極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ひまわりと楽市楽座

2009年08月23日 | 政策論



平原を渡り辿るは 青春の風と向日葵 嗚呼懐かしい




向日葵(学名:Helianthus annuus)はキク科の一年草。
種実を食用や油糧とするため、あるいは花を花卉とし
て観賞するために広く栽培される。またヒマワリは夏
の季語。原産地は北アメリカ。高さ2mくらいまで生長。
既に紀元前からインディアンの食用作物として栽培。
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マド
リード植物園で栽培を開始した。マドリード植物園は
ダリアやコスモスが最初に栽培されたことでも有名で
あが、種ができる頃のヒマワリヒマワリがスペイン国
外に持ち出されるまで100年近くを要し、177世紀に
至りフランス、次にロシアに伝わった。ロシアに到達
してはじめて、その種子に大きな価値が認められた。




ロシア正教会は四旬節の40日間及び復活節の間は非常
に厳格な断食と食物品目の制限による斎(ものいみ)
を実行していた。19世紀の初期にはほとんど全ての油
脂食品が禁止食料とされていたが、食用可能食品とし
してヒマワリ種子を常食にした。19世紀半ばには普及
し、ロシアが食用ヒマワリ生産の世界の先進国となっ
たといわれるが、日本には17世紀に伝来してた。




海と言えば夏だが、平原といえば向日葵。その双方と
も焼き尽くすかのような太陽が降り注ぐ、持て余すエ
ネルギーは夏の終わりの風と共に恋の終わりとして、
別離の切なさと儚さで覆う季節。だからこそ、避けら
れない裏切りの季節の到来を寧ろ自虐的に楽しんでい
たと感傷的に詠う。盛夏の風物詩「ヒマワリ」。花言
葉は「あなたは素晴らしい」。




興味深い新聞が。「<イスラエル>携帯電話は通話機
能のみ…ユダヤ教超正統派」(毎日新聞)。それによ
ると「高画質カメラやワンセグ、GPS(全地球測位
システム)機能などを加え、ますます進化する携帯電
話。だが、宗教的な理由からこうした流れに逆行し、
通話機能のみの携帯電話に固執する人たちがいる。イ
スラエルのユダヤ教超正統派だ。背景には、インター
ネットやメールは使い方次第でユダヤ教の倫理観を脅
かしかねないとの懸念
がある」と。



ファイル:Judea.jpg

「厳格なユダヤ教の生活規範に反しない最新技術の活
用法を研究しているラビ、ハルペリン師は『問題は電
話自体ではなく、付随機能。インターネットやメール
は不道徳に使われかねない』と説く。例えば、超正統
派はテレビを見てはいけないとされる。女性の裸など
宗教倫理に反する映像を不意に目にする危険があるた
めだ(中略)総人口約700万人のイスラエルで、超
正統派は1割程度。同国でも携帯電話は多機能化の一
途だが、利用者の低年齢化に伴い、世俗派の間でも超
正統派と同様の懸念が深まりつつあり、携帯との健全
なつきあい方は社会的議論になっている」と。




「インターネットでポルノ」とは大前研一の言いぐさ。
ということは、イスラエルは欧米化に抵抗していると
いうことか。日本には神道・仏教があり警戒はしてい
るが、この問題は既に決着がついている。未成年は親
の管理下に置くと。







成長戦略としての『新楽市楽座論』

【労働政策】



労働には、(1)肉体労働、(2)頭脳労働に(3)
感情労働という概念があるとは「吾不識」であった。
感情労働(Emotional Labour)とは、身体や知識だけで
なく感情の移入を必要とする労働作業を意味。職種と
して、看護師介護士が挙げられる。コールセンター
電話オペレーター、航空機の客室乗務員や風俗嬢
ホスト、ホステスなどのサービス業も感情労働に当て
はまるらしい。


 Usain Bolt

本来、労働の定義においては行動主義的、生理学的な
固体主義的把握によるアプローチが一般で「感情労働」
は、労働の本質を社会史的、人類学的視座から文化的
相対主義の視点を援用し、社会的・社会心理学的、経
済学的文脈において解きほぐそうとする試みという。
社会関係認知と感情の関連を問うKemperら?の方法、
ホックシールド(Arlie Russell Hochschild)(感情操作)な
どの研究が見られるというが、ウサイン・ボルトの世
界新記録は、肉体と頭脳を制御する感情の制御でなし
えたとするなら、これは付加価値を高める産業の形成
の後知恵を意味する。




さて、「年越し派遣村」で揺れに揺れた「労働者派遣
」改訂の現実。賃労働の有り様の激(正規社員で
あらずば人にあらず的風潮とその実態)。その反省も
あり、今回の選挙では「デジタル日雇い」形態は各党
は禁止というが(幸福実現党を除くが、新自由主義調
整インフレ派党か)、製造現場への派遣、登録型派遣
を巡って与党・みんなの党は検討、野党は禁止という。




社会保障の基盤が強固なら、与党の主張は労働力の流
動促進を主政策とする『新楽市楽座論』から見て説得
力があるが、野放図な格差拡大政策は本家米国で破綻
している(『南天と公会計制度改革』『サンシュユと
デジタル革命
』)。賃労働の若者をやけくそに追い込
まないためには、「ライフサイクル」「将来設計」に
希望が持てるような「入口戦略」がいる。その手段が
「消費税率の適正化」「消費税段階的適正化」「小さ
な政府と景気刺激策」のどれかだ。





ここではもう少し踏み込んだ政策、つまり、(1)「
週4日制の導入」(時間外労働の割り増しの大幅増額)
と(2)就労形態の緩和(副業の容認等)である。ま
た、(3)外国人労働者に対する就労及び社会保障条
件を、国内労働者と同一とする、(4)就労支援制度
の充実を基本としてワークシェアリングの促進を特徴
する。



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