Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2011年6月22日(水) 新刊 「京都花街 ファッションの美と心」 発売

2011-06-22 | 仕事

***「京都花街 ファッションの美と心」***
(淡交社/文・写真 相原恭子)が、
刊行されました。

書店で今日、発売どす。
芸妓さん、舞妓さんの衣装を愛でる日本人の美意識。
史料を探して、文人墨客の歌や小説の一節なども引用して、
今、感じ取りたい「日本の美学」
ひいては「日本人の美のアイデンティティー」を探りました。

もちろん、芸妓さん、舞妓さん、お茶屋や屋方のおかあさんから聞いたお話や、
西陣、友禅、内輪、簪などの職人さんのインタビュー、
髪結いさんも登場します!

今までにない切り口の本どす。




第一章 髪形 
~黒髪が錨綱より強きこと 君に教へてかへりけるかな 吉井勇

第二章 簪 
~簪はたまたま風にゆらめきぬ 愛宕おろしの君にふく時 吉井勇

第三章 化粧
~おしろいは厚きが可かり 口紅は濃きが可かりといふは誰が子ぞ 吉井勇

第四章 着物 
~次の間に君の脱ぎたる舞ごろも ありてなまめく夜半なりしかな 吉井勇

第五章 帯・ポッチリ・帯締め・帯揚げ 
~ゆるやかにだらりの帯の動く時 はれがましやと君の云ふとき 吉井勇

第六章 足袋と履物 
~木履(こぼこぼ)の鈴の音さへ秋めきて 祇園はさびし君とゆけども 吉井勇

第七章 小物・持ち物 
~蛍がいうた。やみの夜のしょぼしょぼ雨の紺蛇目傘(こんじゃのめ)。
   そっととまって覗いたら 青い手柄が見えたぞえ  泉鏡花


着物姿や着物に思い入れた文人・墨客の詩文や、装いの歴史から、
今を生きる京都花街の芸妓さん、舞妓さん、お茶屋・屋形のおかあさん、
雅を支える西陣や京友禅の職方さん、小物屋さん、
髪結いさん、かつら屋さん ・・・など、
日本の美、京都の雅を支える方々に、今、注目したい!
私が感動しながら撮った写真をたくさん使っています。

お読みやしたら、うれしおす・・・ (*^_^*)


最新の画像もっと見る