彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる"招き猫"と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え。(戦国時
代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編のこと)の兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
[生活用品革命:ボディソープ考]
この猛暑で、庭木の手入れ、町内美化の草刈りで一日に三回シャワーを浴
びるこT5おがあり、タオルと石鹸で洗い落とすのが面倒で足元を洗うに
風呂台座で洗うのもまた、石鹸置き場から出し入れするもの手間がかかる
が、界面活性剤が皮膚に過剰なのストレスを加掛ける。流し残しの恐れ、
構成物資によるアレルギー症発症の恐れなどのデメリットがある。
【技術事例】
1.特開2021-38174 低毒性人体用洗浄剤、及び低毒性人体用洗浄液
チバンライフ株式会社
[技術分野]低毒性人体用洗浄剤に関し、詳しくは細胞毒性作用の低い界
面活性剤を主成分とする低毒性人体用洗浄剤、及び該洗浄剤を配合成分中
の主成分として含有する、洗髪等に伴う皮膚障害を著しく軽減することが
可能なシャンプー等の低毒性人体用洗浄液に関する。
【概要】 近年、人体および環境を清潔に保つため、多種多様の洗剤が使
用されている。人体に関しては、シャンプー、ボディーソープ、フェイシ
ャルソープ、クレンジングなどが日常的に用いられている。これらの洗剤
の主成分は界面活性剤である一方で、界面活性剤が引き起こす皮膚毒性あ
るいは健康被害は古くから指摘されてきた。界面活性剤は皮膚から身体に
容易に体内に入り込み、様々な細胞毒性や皮膚疾患を生じることも知られ
ている。また、シャンプー(洗髪料)の過剰使用は薄毛や脱毛を引き起こ
すことも知られている。これは、界面活性剤が頭皮の毛包へ進入し、毛根
細胞にダメージを与えるためである。とくに、アトピーや薬物過敏症、ア
レルギー性皮膚炎をもつ消費者に対しては、従来のシャンプーは強力な毒
物となる。このように、従来の洗髪料は皮膚細胞へ与える細胞毒性を十分
に考慮して来なかった。また、シャンプーを構成する界面活性剤成分の細
胞毒性を定量化したデータも存在しなかった。洗浄成分として界面活性剤
を含む低毒性の人体用洗浄剤であって、界面活性剤が特定のポリオキシエ
チレンソルビトールと脂肪酸の多価エステルと、ソルビタン脂肪酸エステ
ルのポリオキシエチレンエーテルの混合物を該界面活性剤の主成分として
含むことを特徴とする、細胞毒性が低い界面活性剤、該界面活性剤を用い
た細胞毒性が低い低毒性人体用洗浄剤、さらに該低毒性人体用洗浄剤を用
いた細胞毒性が低いシャンプー、ボディーソープ、フェイシャルソープ、ク
レンジングなどを提供する。
【発明の効果】
本発明の低毒性人体用洗浄剤は、細胞毒性を著しく抑えたものである。該
低毒性人体用洗浄剤を含有するシャンプー等の低毒性人体用洗浄液を継続
して使用することにより、シャンプー等の構成成分による毛根細胞や頭皮
細胞へのダメージを最小限に抑え、シャンプー等による脱毛効果や皮膚障
害の軽減を期待できる。低毒性人体用洗浄剤は、従来のシャンプーに劣ら
ない洗浄能力を有している。 また、該シャンプーは、細胞毒性の低いトリ
ートメント成分および頭皮細胞の増殖を促進するハーブ類を含むことがで
きる。これにより、本発明の低毒性人体用洗浄剤は、毛髪頭皮の効果等洗
浄効果に加え、毛髪のハリ・コシを改善する効果、毛髪に湿度やしっとり
感を与える効果等が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄成分として界面活性剤を含む低毒性の人体用洗浄剤で
あって、該界面活性剤が、 下記構造式(1)で表されるポリオキシエチレ
ンソルビトールと脂肪酸の多価エステルと、 下記構造式(2)で表される
ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルとの混合物(但
し、ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテルの含有量が
0の場合を含む)を該界面活性剤の主成分として含むものであり、 該界面
活性剤のID50(30分処理で細胞の50%を死滅させる濃度)が2000
μg/mL以上であることを特徴とする低毒性人体用洗浄剤。
【化1】 000013 (1)式中、六つのX基の少なくとも一つはCORx基
であり、残りのX基は水素であり、CORx基中のRxは炭素数4~300の
飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基である。また、
ソルビトールに縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(a+b+c+d
+e+f)の平均は、10から150の範囲内である。
【化2】 000014 (2)式中、R1、R2、R3の何れか一つは炭素数4
~30の飽和脂肪酸基、または炭素数16~24の不飽和脂肪酸基であり
、残りの二つは水素、または炭素数4~30の飽和脂肪酸基、または炭素
数16~24の不飽和脂肪酸基である。また、ソルビタン脂肪酸エステル
に縮合させたエチレンオキシドキ基の合計(x+y+z+w)の平均は、
10から150の範囲内である。
【請求項2】 前記ポリオキシエチレンソルビトールと脂肪酸の多価エステ
ルが、テトラオレイン酸ソルベス(a+b+c+d+e+f)の合計の平
均は10~150であり、6個のX基の内、何れか四つがオレイン酸基で
あり、残りの二つは水素である)であることを特徴とする請求項1に記載
の低毒性人体用洗浄剤。
【請求項3】 前記ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレンエーテ
ルが、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート20
:R1=ラウリン酸、R2=H、R3=H)、モノステアリン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン(ポリソルベート60:R1=ステアリン酸、R2
=H、R3=H)、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポ
リソルベート65:R1=R2=R3=ステアリン酸またはパルミチン酸
)、 オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80:
R1=オレイン酸、R2=H、R3=H)のいずれかであるか、またはこ
れらのポリソルベート混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記
載の低毒性人体用洗浄剤。
【請求項4】 請求項1~3のいずれかに記載の低毒性人体用洗浄剤を配合
成分中の主成分として含む低毒性人体用洗浄液であって、該低毒性人体用
洗浄液の前記ID50が2000μg/mL以上であることを特徴とする
低毒性人体用洗浄液。
【請求項5】 前記低毒性人体用洗浄液が含有する、前記低毒性人体用洗浄
剤に由来するポリオキシエチレンソルビトールと脂肪酸の多価エステル、
又は該多価エステルと前記ソルビタン脂肪酸エステルのポリオキシエチレ
ンエーテルとの混合物の含有量が乾燥固形分として0.1~80質量%であ
ることを特徴とする請求項4に記載の低毒性人体用洗浄液。
【請求項6】 アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活
性剤、または両性界面活性剤の少なくとも一つを補助洗浄成分として含むこ
とを特徴とする請求項4又は5に記載の低毒性人体用洗浄液。
【請求項7】 前記補助洗浄成分が、ラウロイルアスパラギン酸Na、ジラ
ウロイルグルタミン酸リシンNa、コカミドプロピルベタイン、コカミド
DEA、及びサーファクチンNaから選択される一以上の成分であること
を特徴とする請求項6に記載の低毒性人体用洗浄液。
【請求項8】 前記補助洗浄成分の含有量の合計が、乾燥固形分として0.3
~10質量%であることを特徴とする請求項6又は7に記載の低毒性人体
用洗浄液。
【請求項9】 毛髪保湿成分、毛髪トリートメント成分、毛髪栄養成分、頭
皮保湿成分、頭皮栄養成分の少なくとも一つを乾燥固形分として合計0.1~
90質量%含むことを特徴とする請求項4~8のいずれかに記載の低毒性
人体用洗浄液。
【請求項10】 前記低毒性人体用洗浄液が、シャンプー、ボディーソープ、
フェイシャルソープ、またはクレンジングから選ばれるいずれかの形態を
有することを特徴とする請求項4~9のいずれかに記載の低毒性人体用洗
浄液。
【内容】
植木屋も知らない、「木を枯らさない、正しい剪り方」がある!年1回でも、思い立
った時でも、対処できる剪定法。
【目次】
1 剪定とは?
2 木がダメになる「素人切り」
3 たった1つの正しい剪り方―CODIT(コジット)理論
4 切る枝と残す枝を見分ける
5 剪定の極意
6 樹種別剪定のコツ
7 人と木の関係を考える
---------------------------------------------------------------------------------------------------
【おれの剪定日誌 ⑨:剪定概論 ②】
切り方と腐朽瓢の侵入の関係
1.寸暴切りを還ける
前述のように、いわゆる「ブツ切り」をすると、腐巧菌が侵入しやすくなる。
2.切る位置と角度を謝らない
特に大技の剪定・技下ろしは切断位置と角度を十分に吟味する。
ノコギリで技を切り落とすのは簡単だが、いい加減な場所で切ると巻け
ず幹の内部にまで腐朽を呼び込んでしまう。
腐朽が進ひと将来的に大技が枯れて落下したり、倒木したりする危険がある
ので、十分な知識と技術が必要。
3.適度な切断角度を知る
「だいたい斜めに切ればよかろうjという長堤ではよくない。
切り口の角度が急すぎても甘すぎても木にダメージを与える。
A、B、Cはすべて悪い切り方で、正しい切り方はDのみである。
4.切断ラインの出し方
具体的な切断ラインの決め方は、まず切ろうとしている枝の「通り」(
芯)を出す。次に枝の又の部分にあるバークリッジのすこし上のところ
から、枝の通り大して垂直になるなるように線を引くBを描くが地面に
対水平ではないという(?)。次にBの唯とバーククリッジライン(C)
を2等分するDの錐が截断夫となる。このラインを守って技を落とせば
腐朽菌の侵入を最小限に抑えることになると説明さしているが、もうひ
とつ理解できないので残件扱いにする。
※ コジット理論ルールってこういうことなのかと初めて知る。これは、
ユーチューブを早速見ることに。これは「目から鱗」。理論実践がつづ
いているここで保留しておく。
【再エネ革命渦論 158: アフターコロナ時代 159】
● 技術的特異点でエンドレス・サーフィング
特異点真っ直中 ㊵
ディスプレイの画像比較(イメージ図)
従来品(約40µmピッチ:参考)(左)と 新商品(6.3µmピッチ)(右)
SSS,1.3型OLEDマイクロディスプレー発売
ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)は,4K(3,552×3,840)の高解像度に
よりリアルな空間再現に貢献する大型で高精細な1.3型OLEDマイクロディスプレ
ー「ECX344A」発売へ(➲ 第4次産業 画像処理・見える化)
出所:ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(SSS)
一般的にディスプレーデバイスにおいて,高解像度化を進め画素数が増えると,
画素ごとの輝度などの特性にばらつきが生じ,画質が劣化する(トレードオフ)。
この製品は,トランジスタのレイアウトやプロセスを最適化し、さらに独自のばら
つき補正回路を採用。これにより、DCI-P3を96%カバーした広色域と高輝度の両
立を実現し、高精細とあわせることでリアルな映像による没入感を高めた体験を
実現。
※デジタルシネマ向けにアメリカの映画制作業界団体 Digital Cinema
Initiativesが策定した、RGB色空間の規格の1つ。
これにより,トランジスタ特性のばらつきを改善し,4Kの解像度を有しな
がらも均一な輝度特性による高画質を実現した。さらに,新開発の高速駆
動用ドライバー回路を実装することで,毎秒90フレームの滑らかな映像を
実現。また,この高画質性能を1.3型の大型なディスプレーで実現したこと
により,搭載製品における広視野角な映像表現を実現。VR/AR向けヘッドマ
ウントディスプレーにおける体験価値向上に向け,この製品では,残像感
を低減させた滑らかでクリアな映像を提供するために,毎秒90フレームの
高フレームレートに加え,画素の発光時間を従来比で1/5(Duty 20%駆動)
と短くした、一方で5,000cd/m2の高輝度を実現する独自技術を生かすこと
により,Duty 20%駆動においても,一般的に搭載製品の明るさとして求め
られる1,000cd/m2の輝度を実現することで,明るさと残像感の低減を両立
させる。さらに、また,4K高解像度を表示するためには,搭載製品側で高
いデータ処理能力が必要になる。搭載製品側の負荷を軽減するために,用
途に合わせて選べる3つの表示モードも用意。
【関連特許事例】
1.特願2022-23839 表示装置および電子機器 ソニーセミコンダクタソリ
ューションズ株式会社
【概要】 下図1のごとく、表示装置は、基板と、基板上に設けられた第1
の有機EL素子と第2の有機EL素子と第3の有機EL素子を含む複数の
有機EL素子と、を有する。複数の有機EL素子の各々は、反射板と、光
路長調整層と、第1電極と、有機層と、第2電極と、第3電極と、を有す
る。第2電極は有機層と第3電極との間に設けられ、複数の有機EL素子
のうち、隣接する有機EL素子の第1電極間に画素間絶縁層が設けられる。
第3電極は、断面視において、画素間絶縁層の傾斜面に対応する領域を有
する。少なくとも1つの反射板は、第1の層と、第2の層とを備え、第1
の層の上面の一部は、第2の層に覆われず露出しており、第1の層の反射
率が第2の層の反射率より低く、かつ、第2の層に覆われず露出している
第1の層の上面の一部が、領域と積層方向において重なる、色純度の低下
を抑制することができる表示装置を提供する。
図1、本開示の第1の実施形態に係る表示装置の構成の一例を示す断面図
【符号の説明】
10、30、40、50、60、70、80、90 表示装置 11 駆動
基板 11A 基板 11B 薄膜トランジスタ 11C ゲート電極 11D ド
レイン電極 11E ソース電極 11F ゲート絶縁層 11G 半導体層 1
1H 層間絶縁層 12 絶縁層 12A コンタクトプラグ 12B 第1の絶
縁層 12C 第2の絶縁層 12D 第3の絶縁層 12E 配置層 13、
33、53、63、93 反射板 13A、53A、63A、93A 下地層
13B、33B、53B、63B、93B 反射層 13B1 内側部分
13B2 周縁部分 13S、33S、53S 対向面 14 光学調整層
14A 光路長調整層 14B 光路長調整層 14C 光路長調整層 15 第
1の電極 16 画素間絶縁層 16A 開口 17 有機EL層 18 第2の
電極 18M 蒸着源 19 保護層 20 充填樹脂層 21 対向基板 33St
91St 段差 33SA、53SA、91SA 側面 63B2 光吸収層
81 マイクロレンズ 91 吸収層 91M 蒸着源 92 積層膜 100R、
100G、100B 有機EL素子 101R、101G、101B サブ画
素 102R、102G、102B 共振器構造 310 デジタルスチルカ
メラ(電子機器) 320 ヘッドマウントディスプレイ(電子機器) 33
0 テレビジョン装置(電子機器) A1、B1 第1の領域 A2、B2 第
2の領域 A3 第3の領域
<1 第1の実施形態>
[概要]
有機EL層がすべてのサブ画素にわたって共通に設けられると共に、共振器
構造を有する表示装置では、画素間絶縁層の開口の横方向にキャリアがリー
クし、画素間絶縁層上でも有機EL層が発光する現象が見られる。特に、低
電圧を電極間に印加した場合に、この現象は顕著である。
上記構成の表示装置では、画素間絶縁層の開口は、第1の電極上に設けられ
ているため、画素間絶縁層より上層に形成される各層において、画素間絶縁
層の開口に起因する段差がサブ画素間に生じる。また、上記構成の表示装置
では、各色のサブ画素ごとに反射層と第1の電極との間の光学調整層の厚さ
が相違するため、光学調整層より上層に形成される各層において光学調整層
の厚さの相違に起因する段差が、隣接するサブ画素間に生じる。したがって、
上記構成の表示装置では、画素間絶縁層の開口と光路長調整層の厚さの相違
起因する段差の影響により、画素間絶縁層の開口の周縁部分における反射板
と第2の電極との間隔が、サブ画素の表示色に対応する共振長とは異なって
しまう。
上述したように、上記構成の表示装置では、画素間絶縁層上でも有機EL層
が発光すると共に、画素間絶縁層の開口の周縁部分における反射板と第2の
電極との間隔が、サブ画素の表示色に対応する共振長とは異なっているため、
画素間絶縁層の開口部分とは異なる色の光が、画素間絶縁層の開口の周縁部
分では取り出され、色純度の低下が発生する。すなわち、画素間絶縁層の開
口の周縁部分では、段差とキャリアのリークに起因した色度の諧調の悪化が
発生する。
第1の実施形態では、反射板の反射率を領域に応じて異ならせることで、上
記色純度の低下を抑制することができる表示装置について説明する。
[表示装置の構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る表示装置10の構成の一例を示す断
面図である。図2は、サブ画素101R、101G、101Bの構成の一例
を示す平面図である。図3は、図1の一部分を拡大して表す断面図である。
表示装置10は、図1に示すように、駆動基板11と、絶縁層12と、複数
の反射板13と、光路長調整層14と、複数の第1の電極15と、有機EL
層17と、第2の電極18と、保護層19と、充填樹脂層20と、対向基板
21とをこの順序で備える。
表示装置10は、トップエミッション方式(上面発光方式)の表示装置であ
る。対向基板21側がトップ側(表示面側)となり、駆動基板11側がボト
ム側となる。以下の説明において、表示装置10を構成する各層において、
表示装置10のトップ側となる面を第1の面といい、表示装置10のボトム
側となる面を第2の面という。
(有機EL素子)
反射板13、光路長調整層14、第1の電極15、有機EL層17および第
2の電極18が、有機EL素子100R、100G、100Bを構成してい
る。有機EL素子100R、100G、100Bはそれぞれ、赤色光、緑色
光、青色光を出射する。 【0019】 有機EL素子100R、100G、
100Bはそれぞれ、図2に示す3色のサブ画素101R、101G、10
1Bを構成している。サブ画素101Rは、赤色を表示する赤色のサブ画素
である。サブ画素101Gは、緑色を表示する緑色のサブ画素である。サブ
画素101Bは、青色を表示する青色のサブ画素である。3色のサブ画素
101R、101G、101Bの組み合わせにより、1つの画素が構成され
る。
以下の説明において、有機EL素子100R、100G、100Bを特に区
別せず総称する場合には、有機EL素子100という。また、サブ画素10
1R、101G、101Bを特に区別せず総称する場合には、サブ画素10
1という。複数の有機EL素子100、すなわち複数のサブ画素101は、
駆動基板11の第1の面上にマトリクス状等の規定の配置パターンで2次元
配置されている。
(共振器構造)
機EL素子100R、100G、100Bにはそれぞれ、共振器構造102R、
102G、102Bが設けられている。複数の反射板13と第2の電極18
が、複数の共振器構造102R、102G、102Bを構成している。共振
器構造102R、102G、102Bは、マイクロキャビティ構造であって
もよい。共振器構造102R、102G、102Bは、規定波長の光を共振
させ強調し、出射する。具体的には、共振器構造102Rは、有機EL層17
で発生された白色光に含まれる赤色光を共振させ強調し、外部に放出する。
共振器構造102Gは、有機EL層17で発生された白色光に含まれる緑色
光を共振させ強調し、外部に放出する。共振器構造102Bは、有機EL層
17で発生された白色光に含まれる青色光を共振させ強調し、外部に放出す
る。 反射板13と第2の電極18との間の光路長
(光学的距離)は、共振させる規定波長の光に応じて設定されている。より
具体的には、共振器構造102Rでは、反射板13と第2の電極18との間
の光路長は、赤色光が共振するように設定されている。共振器構造102G
では、反射板13と第2の電極18との間の光路長は、緑色光が共振するよ
うに設定されている。共振器構造102Bでは、反射板13と第2の電極18
との間の光路長は、青色光が共振するように設定されている。
(駆動基板) 駆動基板11は、いわゆるバックプレーンであり、複数の有
機EL素子100を駆動する。駆動基板11は、基板11Aと、複数のゲー
ト電極11Cと、複数のドレイン電極11Dと、複数のソース電極11E、
ゲート絶縁層11Fと、半導体層11Gと、層間絶縁層11Hとを備える。
ゲート電極11C、ドレイン電極11D、ソース電極11E、ゲート絶縁層
11F、半導体層11Gおよび層間絶縁層11Hからボトムゲート型の薄膜
トランジスタ11Bが構成されている。
基板11Aの第1の面上に、複数の薄膜トランジスタ11Bを含む駆動回路
が設けられている。この駆動回路により、複数の有機EL素子100の発光
が制御される。基板11Aは、例えば、水分および酸素の透過性が低いガラ
スまたは樹脂で構成されていてもよく、トランジスタ等の形成が容易な半導
体で構成されてもよい。具体的には、基板11Aは、ガラス基板、半導体基
板または樹脂基板等であってもよい。ガラス基板は、例えば、高歪点ガラス、
ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、フォルステライト、鉛ガラスまたは石英
ガラス等を含む。半導体基板は、例えば、アモルファスシリコン、多結晶シ
リコンまたは単結晶シリコン等を含む。樹脂基板は、例えば、ポリメチルメ
タクリレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルフェノール、ポリエーテ
ルスルホン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート
およびポリエチレンナフタレート等からなる群より選ばれた少なくとも1種
を含む。基板11Aは、リジッド基板であってもよいし、フレキシブル基板
であってもよい。
ゲート電極11Cは、基板11Aの第1の面上に設けられている。ゲート電
極11Cは、例えば、アルミニウム(Al)等の金属またはポリシリコン等
を含む。ゲート電極11Cは、走査回路(図示せず)と接続されている。ゲ
ート絶縁層11Fは、ゲート電極11Cを覆うように基板11Aの第1の面
に設けられている。ゲート絶縁層11Fは、例えば、酸化シリコン(SiO
x)または窒化シリコン(SiNx)等を含む。
半導体層11Gは、ゲート絶縁層11Fの第1の面上に設けられている。半
導体層11Gは、例えば、非晶質シリコン、多結晶シリコンまたは酸化物半
導体等を含む。半導体層11Gの一部の領域は不純物によってp型またはn
型にドープされ、ドレイン領域およびソース領域(いずれも図示せず)が形
成されている。ドレイン領域とソース領域との間、かつゲート電極11Cの
上方の半導体層11Gの領域には、チャネル領域(図示せず)が形成されて
いる。
層間絶縁層11Hは、半導体層11Gの第1の面上に設けられている。層間
絶縁層11Hは、例えば、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(Si
Nx)および酸窒化シリコン(SiON)等からなる群より選ばれた少なく
とも1種を含む。層間絶縁層11Hには、複数のコンタクトホールが設けら
れている。ドレイン電極11Dは、層間絶縁層11Hに設けられたコンタク
トホールを介して半導体層11Gのドレイン領域と接続されている。ソース
電極11Eは、層間絶縁層11Hに設けられたコンタクトホールを介して半
導体層11Gのソース領域と接続されている。ドレイン電極11Dおよびソ
ース電極11Eは、例えば、アルミニウム(Al)等の金属を含む。
(絶縁層) 絶縁層12は、基板11A上に形成された薄膜トランジスタ11
B等の駆動回路上に設けられ、該駆動回路を被覆することで平坦化する。絶縁
層12は、図3に示すように、第1の絶縁層12Bと、第2の絶縁層12Cと
第3の絶縁層12Dとをこの順序で備える積層体であってもよい。絶縁層12は
、有機絶縁層であってもよいし、無機絶縁層であってもよし、これらの積層体
であってもよい。有機絶縁層は、例えば、ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂
よびノボラック系樹脂等からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む。無機
絶縁層は、例えば、酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)お
よび酸窒化シリコン(SiON)等からなる群より選ばれた少なくとも1種を
含む。
絶縁層12は、複数のコンタクトプラグ12Aを内部に備える。コンタクトプ
ラグ12Aが、薄膜トランジスタ11Bと有機EL素子100とを電気的に接続
する。薄膜トランジスタ11Bは、コンタクトプラグ12Aを介して有機EL
素子100の発光を制御する。コンタクトプラグ12Aは、例えば、銅(Cu)
およびチタン(Ti)等からなる群より選ばれた少なくとも1種の金属を含む。
【0030】(第1の電極) 複数の第1の電極15は、絶縁層12の第1の面
上に設けられている。複数の第1の電極15は、絶縁層12の第1の面上にマト
リクス状等の規定の配置パターンで2次元配置されている。第1の電極15は、
アノードである。第1の電極15と第2の電極18の間に電圧が加えられると、
第1の電極15から有機EL層17にホールが注入される。隣接する第1の電
極15の間は、電気的に分離されている。第1の電極15は、絶縁層12に備
えられたコンタクトプラグ12Aに接続されている。
※紙面の都合上、割愛・中略
[作用効果]
上述したように、第1の実施形態に係る表示装置10では、反射板13は、
第1の電極15を介して有機EL層17と対向する対向面13Sを有する。
第1の領域A1における対向面13Sの反射率R1と第2の領域A2におけ
る対向面13Sの反射率R2が、R2<R1の関係を満たしている。これに
より、第2の領域A2において、第1の領域A1とは別の色の光が表示光と
して取り出されることを抑制することができるので、色純度の低下を抑制す
ることができる。したがって、色度の諧調の悪化を改善することができる。
出所:Stanford News Service
温冷暖房省エネのためのカラフルな低放射率塗料
【意義】
従来の塗料代替と普遍的な省エネソリューションの提供を目指し、カラフル
な低放射率塗料を開発。カラフルな視覚的外観を示しながら、赤外線(IR)波
長で低放射率(すなわち、高反射率)を示す二層コーティングを作製に使用で
きる。高い中赤外線反射率は、密閉された空間の放射断熱を大幅に強化し、
外部環境からの熱の増減を効果的に制御対応する一方、近赤外反射率が高い
と、暑い時期の太陽熱の増加が軽減される。この光学設計は、美的魅力を超
え、エネルギー節約と暖房と冷房にトレードオフ効果的なバランスし、屋内
の熱環境維持の年間エネルギー消費を逓減。その結果、暖房/冷房、省エネ、
カーボンニュートラルのメリットを提供するものである。
【技術論文】
・原 題:Colorful low-emissivity paints for space heating and cooling energy
savings
・掲載誌:PNAS、August 14, 2023
・D O I :10.1073/pnas.2300856120:, US patent (Appl. No.: 63/355193).
『源氏物語』の作者および作品を深層で統御しているものは何か?
『源氏物語』を論ずるのは、ひとつの特定の物語、特定の作品を論
ずることではなく、作品そのもので物語、文学という概念を論ずる
ことである。―作品をつらぬく無意識としての“自然”、霊威=物
の怪に対する人々のありよう、また歴史物語『大鏡』や『栄花物語
』とのトポロジカルな同型性に着目し、作品の構造と深層を浮き彫
りにする。著者の方法意識がもっとも鮮明に発揮された、これぞ吉
本『源氏』論と評される古典論の代表作。
吉本 隆明【著】1982年 大和書房
目次
第1部 母型論
第2部 異和論
第3部 厭離論
第4部 環界論
附録 わが『源氏』
-------------------------------------------------------------------
「乙女」の巻を眼にみえぬ入り口にして、光源氏の子弟たちの世代が、作
品のなかを歩きはじめると、すぐに『源氏物語』の世界はまったく変容し
てしまう。光源氏が色好みの貴公子から、子弟のしつけに心をくばる親の
表情を浮べるようになったり、子供たちの世代が、それぞれにじぶんの言
葉を喋言り、大人びた恋を仕かけはじめるだけではない。物語自体が、変
わってしまうのだ。理想の地位と資質をもった美貌の主人公が、さまざま
な女性を遍歴して歩くという説話的な結構はまったくふっきられる。光源
氏は紫夫人といっしょに新しく造営された六条院のうちに住居をすえる。
それを中心に作品の登場人物はそれぞれの同心円のうえから、この中心に
かかわってゆく構成にきりかえられる。この構図は作者が意図したものに
ちがいない。古来からの説話物語にあこがれ、理想の宮廷の人びとの恋物
語を空想して、ひとりの輝やかしい閲歴をもった、美貌の、男女のたてひ
きをよく心得た主人公を設定して、語りを繰りひろげるといったモチーフ
は、しだいに表われてゆく。
物語の舞台は、いままで馴染んだ世界から脱けだして、現に作者が眼の
まえに体験し、見聞し、もの思いを強いられている宮廷生活の場面に移さ
れた。そのため野放図な空想ができなくなったということだろうか。作品
の世界の雰囲気が、どうしようもなく凋落し、登場人物たちはもはや、あ
の光の源氏でさえ、つめたく暗い異和のなかに沈んでしまうように感じら
れる。作品のこの変容は詰めいているが、この詰はどこに糸をひいてるか、
ほんとはしらされないのだ。ただこの詰のあるべき姿を、できるだけ露出
させてみることが、さしあたってできることにおもえる。
光源氏は葵夫人に生まれたじぶんのひとりきりの男子夕霧の元服のとき、
ほんとなら高官の子弟ははじめから四位の位階にずえておかしくないのに、
子の恨みがましい気持を誘っても、委細かまわずに六位の浅葱の祖を着せ
る。そればかりではない。「才を本としてこそ大和魂の世に用ひらるる方
も強う侍らめ。」(「乙女」)などといって、東の院のなかにこの子の部
屋組みを追って、誠実で学才ある師にたくして学問を強制させたりする。
女性との優美な交渉ぶりばかりみてきた眼には、なぜおおらかで遊興的
な光源氏が、わが子にこれほど厳格に冷静に学問を仕つけ、低い位階にお
こうとするのかよく理解できない。
もちろん光源氏は、自家の高位と勢力をたのんで、子供たちが学問に励
みもせずに遊び暮し、それでもひとりでに泣か上って、じぶんも怪しまず
まわりも追従ばかりして、これを放任する。そんな状態をあたりまえみた
いに思うようになっては、よくないという見識を語りはする。だが読者は、
こういう見識を披樫してわが子にしつけを強いる光源氏に、いねば遊蕩好
きの父親が、唐突に真面目くさったことを子供に強制しだしたといったと
惑いを惑ずる。またなぜ学才を身につけるのが肝要だと、それほどわが子
に強いるのかよく理解できない。位人臣をきわめたほどの光源氏が、こう
いう見識をかくしもっているのは当然だ、すこしも不自然ではないといっ
ても意味をなさない。この作品の視線の変化は、語り手が光源氏の女性と
の交渉という局面から、ここで、親として子をしつける局面へ視線を移し
はじめたというのとちがっている。すべてが分別くさく、いじけた世界に
なっているのだ。世界のこの変貌は作者が意図した、あるばあいには意図
以上の変貌とおもえる。
なぜかもう作者は、おおらかで微妙な情念のふるえを見逃がさずに、女
性だちとかかわ光源氏の華麗な姿を描いて、それがひとりでに感性的な調
和の世界になっており、愛恋の喪失さえも喪失とは感じさせずに、自然と
の和解になっている、あの手さばきを必然的に喪ってしまっている。作品の
世界をそんな予兆として読むのを余儀なくされる。
作者になにが起ったのか? 語り手はどうしたのか? この謎はすぐに
解くことはできない。だが作者の内面になにかが起ったので、語り手に起
ったのでも、作品として語りの局面が変ったのでもないことは、すぐにで
も想像される。いままで調和と肯定の感性が作品の主調音だったのに、い
つの間にかちぐはぐした、せち辛い、眼のつまった、そしてしぼんだよう
な世界が現われてしまう。作品の人物はみんな、やることなすことちぐは
ぐになってしまい、心の方位は互いにゆき違ってゆく。そして世界には冷
たさや暗さが添うようになる。それと一緒に、光源氏は語りのなかでは主
人公であっても、作品のなかでは唯一の主人公であることをやめる。子息
の夕霧やその親友の柏木の右衛門督が、複数の主格として光源氏とならび
立つようになる。理想の容貌と挙措と地位をもつといえば、夕霧や柏木も
光源氏と同格だし、なにをやってもちぐはぐな凋落した世界に陥込んでし
まうといえば、光源氏もまた夕霧や柏木と一緒に、そういう世界に陥没し
ているのだ。
吉本隆明 著『源氏物語論』
第Ⅱ部 異和論
※文体が読むのも辛いので、エネルギーと体調と時間配分次第となる。
風蕭々と碧いの時
John Lennon Imagine
【POPの系譜を探る:2023年代】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます