追悼曲「ピアノ協奏曲 第23番第2楽章」

2011-04-09 07:11:58 | 音楽療法

先月、東北大地震で被災された方々へ世界各国から追悼演奏が

行われましたが、ウィーンフィルもその1団でした。

指揮者、ダニエル・バレンボイム自らピアノ演奏したモーツァルトの

ピアノ協奏曲 第23番 第2楽章 アダージョ

この曲は、追悼にふさわしく、ピアノソロがしめやかで厳かに始まります。

どうにもならない悲しみを音で表現しているようで、

作者モーツァルトの悲しみと、今回の被災の悲しみがダブって聴こえます。

人間の力ではどうにもならないことをモーツァルトは身をもって知り、

音楽にしていますが、オペラ「ドン・ジョバンニ」の最終幕もそこらあたりが、

よく現れています。

大自然の力にひれ伏すモーツァルト。でも、そんな無力感の中でも

彼の音楽は生き続ける勇気を与えてくれます。

第2楽章に続く第3楽章は、世界が一変したかと思えるほど、

陽気で軽快です。

何事も諦めない・・・・・・・ことが生きるってことなんでしょうか!?