■未来への遺産(第295話) 発表1990年3月
評価 ★★★
依頼人 ①マシューズ ②トランジスター社 ケインズ
ターゲット ①シドニーの遺体の冷凍保存阻止 ②ケインズ自身の遺体の冷凍保存阻止
報酬 ①不明 ②依頼成立せず
今回弾丸発射数 2/ 通算弾丸発射数 1,633
今回殺害人数 0/ 通算殺害人数 3,794
今回まぐわい回数 1/ 通算まぐわい回数 93
<ストーリー>
死亡した人間を冷凍保存し、医学の進んだ未来で生き返らせる。あやしげな遺体冷凍保存ビジネスに巨額遺産相続がからんで・・・
<この一言>
あんたが死ぬ時に、俺が生きている、という保証はない・・・
<解説>
百を超える企業を営む「シドニー」は癌に冒され、死期が迫っていた。シドニーは、友人「ケインズ」に、将来の蘇生のために自身の死体を冷凍保存するように依頼、同時に7億5千万ドルの資産をケインズに預け、将来の蘇生後に受け取ることを遺言に記す。
「死亡した人間を冷凍保存し、医学の進んだ未来で生き返らせる」という遺体冷凍保存ビジネスは、将来の蘇生術が確立されておらず、詐欺の色彩が濃いビジネスでいかがわしさが漂う。シドニーの甥「マシューズ」は、ケインズの営む遺体冷凍保存ビジネスに疑問を抱き、ゴルゴにシドニーの遺体冷凍処理を阻止するよう依頼する。
シドニーの遺体は小型ジェット機で運搬途中に冷凍処理をされる。ゴルゴは戦闘機をチャーターしシドニーの遺体を運ぶ小型ジェットに近づく。キャノピーに狙撃窓を設けたゴルゴは、シドニーの遺体が収納されている冷凍カプセルのパイプを狙い冷凍措置を中断させ、さらにカプセル内のシドニーの頭部を狙い打つ。シドニーの冷凍処理は失敗し、マシューズの依頼は完遂される。
シドニーから7億5千万ドルをくすね損ねたケインズはゴルゴに接触。ケインズの死後、自分の死体が冷凍処理されることのないよう、死体中枢部を狙撃して欲しいと依頼する。自ら営む遺体冷凍保存ビジネスを否定する依頼に、ゴルゴは「あんたが死ぬ時に、俺が生きている、という保証はない・・・ 」と言い放ちケインズの依頼を却下する。
本作は1990年発表。遺体を冷凍保存して蘇生させる技術は2007年現在も実現されていない。この遺体蘇生技術が完成すれば、短期的には少子化に伴う人口減少を抑止する効果がある。が、中期的には超高齢化社会をもたらし、長期的には人口が増え続け食料危機に突入し、結局は地球滅亡をもたらすのではなかろうか・・・
ズキューン
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