ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第78巻-4ロシア・クライシス

2007-06-23 18:49:52 | 第076巻~第080巻

■ロシア・クライシス(第270話) 発表1988年1月

評価   ★★★★

依頼人  KGB長官

ターゲット キリール/反乱部隊のモスクワ進入阻止

報酬    不明

今回弾丸発射数      3/ 通算弾丸発射数 1,536

今回殺害人数   2,003/ 通算殺害人数   3,673

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    90

<ストーリー>
KGB工作員「キリール」はアメリカ側に情報を提供していたことが発覚。モスクワ当局はキリールの銃殺刑を免除し、ソ連国内不満組織「10月」への潜入を命ずる・・・

<この一言>
キリールの性格、仕事内容、それと行動パターンを知りたい・・・

<解説>
KGB工作員「キリール」は、アメリカ側にも情報を提供する2重スパイとなっていたが、KGBに捕らえられ、モスクワにて銃殺刑に処せられる。しかし、銃殺刑の執行は免除され、国内不満組織「10月」への潜入を命じられる。

「10月」に潜入したキリールは、メンバーをKGBに告発するも、スパイであることの疑いをかけられる。弁舌巧みに強硬論を展開、ゴルバチョフ書記長暗殺を主張することで疑いを晴らすキリールであるが、暗殺作戦実行時にKGBに捨てゴマにされ、KGBからも「10月」からも追われる身となる。しかし、開き直ったキリールは「10月」のアジトに戻り、クーデター計画をぶちあげることでまたも組織を懐柔、一路アフガニスタンへ向かう。
アフガニスタンに送られたソ連軍は、旧ブレジネフ派が中心で現ゴルバチョフ体制に不満を持つものが多い。ここに着目したキリールはアフガン展開中のソ連軍の将校を扇動、貨物列車に将兵2,000名と戦車を運ばせ、モスクワを目指す。

アフガンから将兵2,000名が消えたとの情報を掴んだものの将兵の所在を把握できずにいたKGBは、ゴルゴに2,000名の軍隊のモスクワ進入阻止を依頼する。モスクワ行きの列車の情報を元に、ゴルゴはキリールらが貨物列車でモスクワ入りすることを突き止め、線路のポイントを切り替え列車ごと湖に沈める荒業により依頼を完遂する。

一話中での殺害人数「2,003人」というのは、ゴルゴ史上最多であろう。殺害方法・殺害人数とも度肝を抜かれる。
ゴルバチョフの登場は、共産主義の崩壊と冷戦の終結をもたらすが、ゴルゴ・シリーズにおいても東西スパイ戦からソ連国内の権力闘争に題材がシフトしているのが感じられる。

ズキューン

ゴルゴ13 (78) 巻掲載
ゴルゴ13 144巻(最新刊)発売
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