ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第50巻-2ペルセポネの誘拐

2007-02-26 01:18:13 | 第046巻~第050巻

■ペルセポネの誘拐(第177話) 発表1981年4月

評価     ★★★

依頼人   日本外事警察 土方警視正

ターゲット  誘拐グループRRA(ローマ共和国軍)

報酬     $200,000

今回弾丸発射数      5/ 通算弾丸発射数 1,106

今回殺害人数        5/ 通算殺害人数   1,048

今回まぐわい回数    0/  通算まぐわい回数    76

<ストーリー>
ローマで日本人女性が誘拐された。日本政府は身代金を払おうとするが、イタリア政府に咎められる。日本外事警察 土方警視正は最後の手段に打って出る・・・

<この一言>
スイス銀行の俺の口座に20万ドル振り込んでくれ・・・

<もう一言>
バチカン放送で賛美歌13番を流してくれ・・・それが合図だ・・・

<解説>
ローマで日本人女性2名が誘拐された。誘拐グループRRA(ローマ共和国軍)は犯行声明を出し、10億リラ(2億円)の身代金を要求する。一度は身代金を払おうとする日本政府だが、イタリア政府より身代金を支払わないよう咎められる。交渉にあたった「日本外事警察 土方警視正」は身代金を支払いをあきらめ、ゴルゴに人質の救出を依頼する。
ゴルゴはバチカンの「サン・ピエトロ寺院」を訪れ、司教にRRAのアジトを探るよう依頼。人質となっている日本人女性がカトリック系の大学を出ていること、人助けが司教の仕事であることを理由に、バチカンを動かすゴルゴの強引な交渉力が凄い!バチカンが情報を掴んだら連絡するように頼むが、その合図が「バチカン放送で賛美歌13番を流してくれ・・・」というのもふるっている。
ゴルゴはバチカンの情報によりアジトを発見、RAAメンバーを全滅させる。
最後は海外における日本人のユルさを皮肉って終わっているが、海外で誘拐された日本人の”自己責任”論と身代金支払いの可否について、80年代初頭に問題提起している着眼点の鋭さは特筆に値する。

なお、本作でゴルゴは自ら報酬額を提示している。極めて珍しいケースで、 第40巻-4『蝶を射つ!!』 に次いで2回目。『蝶を射つ!!』は1973年発表の作品で、報酬額は「5万ドル」となっている。当初ゴルゴへの報酬はミニマム5万ドルという設定だったが、その後、 第44巻-1『モンゴルの鷹』 (1979年発表)、 第44巻-3『死の翼ふれるべし』 (1978年発表)で、報酬額はミニマム20万ドルに引き上げられている。本作でゴルゴが提示した20万ドルは、ミニマム報酬額を知らしめる意味で用いられたのだろう。

ズキューン

ゴルゴ13 (50) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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