれば、それでけっこうだ・・・

<解説>
革命200年を迎えるフランスでは、革命200年祭委員長が二人続けて殺される事件が発生した。ミッテラン大統領が任命した左派の委員長就任に反対の意を伝えるために、会社経営者で絵画コレクターでもある「ジャック・ルロワ」が、ゴルゴに2名の委員長の殺害を依頼したのであった。

一方、200年祭を前にフランス革命史を塗り替える日記が発見される。史実では、ルイ16世の死刑は一票差で賛成可決されたが、この時ルイ16世のいとこ「オルレアン公」は死刑に賛成したとされている。しかし、発見された日記にはオルレアン公は買収されてルイ16世の死刑に賛成されたことが記されていた。さらに、現在は行方不明になっているオルレアン公の肖像画の裏面には買収にからむ記述がなされているという。日記と行方不明のオルレアン公の肖像画を合わせて発表すれば、フランス革命史を塗り替える衝撃的な内容となる。しかし、大統領側近はフランス革命時の買収行為がミッテラン大統領の引き起こした不正蓄財や、政治腐敗を連想させるとして、この発表を阻止すべく真実を知る「ベルナール・エルデュー」の殺害をゴルゴに依頼する。

命の危険を感じたエルデューは、自分の身に万一のことがあったらアルレアン公の肖像画と真実を記したメモをパリ国家警察に送るよう、アルレアン公肖像画の所有者であるルロワに託す。しかし、エルデューの死後ルロワはアルレアン公の肖像画を国家警察に送ると見せかけて強奪、再び自身の手元に収めるのであった・・・

フランス革命200年にからめた歴史ミステリー。複雑にからむ人間関係と史実関係が、読者の知的興奮を呼び覚ます。”水切り”のような水面を利用した跳弾狙撃が新しい殺害方法として登場している。これまで幾度となく繰り返されてきた跳弾狙撃だが、水切りショットが登場するとは!ゴルフのミスショットからヒントを得たのだろうか・・・
なお、本作には第47巻-3『メスリーヌの猫』のエピソードが紹介されている。

ズキューン

ゴルゴ13 (90)巻掲載
ゴルゴ13 145巻(最新刊)
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