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”遊山乞食” 山と温泉と

"yusankotujiki" 軽自動車(スバルサンバー)に車中泊ぶらり旅 ~カテゴリー【索引】にリンク付一覧~

若山牧水と温泉

2015年10月15日 | 
平湯峠に牧水の歌碑が有るのは知っていたが、牧水については何も知らず、勝手に「白鳥は悲しからずや・・・」の青白い歌人と思い込んでいた。最近、「みなかみ紀行」と「火山をめぐる温泉」を読んで思い違いをしていた事が判った。山頭火や芭蕉と同様、何かしら共感を覚える旅の人で有った。

■「火山をめぐる温泉」では・・・
同じ温度の湯でも、たゞの水を人の手で沸かしたものより、この地の底の何處からか湧いて來る自然の湯にいひ難い愛着を感ずるのである。色あるも妨げず、澄みたるは更によく、匂ひあるも無きも、手ざはり荒きも軟かきも、すべてこの大地の底から湧いて來る温かい泉こそはなつかしいものである。其處に靜かに浸つてゐると、そゞろに大地のこころに抱かれてゞもゐる樣な心やすさが感ぜられる・・・・

折があらばまたこの三つ四つの山の湯を廻つて見度いと思ふ。唯私はあらゆる場合に於て大勢の人たちのこみ合ふ中に入つて行くことが嫌ひである。で、よし行くにしても七八月の登山期、若しくは蠶あがりの頃には行きたくない。・・・

大正10年10月16日朝、老案内人と共に上高地を出発、焼岳に無謀登山、命からがら中尾へ下り、平湯までその日の内に歩いているのは驚きだ。そして翌17日平湯峠で歌碑の歌を詠み、高山に向かっている。丁度94年前の事である。陸の孤島だった奥飛騨の様子が書かれていて、興味深い。


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