***「京都花街 ファッションの美と心」***
(淡交社/文・写真 相原恭子)が、
刊行されました。
書店で今日、発売どす。
芸妓さん、舞妓さんの衣装を愛でる日本人の美意識。
史料を探して、文人墨客の歌や小説の一節なども引用して、
今、感じ取りたい「日本の美学」
ひいては「日本人の美のアイデンティティー」を探りました。
もちろん、芸妓さん、舞妓さん、お茶屋や屋方のおかあさんから聞いたお話や、
西陣、友禅、内輪、簪などの職人さんのインタビュー、
髪結いさんも登場します!
今までにない切り口の本どす。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/d9/cace7ec7eb124349ea8fc8bdd0b099bf.jpg)
第一章 髪形
~黒髪が錨綱より強きこと 君に教へてかへりけるかな 吉井勇
第二章 簪
~簪はたまたま風にゆらめきぬ 愛宕おろしの君にふく時 吉井勇
第三章 化粧
~おしろいは厚きが可かり 口紅は濃きが可かりといふは誰が子ぞ 吉井勇
第四章 着物
~次の間に君の脱ぎたる舞ごろも ありてなまめく夜半なりしかな 吉井勇
第五章 帯・ポッチリ・帯締め・帯揚げ
~ゆるやかにだらりの帯の動く時 はれがましやと君の云ふとき 吉井勇
第六章 足袋と履物
~木履(こぼこぼ)の鈴の音さへ秋めきて 祇園はさびし君とゆけども 吉井勇
第七章 小物・持ち物
~蛍がいうた。やみの夜のしょぼしょぼ雨の紺蛇目傘(こんじゃのめ)。
そっととまって覗いたら 青い手柄が見えたぞえ 泉鏡花
着物姿や着物に思い入れた文人・墨客の詩文や、装いの歴史から、
今を生きる京都花街の芸妓さん、舞妓さん、お茶屋・屋形のおかあさん、
雅を支える西陣や京友禅の職方さん、小物屋さん、
髪結いさん、かつら屋さん ・・・など、
日本の美、京都の雅を支える方々に、今、注目したい!
私が感動しながら撮った写真をたくさん使っています。
お読みやしたら、うれしおす・・・ (*^_^*)