疲れている時、不安な時、頭が冴えない時、
チャイコフスキーの音楽はいいと思います。
難しく考え込まないで、すっと入っていけるからです。
今回おすすめなのは「眠れる森の美女」。
彼の3大バレエ音楽の1つですが、あまり深刻にならず、
おとぎ話の世界へ入っていける雰囲気が醸し出されています。
最後は、オケ全体で盛り上げる構成ですが、
そこに行き着くまでの、滑らかな音楽が印象的です。
まるでフィギュアスケートの演奏曲目を選択している
ようで、氷の上でどんなドラマを演じてくれるのかみたいな、・・・・・・
興味を持って聴けます。
それくらい「すいすい」滑るように音楽が進むために
頭が疲れません。リフレッシュできます。
彼の作品で「くるみ割り人形」もそうなのですが、こちらは、
前回書いたコッペリアの「マズルカ」に似てサークルを
描きながら円舞する様が強くイメージできますが、
「眠りの森の美女」は紙芝居みたいなストーリーを
滑らかに追っていく筋書きのようで、これはこれで
楽しめます。