Kyoko AIHARA's Diary (Writer&Photographer) 相原恭子(作家&写真家)のブログ 

ヨーロッパ紀行、京都花街と着物、ビールとグルメなどをテーマに執筆、撮影、国内・海外での写真展や講演等。今日も良い日!

2016年9月22日(木・祝) 割れしのぶとおふくの舞妓さん

2016-09-22 | 京都花街
私が京都花街と ”出会ったばかりのころ” 撮影した
舞妓さんの後姿

好きな一枚です。




後ろからファインダーをのぞく私に、
話しながら歩く自然な舞妓さん二人の表情が伝わってきました。



向かって
右側の舞妓さんが割れしのぶに髪を結い、
左側の舞妓さんがおふくに髪を結っています。

後姿を見たけで、
左側の舞妓さんが「おねえさん」、「先輩」であることがすぐにわかります。

花街に出会ったばかりの頃は、そういうことにも感動したものです。


今は、町の人は誰でも、年齢を問わず、キャリアも問わず
好みにより、服装も髪形も自由に決めますが、
日本の伝統的なファッションを受け継ぐ芸妓さん、舞妓さんは、「時の花」といいますか、
年齢やキャリアに即したものが、「似あうもの」、「その人を美しく見せるもの」という認識があります。

そんな観点から、日本の文学(樋口一葉、吉井勇など)や芸術に現れた着物ファッションもひも解き、
お友達の芸妓さんや、舞妓さんはもちろん
長い間親しくしている置屋のおかあさん、お茶屋のおかみさんたちの
実際のお話を基に、(まさにフィールドワークどす)
着物ファッションにかかわる
西陣、京友禅、髪結いさんの方々からもたくさんお話を聞き、取材し、”考察”したのが、

「京都花街 ファッションの美と心」(淡交社)
です。
→(自分でも好きな一冊どす)