極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

美容柳とあげは蝶

2009年06月23日 | 新弥生時代



雨上がり 羽音たて飛ぶあげは蝶 美容柳の花をホバリング


ファイル:Kansai International Airport Departures.JPG

メールを遣り取りしていると、イメージが思わぬ方向に展開
する場合が多い。二酸化炭素排出量削減を推進するには何ら
かのパワーを必要とするがそれが政治・政策分野であれば、
目的のためには既存の価値・基準を反故にするぐらいの一貫
した決意の必要性を再認識させられた。例えば、国家予算の
経済産業省」起案分をゼロにし、「環境省」起案分にそれ
を「二酸化炭素排出量削減推進」予算分として乗せ替えるぐ
らいの決意だ。その意味では、昨日の『沈黙の艦隊』は参考
(『蛍袋は沈黙の艦隊』)になった。


 関西空港

日本の航空行政を大胆に見直さなければならない。その根拠
は、(1)業界の過当競争、(2)物流と交通の変化、(3)
硬直化した運営、(4)少子高齢化の4つで、関西空港はそ
の典型例。近年の高度情報化社会の進展は、不要不急の出張
業務を「ゼロ」にするとともに(『デジタル革命』第5則、
‘イレージング・エフェクト’)、物流もダウンサイジング
化する(『デジタル革命』第2則)。つまり、交易のノック・
ダウン、プレハブリケーション化の促進と、今後さらに進展
する農産物の地産・地消化(=「新弥生時代」「農工融合」)
等。

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その意味では「伊丹空港存続」の選択は間違いであり、‘竹
村健一的発想の煽り’の終焉でもあった。もっと言うと「共
存共栄」の‘民営化’ではなく、「選択と集中」の‘民間化’
を選択すべきだったと言える(情勢によれば、その逆の選択
もありうるし、危機的情勢では‘公営化’も少ないケースで
は選択肢としてある)。




それでは、伊丹空港の跡地の再利用はどのようにするのか?
(1)近畿には、大阪国際空港をはじめとする、神戸、八尾
南紀州、但馬、鶉野(「日野」は頓挫)など。これらを利用
する『マイクロ・エアバス網』の基地とそれ以外の用地は民
営売却すれば良いだろう。




ところで、『マイクロ・エアバス網』とはなにか?近畿圏内
を迅速に移動できるミニ・ジェット機や大型ヘリコブターが
利用できる、医療・災害・福祉型空港網でその整備である。
臓器移植などはその典型例だと思われるし、救急車と合体で
きる長距離移動体の開発が課題となるだろう。勿論、無人操
作・ロボット化もその範疇にはいる。

   HEM-Net  

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 映画「トランスフォーマー/リベンジ トレーラー」


 flowering

花はなぜ咲くのか?と問われれば私ならどう答えるだろうか。
花が咲くのは‘花咲爺さん’が灰を撒いてくれるからとはさ
すがに言い出せない。‘吾不識’なのだ。花の咲く植物が発
生するのはカンブリア紀以降の約2億年前に遡るという。遺
伝子を昆虫類と共生することで受粉し増殖させる非風媒花系
花粉媒介型植物と自己流で定義しよう。花は、虫たちに紫外
線を反射してシグナル(虫たちに蜜のありかを教える標識の
ネクターガイド:蜜標)を送る。植物が配偶相手と結びつけ
てくれる婚活の仲人(ポリネータ)。ポリネータを操り、よき
配偶者と出会い健全な子孫を残すために花を咲かせる。

花はなぜ咲くの?    File:Hollyflowers.jpg


ファイル:Arabidopsis thaliana-flower.jpg 

1970年以降、『デジタル革命』により遺伝子解析技術が
急速に発展し、2007年4月に日本の荒木崇らのグループ
がシロイヌナズナを使ったFT遺伝子から形成されるタンパ
ク質がフロリゲン(植物ホルモン)であることを実証する。
ところが、イネはシロイヌナズナとは遺伝子が同じでも機能
が逆だというのである。つまり、2つある遺伝子(Hd1、
Ehd1)を使い分けの長日条件、短日条件を調節できる、
緯度に合わせ開花が自律調整出来るというのである(⇒「イ
ネが北進できた理由」)。


ファイル:Flores.gif

この様にイネにはまだ未解明の花芽形成の遺伝子がありこの
解明の成果いかんでは、イネ以外の開花時期の制御も可能と
なるという。なお、この解析には量的形質座位(QTL)解
析法(現在15種類まで解析できている)を用いている。形
質(trait, character)とは、生物のもつ性質や特徴のこと。たと
えば髪の色は形質であり、遺伝形質である。また、髪の色そ
のもののこと(黒や白や茶色など)を形質状態と言う。元々
は種を見分けるための形態を意味する言葉。




【ミッション:S遺伝子を探せ】

自家不和合性(英語:self-incompatibility, SI)は、被子植物の自
家受精を防ぐ数種類の遺伝的性質の総称。ある植物個体の正
常に発育した花粉が同じ個体の正常な柱頭に受粉しても受精
に至らないこと、あるいは正常種子形成に至らないことを自
家不和合と呼ぶ。自家不和合性の植物では、同一または類似
の遺伝子型を持つ個体の柱頭に花粉が到達しても、花粉の発
芽・花粉管の伸長・胚珠の受精・受精胚の生育のいずれかの
段階が停止し、結果として種子が形成されない。自家不和合
性は、被子植物において自殖(自家生殖)を防ぐ最も重要な
手段であり、新しい遺伝子型を作成し、地球上に被子植物が
広がった成功の要因の一つであると考えられているが、この
メカニズムの解明は授精制御の進展に繋がり重要だ。



ビヨウヤナギ(美容柳、学名:Hypericum monogynum)はオト
ギリソウ科の半落葉低木。別名マルバビヨウヤナギ。中国原
産。半常緑性の小低木で、よく栽培されている。花期は6-7月
頃で、黄色の5枚の花弁のある花を咲かせる。雄蕊が長く多数
あり、よく目立つ。雄蕊の基部は5つの束になっている。葉は
十字対生する。ビヨウヤナギは、美容柳などの字を当てるこ
ともあるが、語源は不明(花が美しく葉が柳に似るためか)。
雨が止み、つかの間の日差しにあげは蝶が、花を求めて庭を
飛ぶ。この3ヶ月で世界が変わった。聞こえない羽音が私に
は聞こえると歌う。庭園に使われる「ビヨウヤナギ」。花言
葉は「多感」。

 

コメント
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