房総閑話

廉価版コンデジでどれだけ撮れる?

マルバアサガオ(丸葉朝顔)

2020-11-01 22:51:39 | 写真
散歩の途中にアサガオが咲いていました。
普通のアサガオと違って葉っぱがハート型のアサガオです。





マルバアサガオ。漢字で、丸葉朝顔。学名は、『ヒルガオ科サツマイモ属の紅紫色の種』
アサガオの近縁種で、アサガオと同じで毒性を持っています。
江戸時代初期に渡来した熱帯アメリカ原産の帰化植物です。





マルバアサガオは11月まで咲いています。



ハート型の葉でよく似たアサガオにマルバアメリカアサガオがあります。
違いはガクの形状です。在来種のタンポポとセイヨウタンポポの違いと同じように、ガクが真っ直ぐか反り返っているかです。マルバアサガオはガクが反り返っていません。

毛深くて反り返っていないガクは、マルバアサガオです。






葉っぱにいたカナブン。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年10月28日撮影)


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クサギ(臭木)の実 ~ 赤い花が咲いているような

2020-10-08 11:29:15 | 写真



クサギ。漢字で、臭木。学名は、『シソ科クサギ属の三又の種』。クサギ属の意味は『運命の木』。
クサギは夏に白い花を咲かせますが、秋には赤い花が咲いているようで、秋の雑木林の風景を楽しませてくれます。





とにかく葉っぱは大きいです。



赤い花びらのように見えるのは、ガクです。
ガクは受粉すると実を保護するために閉じます。実が熟すとガクは平開します。




クサギの実は染色に使われるそうです。
クサギの実の色は「ターコイズブルー」と呼ばれています。
ネットで使われる文字色には「ターコイズブルー」はないのですが、「ターコイズ」という色があります。
文字色はターコイズ

ターコイズブルーとターコイズの色見本です。

ターコイズブルー                 ターコイズ
     


実は熟すにしたがって、ターコイズからターコイズブルーになるようですね。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年10月5日撮影)


文字色の「ターコイズ」は、文字色を"color:turquoise;"に変えれば使えます。


ボタンクサギの花(2015年8月9日の投稿記事)


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ヤブミョウガ(藪茗荷)の実

2020-10-05 10:45:01 | 写真
雑木林と道路の境に8月になるとヤブミョウガは円錐形の白い花を咲かせます。
ひと月くらい経つと花と同じように円錐形に実がつきます。実は最初は緑色で熟すと青藍色になります。

天候不順なのか、異常気象なのか、10月に入っても花と実が同時に見られます。





外側に向かって花が咲くので、先に実をつけた内側の実は青藍色で、外側の実はまだ緑色ですね。




(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年9月30日撮影)


ヤブミョウガの花の説明(2015年8月20日の投稿記事)
文字の色は実の色に近いダーク・スレート・ブルー"color:darkslateblue;"です。


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フウセンカズラ(風船葛、バルーンバイン)

2020-09-08 11:19:29 | 写真






ネットフェンスにホオズキのような膨らんだ実がたくさん生っていました。
フウセンカズラ。漢字で、風船葛。学名は、『ムクロジ科フウセンカズラ属のホオズキのような種』です。熱帯・亜熱帯のアジア、アフリカ原産のつる性の1年草です。
風船状の果実を観て楽しむために栽培目的で輸入されたようです。


フェンスにたくさんの風船。



生りたて実は膨らんでないですね。



親子みたいですね。膨らんでいく様子がわかりますね。



フウセンカズラの実。



フウセンカズラは雌雄同株の雌雄異花で花径10mmくらい花びらの大きさが3mmくらいの小さい花が咲きます。
雌雄異花と書きましたが、雄花はあるのですが雌花なのか両性花なのか、単独の雌花はあるのかないのか文献でわかれています。
花びら(花弁)4枚、ガク4枚で構成されていますが、花を見ると花びらが6枚あるように見えます。本当の花は右上、左上、右下、左下の4枚です。上下にある花びらはガクです。
フウセンカズラの花の特徴は花の中央に突き出たようなものにあります。これは子房や雄しべ、雌しべを囲うような器官で花盤と呼んでいます。すべての植物に花盤があるわけではないので珍しいです。さらにふつう花盤は花びらの受け皿のような形をしているのに、花の中央に突き出ていているのはムクロジ科の特徴です。
上の花盤は先端が黄色で花粉かと見間違えます。花粉は上の花盤の下側にあり上の花盤で守られています。花盤の根元に蜜腺があります。昆虫を黄色の偽の花粉で惹き付け花盤の中の蜜で花盤の中に誘い入れ花盤の中に入ったら花粉が昆虫の体に付かせる戦略のようです。

雄花は花盤が開いていないで、8本の雄しべを守っています。



もしすべての花が両性花だったら風船だらけになっていますね。風船が少ないことから、雄花があることはわかります。
花をよく見ると花盤が開いている花が少ないですがあります。本当に少ないです。
この花盤が開いている花は雄花ではありません。
上の黄色のワンポイント花盤の下側に8本の雄しべ、下の花盤の上側に白く輝く3裂した柱頭があります。

両性花?雌花?花盤は開いていますが、いまいち中の様子がよく写りませんでしたが何かありますね。



葉は小葉が鋸歯のある2回三出複葉です。細く尖った印象の葉です。

フウセンカズラの葉。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年9月4日撮影)


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シロガネヨシ(白金葦、パンパスグラス)

2020-09-01 22:35:14 | 写真
8月になると、この道路際にススキが大きくなったような植物が見られます。





シロガネヨシ。漢字で、白金葦。学名は、『イネ科シロガネヨシ属』で、ドイツの植物学者フリードリッヒ・セローの名前がついてます。フリードリッヒ・セローは18世紀から19世紀にかけてブラジルの科学探検をした人で、ブラジルの主要な植物相の収集をしました。シロガネヨシは南米の草原・パンパスに分布しているので、南米の植物学に貢献したので名前がつけられたのでしょう。
明治時代の初期に庭園・観賞用に栽培目的で輸入され、各地に拡がったようです。


1週間前だったらもっと白かったのですが、茶色っぽく見えます。



本当に大きくて2mは超えています。


ふさふさの穂は迫力があります。1本持って帰りたいくらいです。



茎は太いです。



シロガネヨシは雌雄異株で雄株、雌株があります。
写真のシロガネヨシは雌株です。
写真ではちょっと見え辛いかもしれませんが、糸状のものの付け根あたりにひげ状のものが見えます。これが雌しべです。


枯れそうな雌しべが茶色っぽく見えているようです。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年8月21日撮影)


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高さ90mを超える紅白の送電線鉄塔(房総線77号、房総線78号)

2020-08-28 09:50:04 | 写真
JR外房線誉田駅からはどの方角を見ても送電線鉄塔が見られます。
駅コンコースから北の風景を見ると2つの紅白の送電線鉄塔が目立ちます。
そこで行って来ました。
地図で場所を確認。道路わきで神社の近くみたいなのでわかりやすそうです。
地図の上(北)の赤丸が房総線77号で、下(南)の赤丸が房総線78号です。
駅から直線距離で約3.3km、歩いて約4kmです。

駅は下側(南)にあります。

(goo地図)


房総線78号
房総線78号は畑の中の農道すぐ横にあります。
畑の中にあるので全景が見られます。


(goo地図)


全景。畑の中の紅白鉄塔。



送電線の番号プレート。房総線78号と書いてあります。



90m以上の鉄塔だと使っている骨組みが違いますね。





結界中央から見上げました。



鉄塔の高さが書いてあるプレート。91mです。



送電線の塗色は航空法によって決められています。
高さ60m以上は紅白に塗らなければならないのですが、かなり電力会社に忖度して60m以上でも紅白に塗らなくても白に塗ればよくて、90m以上は紅白に塗るみたいですが、その基準は調べてもよくわかりません。
紅白の塗色は、下から赤、白、赤、白、赤、白、赤の7区切りで塗りわけられます。これを7段塗色といいます。
この紅白7段塗色は遠くからでもかなり目立ち、大きく見えます。
JIS W8301の航空識別色、昼間障害標識で、赤はマンセル値10R 5/14、RGBでR215,G77,B18でオレンジ色です。白はマンセル値N9.5、RGBでR245,G246,B242で白に近い灰色です。


房総線77号
房総線77号は78号の北360mにあります。
房総線77号は神社の横にあってすぐわかりました。
しかし、鉄塔下は農家のかたに使われていて真下に行けなかったのが残念でした。


(goo地図)


全景。全景を見通せる場所は意外と少なかったです。78号から見た77号です。



送電線の番号が書いてあるプレート。房総線77号と書いてあります。



脚の脇から眺めると大迫力です。





鉄塔の高さが書いてあるプレート。93mです。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年4月25日撮影)


送電線鉄塔と地図と(房総線84号と85号)の記事
(上の文字の色は、color:orangered; オレンジレッドです。)


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ミドリハカタカラクサ(緑博多唐草)

2020-08-20 10:52:08 | 写真
白い花のツユクサ



7月。梅雨の合い間の散歩で目を留めた白い花。葉の形、三角形の花の形からツユクサとすぐわかったのですが、ツユクサの花の色のイメージは青とか紫で、白色のイメージはなかったので新鮮な驚きです。


雑木林のちょっと湿った日当たりの悪い道路の両脇に群生していました。



白色のツユクサでトキワツユクサ(常盤露草)とすぐわかったのですが、トキワツユクサは日本名の通称で、正式にはノハカタカラクサ(野博多唐草)らしいのです。
ところが、ノハカタカラクサは毛深いのです。このツユクサは毛がほとんどないのです。ノハカタカラクサの仲間に違いないのですが、さらに調べてみました。





ミドリハカタカラクサ。漢字で、緑博多唐草。学名は、『ツユクサ科ムラサキツユクサ属のリオデジャネイロで生息している種の緑色の種』です。学名にあるように原産地は南アメリカで、園芸種として国内に入ってきて交配をくりかえし、ノハカタカラクサになったようです。
ノハカタカラクサは茎や花柄、などが紫色で細い毛が生えています。この紫色が緑色に変わって毛がなくなったのがミドリハカタカラクサです。地域によっては完全に緑色に変わってなく、一部に紫色を残したもので薄っすら短い毛もあるようです。このことから、「ノハカタカラクサ」と呼んでも差し支えないと思います。





元の園芸種に、葉の縦模様が博多織りに似ていることから、『博多唐草』とついたようです。


植物の白は輝いていますね。

(Canon IXY DIGITAL 510IS)(2020年7月2日撮影)


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